TOPアメリカン・プロレス注目インディー →FIP:International Impact Phase Two 4/21/07

FIP:International Impact Phase Two 4/21/07の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦、バー・ルーム・ブロウル:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ネクロ・ブッチャー、マッドマン・ポンド

総時間約2時間45分です。

@ラリー・スウィニーvs.セス・ディレイ
 スウィニーの安定した古典ヒールで
 盛り上がり良い感じに幕開け。
 一方のディレイ、FIPの中ではトップ・ベビーという
 重い役割をまかせているんだからもう少し頑張らないと行けません。
 少し悪い試合。

Aクラウディオ・カスタニョーリvs.ジェリル・クラーク
 FIPではヒール軍YRRの一員であるCC。
 CCが試合を支配し
 その合間でジェリルが高難易度ムーブ等を披露していく内容。
 少し悪い試合。

Bハートブレイク・エクスプレスvs.ケニー・キング、チェイスン・ランス
 FIPの悩みはベビー不足ですね。
 ヒール軍がYRRとDPアソシエイトと2つあるのに
 ベビーは単体でぽつりぽつりと。
 そういう訳でハートブレイク・エクスプレスなんかがまだ生き残っている。
 悪い試合。

Cジグソウvs.デリリウス
 序盤はネタ、
 中盤はデリリウスのヒール・プレイ(これは少し過剰気味でした)
 そしてクライマックスは意気のあった攻防を。
 ジグソウは結構成長してきましたね。
 デリリウスはそろそろ一皮むけないと
 ジグソウにポジションを奪われてしまいそうな予感。
 平均より少し上。
 さあ質が上がってきましたよ。

Dフロリダ・ヘリテイジ王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.ナイジェル・マッギネス
 FIPは久しぶり(1,2年は経っているか)のナイジェル。
 前の試合に乱入して、ここでは
 引き続きDPアソシエイト軍の一員としてヒールでいくと知らしめました。
 さて試合の方は
 スティーブンスのナチュラル・パワーとナイジェルの腕攻め+ヒール・プレイの対決。
 スティーブンスはまったくナイジェルに
 引けを取らず見応えがありました。
 只腕攻めが終盤に活かされなかったのは残念。
 (それでもちゃんと腕が痛むと言うことをアピールし続けたスティーブンスは立派)
 平均的な良試合。
 
Eドラゴン・ゲート・チャレンジ:Shingo vs.ヤマト
 CIMAに続いてドラゲーの顔になったシンゴ。
 見事なセールでデビュー一年未満の相手との試合とは
 思えないレベルのものを見せてきます。
 ドラゲーならではの一進一退の攻防は見ていて面白い。
 只最後はヤマトがまだ自身のスタイルを確立していないこともあって
 冗長な感じもしましたがチャレンジ・マッチとしての要素もできているし
 これは平均的な良試合です。
 
FFIP王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.サル・リナウロ
 06年にROH定着を狙うも落ちてしまったリナウロ。
 しかしできる選手には違いないわけで。
 ストロングのような名レスラーが引っ張ってやれば
十分見応えのある試合に。
 リナウロのベスト・マッチか、中々良い試合。

Gタッグ王座戦、バー・ルーム・ブロウル:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ネクロ・ブッチャー、マッドマン・ポンド
 展開とか間とか試合としての部分が欠落しているものの
 ビッグ・スポットは止めどなく出てくるし
 それ以外の乱戦もジェイのネクロへの容赦ない拳などは非常に見応えがある。
 最後もポンドを2段テーブルにのせ、どうするのかと思わされましたが、その前にはシャッターが。
 そしてそのシャッターが開くとトラックがあり、その上からマークがダイブ。
 この粋なフィニッシュにはしてやられましたね。
 DbDの一戦に並ぶ壮絶なハードコア・ブロウルで
 文句なしに好勝負です。

