TOPアメリカン・プロレス注目インディー →SMW:Night of Legends 8/5/94

SMW:Night of Legends 8/5/94 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約3時間40分です。
Wrestling GoldというDVDシリーズで復刻されたSMVの大会物。

@ダグ・ファーナスvs.キラー・カイル
 やっている事の性質をはき違えて行って停滞している上に
 カイルは下手、下手、下手です。
 淀んだ、ひどい試合。
 
Aボブ・オートン、ディック・スレイターvs.モンゴリアン・ストンパー、ロニー・ガービン
 レジェンズ・タッグという事で顔見せだけかと思いきや
 乱戦で盛り上げ、ヒールの派手な受け、
 ベビーフェイスの連携、ヒールによる孤立と
 一通りの要素を上質なレベルで見せてきたので驚きました。
 問題は中々リングに上がれなくてイライラしたストンパーがルールを無視して暴れ
 ノー・コンテストになるというエンディング。
 勿体無いです。
 そもそも裁定からして反則を取るべき代物だし。
 まあまあ良い試合。

ギャングスターズへのインタビュー。

Bタッグ王座戦:クリス・キャンディード、ブライアン・リー(ch)
vs.ロックン・ロール・エクスプレス
 スピーディーになれば粗が出て、
 一転仕切れば見得も何も長すぎていけない。
 R&Rの華麗な連携とキャンディードの仕事で底は確保されているがMIXできていない内容で、
 悪くない試合。
 
当時の映像を交えながらホール・オブ・フェイムを執り行います。

Cヘブンリー・ボディーズvs.スリルシーカーズ
 HボディーズはMNエクスプレスを思えるタッグで
 序盤は控えが入ってきてやられる、中盤は合体技という魅せ方を取っています。
 ジェリコ、ストームからなるスリルシーカーズは
 若手らしく蹴りを主体としたクールなスタイルです。
 ただ高次の構築ではなくインディー・レベルですね。
 ストームもスタイルが似合っていません。
 またこの試合には有名にしたサムシングがあって、
 それはジェリコが当日プールでSSPを練習して腕を骨折するも強行出場、
 それで受けが不便なためにフェンス攻撃を食らってひどい流血(Judgement Day 05のエディのような)になるという物ですが、
 ジェリコの根性、プロ意識はその領域を飛び超えて
 技術や躍動に結びついている訳ではありません。
 特別な試合とは言いがたく、中々良い試合というのが適正な評価でしょう。

DSMV王座戦:ダーティ・ホワイト・ボーイ(ch)vs.テリー・ゴディ
 執拗なヘッド・ロックは@に続きこの日2度目です。
 そして同じ過ちを犯している。
 未来の見えていない無力なファイトで不必要にスローな上に
 最後は乱入で反則と来たものだ。
 ひどすぎる試合。

Eカワード・ウェーブス・フラッグ・マッチ:ホーク、トレイシー・スマサーズ、ボブ・アームストロングvs.ファンクス、ブルーザー・ベッドラム
 試合前に抗争を振り返るビデオを流すのは
 常套手段だけど1時間ってどういう事なんでしょう。
 長すぎ。
 本試合は10分ない、っていうのに。
 その試合ですがそれぞれ芸があるので
 楽しいがそれ以上ではない適当なファイトに終始。
 セコンドが白旗を振ったら負け、という特殊ルールを活かした
 喜劇的フィニッシュがやりたいだけでしょうからさもありなん、といった按配。
 悪くない試合。

