TOPアメリカン・プロレス注目インディー →UWA Hardcore Wrestling:Hour of the Dragon 1/19/07

UWA Hardcore Wrestling:Hour of the Dragon 1/19/07の分析


名勝負 なし
好勝負 チェックメイト(ビショップ、ライオネル・ナイト)vs.アップ・イン・スモーク(チーチ&クラウディー)

クラウディオ・カスタニョーリvs.マイク・クァッケンブッシュ

2枚組み約3時間25分。
ディスクが外れやすいので開ける時に注意が必要です。

1試合目−チェックメイト(ビショップ、ライオネル・ナイト)vs.アップ・イン・スモーク(チーチ&クラウディー)
 予想外の好勝負。
 軽量級ならではの素早い攻防にハイ・フライング。
 更に両チームともタッグたるものが良く分かっている。
 今回時間が長くなかったので無理でしたが
 もし与えられて表面的なだけでない
 タッグの醍醐味を深く見せれたら更に良くなる可能性を秘めている。
 観客の盛り上がり、レスポンスも同じく素晴らしかった。
 ぎりぎり好勝負。

2試合目−プーマvs.ジェフ・フルーリー
 意思疎通ができてない悪い試合。 

3試合目−ジョシュ・アベクロンビーvs.タイラー・ブラック
 速い展開に地味ながら見ごたえある技を織り交ぜ
 細かな攻防も攻めもテンポ良く見事。
 これも予想を超えて、良い試合でした。

4試合目−ソンジャイ・ダットvs.アサイラム
 アサイラムはライノもどき。
 体格対スピードという単純明快な構図。
 それでもアライサムの下手さは隠すことが出来ず。
 しかし序盤のダットの流れるような攻めは見ごたえありました。  

5試合目−タッグ王座戦:ブラックアウト(ch)vs.リング・クルー・カーニッジ
 ネタを入れるのは良いとして、
 ミス・ムーブ多発でゆるい攻防はX。悪い試合。
 
6試合目−ライトウェイト王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.エリック・キャノン→詳細
 普遍的な型から逸脱した攻防が失敗し
 面白さをかきたてるのではなく、
 流れに穴を開ける形となってしまった。
 あまり良くない試合。

7試合目−クラウディオ・カスタニョーリvs.マイク・クァッケンブッシュ
 CCが観客のヒートをかきたて
 クァックは超高難易度の技で魅了していきます。
 1つ1つの攻防も工夫されています。
 しかしその一方でそれに気を集中する余り
 序盤が軽い、緩急の緩が薄いなど流れがやや甘くなってしまっている。
 その点が惜しまれますね。
 この黄金カードの中でも良い方で
 いつもと違う試合内容なのでクァック・ファン必見。  
 ぎりぎり好勝負。

8試合目−4コーナー・サバイバル、カナディアン王座戦#1コンテンダー・マッチ:M-Dogg 20vs.ヴァイラスvs.ダン・パイゾンvs.ラッカス
 この4人なので飛びまくりの派手な
 その一方で中身は無い試合。
 セミ、メインの前ですし力を抜いて見れる試合も必要なんで許される。
 只これが#1コンテンダー・マッチのあるべき試合かと言うとそうではないのだけれど。

9試合目−カナディアン王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.クリス・セイビン
 これがここのシングル最高峰の王座のようです。
 プロヒビションはあまり個性が見えないな
 最後の攻防とか本人は熱い攻防だと思っているんでしょうが
 ぐだぐだな上、表面だけで伝わってくるものがありませんでした。
 平均的な試合。

10合目−ウルティモ・ドラゴンvs.ブラック・タイガー
 紹介でウルティモだけ王座暦を延々述べられ試合開始前から辟易。
 序盤はウルティモが相手の良さをまったくひきたてず自分の良さだけを出していく。
 中盤はタイガーがヒール・プレイに走る。
 (ウルティモはジャパニーズ・レジェンド扱いなので)
 タイガーはなぜかアサイ・ムーンサルトを決めさせない展開を選ぶ。
 当然ベビーフェイスでいかなければならないはずの
 ウルティモがロー・ブローを決める。
 終盤は大技を適当に出していますが
 タイガーはウルティモにアサイDDTを決めさせないし
 ウルティモはタイガー・スープレックスを食らってカウント2で返す。
 なんか全編通して「試合は2人が信頼して協力して築き上げるもの」っていうのが見えないし
 ウルティモが自分勝手にやっている気がする。
 スペシャル・アトラクション・マッチなのに・・・。
 深読みしすぎだろうか。
 平均レベルの試合ですが普通の試合として見たらもう少し良いのだと思います。  

