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Memphis Wrestling:Best of Memphis 1985の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@サウザン・ヘビー級王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.ジェリー・オスキ(5/7/85)
 (カットあり)
 サベージのヒール・タクティクスは見事です。
 レフェリーの目をそらして相手の勢いをいなし、
 こずるく勝利を狙いにいくのかと思いきや、
 もっと痛めつけようと欲を出してやられたりする。
 オスキは特に凄いと思わせる所を持つ選手ではありませんが、
 そのような選手相手に31分も延々と試合を動かし続けた
 サベージの腕にただひたすらに驚嘆せざるを得ない内容です。
 中々良い試合。

Aルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ランディ・サベージ(6/3/85)
 序盤は試合の重要度を伝えるべく焦らしながら進行。
 サベージが瞬間瞬間の判断でより良い方向に導き、
 ロウラーはいきなりロー・ブローを放つなど
 これまでの抗争を踏まえたヒートっぷりを見せます。
 サベージがエプロンのロウラーにハイ・ニー叩き込むとロウラーがテーブルにぶつかるというスポットを挟み中盤へ。
 多少混沌としていますが特別な攻防を行っていきます。
 ロウラーの流血がひどくなり満足に反撃出来ないまま、レフェリー・ストップという判定。
 ロウラーのマイク・アピールから再開されますが、
 再開までに時間が結構空いたのと再開後はほとんどロウラー・アップのみの内容だったのは残念。
 平均的な良試合。

Bケージ・マッチ:ファビュラス・ワンズvs.シーファーダーズ(8/6/85)
 (映像の日付が確認できなかったのでこの試合ではないかもしれません。
 また決着間際だったと思いますが、映像が途中で途切れている状態でした。)
 試合は殴り合い。
 ケージに入る前から乱戦となりぐちゃぐちゃ。
 ケージに戦場が移る際も扉ではなくケージをはがしてリングに入っています。
 本当に殴りケージにぶつけているだけ、でそれ以上何も言いようがなにのだけど
 80年代らしい緊迫感を持ったウォーでした。
 まあまあ良い試合。

Cリック・フレアーvs.ココBウェア(11/18/85)
 黒人レスラーの強みとしてバネのある動きというものがあるが、
 もう一つには体にエネルギーが詰まったような動きというものがあります。
 ココは後者の方向性の技でフレアーの牙城に迫っていく。
 試合運びの技量に関しては雲泥の差があるのものの
 ココはその差を認識しているからこそ
 試合運びは完全にフレアーに委託し、指示を読み違えない事に力を注ぐ、という決断が出来ている。
 後半はフレアーが制圧する展開となり、
 一進一退よりもスリーパーの攻防、4の字の攻防など絵になるスポットの配置に重きを置いていますね。
 フレアーが常に先を見据えた試合運びを行い、
 最後こそダンディーの乱入というエンディングだったものの
 ココのキャリア・ベストの試合を作り上げました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:10/1/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@サウザン・ヘビー級王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.ジェリー・オスキ(5/7/85)
Aルーザー・リーブス・タウン:ジェリー・ロウラーvs.ランディ・サベージ(6/3/85)
Bケージ・マッチ:ファビュラス・ワンズvs.シーファーダーズ(8/6/85)
Cリック・フレアーvs.ココBウェア(DQ)(11/18/85)