総評
 FIPというとROHの劣化番という印象がありますが
 この大会はさしずめ各インディーの交流戦みたいな感じで
 ROHにもひけを取らない質の高い大会でしたね。
 FIPの中でも最高レベルの大会でお勧め。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Gタッグ王座戦、バー・ルーム・ブロウル:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ネクロ・ブッチャー、マッドマン・ポンド
  ネクロらは凶器を持参しリングに広げる。
  ブリスコ兄弟が入るなり襲いかかり乱闘。
  ブリスコ兄弟が勢いよく攻めていき
  ネクロ、ポンドは凶器を手にする暇がない。
  喧嘩殺法で盛り返しネクロがジェイに蛍光灯へのブルドッグを狙う。
  ジェイは逃れるとドロップ・トー・ホールドで蛍光灯にぶつけ流血させる。
  マークがポンドからホッチキスを奪うとポンドの股間に打ち込む。
  ジェイがネクロの額に拳を打ち込んでいく。
  ポンドがマークの脚にゴルフ・クラブで一撃。
  ポンドは椅子の上に蛍光灯入りゴミ箱をのせると
  そこへのスーパープレックスを狙う。
  マークは防ぐとジェイと協力してポンドをそのゴミ箱の中に投げ入れる!
  マークが観客席のネクロにスプリングボード式クロス・ボディ。
  ジェイはネクロに立てた柵へのブレーン・バスター!
  ネクロはジェイに椅子を投げまくる。
  ポンドがジェイにホッチキス攻撃。
  ネクロがマークに椅子付きボディ・スラム。
  ネクロがジェイに蛍光灯を押し当てヘッド・バッド。
  ポンドはジェイを椅子に座らせるとサイド・セントーン。
  カバーするもカウント2。
  ネクロがリングから場外のマークに椅子を投げつける。
  ポンドはコーナーに横たわるジェイの股間にセメント・ブロックを置くとハンマーを叩きつける!
  ネクロはマークにテーブルへの雪崩式パワー・スラム。カウントは2。
  ネクロがマークにタイガー・ドライバー。カウント2。
  今度はレイザーズ・エッジを狙う。
  ジェイが助け出すもビッグ・ブーツを食らう。
  ネクロはポンドに何か指示を出す。
  ポンドはレフェリーを殴りつけネクロに渡す。
  ネクロはレフェリーを担ぎ上げるとリングから場外へのレイザーズ・エッジでテーブル葬!
  ポンドはマークと共にテーブルに登るとパイル・ドライバー!
  寸前でテーブルが割れたため効果は倍増。
  カバーする。
  セカンド・レフェリーが現れカウントするもカウント2。
  ネクロがジェイに場外へのブレーン・バスターを狙う。
  ジェイがエプロンに着地。
  続けてパワー・ボムを狙う。
  マークは蹴りを入れ妨害するとポンドを攻撃しに行く。
  ジェイはネクロを担ぎ上げるとエプロンから場外テーブルへのデス・バレー・ドライバー!
  マークがドアから出て行く。
  ジェイはポンドを2段テーブルの上にのせる。
  そのテーブルの前にあるガレージを引いて開ける。
  そこにはトラックがあり、その上にはマークが。
  マークがダイビング・ボディ・プレスを決め1,2,3!
  ブリスコ兄弟の防衛!

試合結果

@ラリー・スウィニーvs.セス・ディレイ
Aクラウディオ・カスタニョーリvs.ジェリル・クラーク
Bハートブレイク・エクスプレスvs.ケニー・キング、チェイスン・ランス
Cジグソウvs.デリリウス
Dフロリダ・ヘリテイジ王座戦:エリック・スティーブンス(ch)vs.ナイジェル・マッギネス
Eドラゴン・ゲート・チャレンジ:Shingo vs.ヤマト
FFIP王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.サル・リナウロ
Gタッグ王座戦、バー・ルーム・ブロウル:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ネクロ・ブッチャー、マッドマン・ポンド