総評。
 かなり癖のある喋り方をする解説が好きになれないですが、
 試合時間も含めてマッチ・メイクが良く、
 観客も良しと好印象を受ける団体。
 今回出来の悪い試合が散見されるも
 良い試合はカードから予想される以上の試合を見せており中々良い大会です。
 経験的に一大会で好勝負以上を2試合以上出せる団体は強い。
今回、この団体の最高レベルの大会になったのではと思います。
 セイビン、シェリーも結構出ていますし要注目の団体です。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@チェックメイト(ビショップ、ライオネル・ナイト)vs.アップ・イン・スモーク(チーチ&クラウディー)
  チーチとビショップで試合開始。
  隙あらばお互い丸め込みを狙う素早い攻防。
  クラウディー対ライオネルに。
  こちらも素早い攻防。 
  ライオネルがヘッド・シザースを決めればクラウディーもヘッド・シザースを決める。
  クラウディーの勢いを見てビショップがリングに入ってくる。 
  チーチは見事な動きで2人まとめてアーム・ドラッグ。
  スモークはチェックメイトにドロップ・キックを決め落とすと
  サマーソルト・ブランチャにコークスクリュー・トペ・スイシーダ。
  この一撃に慢心しチェックメイトに隙を見せてしまう。
  コーナー上に立つチーチを落とそうとライオネルが向かってくる。
  チーチは側転して逃れるとクラウディーと協力して
  ビショップの上にダブル・ブルドッグ。
  更にクラウディーを2人の上にパワー・ボム。
  カバーするもカウントは2。
  ライオネルはクラウディーにダブル・ニーを叩き込みスパイン・バスター。
  ライオネルはクラウディーを孤立させることに成功するが観客のコールに苛立ちを隠せない。
  ビショップがなだめ息つく暇を与えない連携攻撃で追い詰めていく。
  カバーするもチーチがカット。
  ライオネルがクラウディーを羽交い絞めにしビショップがスプリングボード式の技を狙う。
  クラウディーはビショップを蹴り落とすとライオネルをビショップにぶつけ丸め込む。カウント2。
  ライオネルはすかさずクラウディーにクローズラインを決め交代させない。
  クラウディーを相手の合体技を利用し逆にヘッド・シザース、DDTを決める。
  クラウディーがチーチにタッチ。
  チーチが2人相手に猛攻撃を見せる。
  チェックメイトはチーチを落とすとクラウディーにダブル・フィッシャーマン・スープレックス!
  チーチはセントーンでカットするとライオネルにSTO。
  ビショップのスーパー・キックも受け止める。
  クラウディーが脚を払い頭部へダブル・ドロップ・キック。
  ライオネルに打撃を連続して叩き込みダブル・スーパー・キック!
  カバーするもカウント2!
  チーチはコーナー上に登るもビショップに突き落とされる。
  ライオネルがクラウディーにダブル・アーム・パワー・ボム。
  ビショップがフェニックス・スプラッシュと続け1,2,3!


Fクラウディオ・カスタニョーリvs.マイク・クァッケンブッシュ
  クァックはわざと右腕を攻め挑発。
  CCは苛立ちロープ・ブレイク時に押しとばす。
  グラウンドの攻防後CCは力比べを申し出る。
  いきなり蹴りつけ強制的に力比べへ。
  クァックはCCを飛び越えると縦横無尽に駆け回りアーム・ドラッグ。
  CCは場外に逃れ間をおく。
  CCはクァックを認め握手を求める。
  と見せかけまたも急襲。
  クァックはヘッド・シザースを決めると肩車させられた所をモンキー・フリップに返す。
  CCはドロップ・キックを決めるとペースを落とし着実にクァックを弱らせる。
  クァックはドロップ・キックを避けるとヨシトニックを狙う。
  決められないと見るやアーム・ドラッグに狙いを変える。
  相手の上で回り回ってヘッド・シザース。  
  そしてダイビング・クロス・ボディへ。
  CCは受け止めると同時にバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  CCは観客の反応に苛立ちを表し帰ってしまおうとする。
  クァックはモンキー・フリップでCCを落とすとブランチャ。
  CCは受け止めるとリングに投げ入れる。
  ヨーロピアン・アッパーカートを決めカバー。カウント2。
  CCは上着を脱ぐと決着をつけようと大技を出していく。
  クァックは突進してきたCCをコーナー上にのせると雪崩式アーム・ドラッグ。
  場外に逃れたCCにトペ・コンヒーロ。
  クァックは平手連発からブルドッグ。
  ハリケーン・ラナを決めるもカウントは2!
  This is Awesome!This is Awesome!
  クァックがQDを狙う!
  CCは逃れるとリコーラ・ボム!カバーするもカウントは2!
  CCがアッパーカートを連発しローリング・アッパーカートへ!
  クァックは避けバック・スライド!カウントは2!
  クァックは掌底からCCに向かっていく。
  CCは打ち上げるとアッパーカートで打ち落とす!
  カバーし1,2,3!
  CCの勝利!

試合結果

@チェックメイト(ビショップ、ライオネル・ナイト)vs.アップ・イン・スモーク(チーチ&クラウディー)
Aプーマvs.ジェフ・フルーリー
Bジョシュ・アベクロンビーvs.タイラー・ブラック
Cグランド・プリックス王座戦:ソンジャイ・ダット(ch)vs.アサイラム
Dタッグ王座戦:ブラックアウト(ch)vs.リング・クルー・カーニッジ
Eライトウェイト王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.エリック・キャノン
Fクラウディオ・カスタニョーリvs.マイク・クァッケンブッシュ
G4コーナー・サバイバル、カナディアン王座戦#1コンテンダー・マッチ:M-Dogg 20vs.ヴァイラスvs.ダン・パイゾンvs.ラッカス(同時フォール)
Hカナディアン王座戦:ジョシュ・プロヒビション(ch)vs.クリス・セイビン
Iウルティモ・ドラゴンvs.ブラック・タイガー