特典でクリップ集、プロモ付き。

総評
 DVDなのでこちらで対処すれば良い問題とはいえ
 試合外の映像によるリズムの悪いDVD構成はいけません。
 Cが目玉になるのでジェリコ・ファンなら一考の価値ありという所か。
 (執筆日:11/16/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Cヘブンリー・ボディーズvs.スリルシーカーズ
  リングに入るなりジェリコ、ストームが殴りかかる。
  振ってぶつけようとする。
  トム、レイが振り返す。
  ストームはジェリコを飛び超えて激突を避ける。
  ならばとトム、レイはアトミック・ドロップを狙う。
  ジェリコ、ストームは後ろに着地するとスーパー・キック。
  クローズラインで落とす。
  ストームがコーナーに上る。
  ジェリコはエプロンに出るとミサイル・ランチャーでストームを2人の上に落とす。
  リングに戻りアピール。
  ジェリコ対トム。
  組むとトムがコーナーに押し込みニー。
  チョップを放ち腕を取る。
  コーナーに振ろうとする。
  ジェリコが振り返しショルダー・スルー。
  チョップで倒す。
  入ってきたレイもチョップで倒す。
  トム、レイは場外で気合を入れなおす。
  ストーム対レイ。
  ストームが蹴りで牽制。
  バックの取り合い。
  レイがストームの腕を股下に通してから倒す。
  ストームがすぐに蹴り飛ばし跳び起きる。
  ヒップ・トスからスーパー・キック。
  入ってきたトムにスピン・キック。
  トム、レイは場外で間を置く。
  トム対ストーム。
  トムがバックを取る。
  倒すもストームがハンマー・ロック。
  トムがハンマー・ロック。
  ストームがハンマー・ロックに返しヘッド・ロック。
  トムが力で外そうとする。
  レイが入ってきてストームの反対の腕を捻ろうとする。
  ストームは一回転するとアーム・ドラッグ。
  2人にクローズライン。
  トムがストームを殴りつける。
  2人で殴りつけブレーン・バスターへ。
  ジェリコが支えて着地させると2人でトム、レイにスーパー・キック。
  トム、レイは場外に出る。
  レイがリングに入る。
  ストームにサミング。
  ロープに振ろうとする。
  ストームは振り返すとアトミック・ドロップ。
  入ってきたトムにもアトミック・ドロップ。
  レイをロープに振る。
  レイはストームの股下を通ると同時に脚を掴む。
  トムがストームにフェイス・バスターを決める。
  トムはストームをターン・バックルにぶつけ場外に落とす。
  レフェリーがジェリコを押さえている隙にレイが場外で蹴りつけている。
  リングに戻す。
  トムはストームにボディ・スラム。
  タッチするとトムはレイを持ち上げて一回転させストームの上に落とす。カウント2。
  レイはストームを起こすとわきの下に頭を入れスープレックス。
  タッチするとレイがトムを持ち上げトムがそこからレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラム。
  ニー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  フロント・ヘッド・ロックで押さえタッチ。
  レイがコーナー上から飛び殴りつける。
  ロープに振るとスーパー・キック。
  カバーするもカウント2。
  タッチすると持ち上げる。
  バック・ブリーカー+ダイビング・エルボー・ドロップの合体技。
  トムがカバーするもカウント2。
  ブレーン・バスター。
  ダイビング・バック・エルボーへ。
  しかし避けられ自爆。
  ストームがジェリコにタッチ。
  ジェリコがトムを殴りつける。
  入ってきたレイにスピン・キック。
  トムにスピン・キック。
  2人に蹴りを入れる。
  トムをロープに振りクローズライン。
  レイにボディ・スラム。
  ロープに走るも場外のトムが脚を掴んで倒し引きずり出す。
  そしてフェンスに叩きつける。
  流血したジェリコを鉄柱にもぶつける。
  コルネットもラケットを叩きつける。
  リングに戻す。
  レイがジェリコをロープに押しつける。
  殴りつけていく。
  交代したトムが殴りつけていく。
  ジェリコが蹴り。
  トムがジェリコの喉を掴み殴りつけていく。
  胸を突いて膝を突かせると傷口にこぶしを叩きつける。
  ジェリコがロープにもたれる。
  レフェリーがトムを放している隙にコルネットがラケットで突く。
  交代したレイがジェリコを殴り倒しマウント・パンチ。
  カバーするもカウント2。
  交代したトムが額にニー・ドロップ。
  もう1発。
  レイがジェリコをターン・バックルにぶつけ殴りつける。
  レフェリーがジェリコの様子を確認。
  レイがひたすら殴りつける。
  レフェリーが見てられないとゴングを鳴らす。
  しかしジェリコは抗議し続行を懇願。
  レフェリーがそれを認める。
  すかさずレイがジェリコを殴り倒す。
  レフェリーがトムを戻している隙にストームがスーパー・キック。
  レイの膝裏にいたジェリコはそこを押さえて1,2,3!
  ジェリコ、ストームの勝利!
  コルネットはレフェリーの裁定が公正でなかったと文句を言う。

試合結果

@ダグ・ファーナスvs.キラー・カイル
Aボブ・オートン、ディック・スレイターvs.モンゴリアン・ストンパー、ロニー・ガービン(ノー・コンテスト)
Bタッグ王座戦:クリス・キャンディード、ブライアン・リー(ch)
vs.ロックン・ロール・エクスプレス(新チャンピオン!)
Cヘブンリー・ボディーズvs.スリルシーカーズ
DSMV王座戦:ダーティ・ホワイト・ボーイ(ch)vs.テリー・ゴディ(DQ)
Eカワード・ウェーブス・フラッグ・マッチ:ホーク、トレイシー・スマサーズ、ボブ・アームストロングvs.ファンクス、ブルーザー・ベッドラム