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AAW:Best of AAW 2017 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 AAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ロウ・キー(3/17/17)ス・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(5/25/17)

マイケル・エルガンvs.ザック・セイバーJr.(5/6/17)

@AAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ロウ・キー(3/17/17)
 ゴング前に突然暗転。
 暗転している間にロウ・キーがOI4KをKOして試合開始。
 ロウ・キーは攻撃的ファイトの先駆者でもありますから
 サミも気合が入っておりトペを放つと
 勢いの余り観客席にまで突っ込む程。
 ロウ・キーも気持ちに応えハード・ヒット。
 中盤は落ち着きすぎている感もありますが、
 サミがロウ・キーをロープにテープで固定し椅子攻撃を放てば
 反撃したロウ・キーは顎を外す蛮行に。
 セコンドの服を破って顎を固定したのは
 見方によってはコメディーチックですが、
 これを皮切りに再びウォーに。
 激しいチョップの打ち合いは見応えがありましたね。
 サミ派のアビス乱入から〆てきたのは残念ながら
 全体的には2人らしい闘争でした。
 ぎりぎり好勝負。

Aマイケル・エルガンvs.マット・リドル(4/8/17)
 スポットがリドルの試合は有機的に活きてくるのだけど
 それが整然として100%の効果を発揮していないのは
 エルガンの安全な試合運びが裏目に出たか。
 中盤は終盤との色分けのため
 エルガンは受け手に回りますが、
 何か引っかかりの欲しい展開ですね。
 終盤に入ると温存していた積極的な打ち合い。
 ジャーマンの打ち合いは熱狂を生み出しており、
 右肩上がりになり続けた試合です。
 ただこの2人にしては最初のスタート地点が低かったというのは
 厳しすぎる評価か。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 
Bタッグ王座戦:OI4K(デイヴ・クリスト、ジェイク・クリスト)(ch)vs.ARフォックス、レイ・フェニックス(4/22/17)
 タッグとしてハイ・フライの切り返し合いから
 場外乱闘に移ってと観客に臨場感を与えるに
 良い序盤といえるでしょう。
 ただ見栄え良いアクションはこなされるものの
 そのベースにあるべき試合運びは軽質なもの。
 特にジェイクが完全に空気に合わせようという
 ファイトで一時期の刺々しさが弱くなっているのは残念。
 また、フォックスの孤立シーンが少し長すぎますね。
 タッチできるかできないかの見せ場はしっかりあるものの
 そこの流れ作りは時間をかけていたには不十分。
 ホット・タッグのフェニックスが連続ダイブ。
 2人同時スポットも絡めながら観客を盛り上げましたが、
 決してギアが上がることはないまま30分時間切れのエンド。
 短縮した方がクオリティは上がったでしょうね。
 中々良い試合。

Cマイケル・エルガンvs.ザック・セイバーJr.(5/6/17)
 普通なら仕切りそうな、受けに回りそうな流れで追撃・反撃して
 火花撒き散らすファイトが展開されます。
 元々好カードではあるものの
 これは何かをやってくれそうだぞ、と思わせます。
 場外でエルガンが観客を煽ってのチョップを放ったシーンは
 チョップをセイバーの蹴りと同じく重要技として
 位置づける良い仕掛けです。
 中盤も流さず積極的に工房のアイディアを出します。
 セイバーが蹴りで左右のラリアットを打ち返していくシーンは面白かったですね。
 終盤はセイバーが得意の腕攻めにいけないぐらい
 エルガンがインパクトあるパワー技で押せ押せ。
 幾度もこれで終わった、と思わせるニア・フォールの連発。
 非常に気持ちの乗った攻防は凄まじかったですね。
 文句なしに好勝負。

Dキース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(5/25/17)
 様々な団体で数え歌として組まれているカード。
 今回はキースが重量で勝るため支配する側として描かれます。
 ダイジャックはそれを打ち破るべく
 ヘッド・バッドに柵からのアトミコ、
 場外テーブルからラナを狙ったりする。
 このスポット作りは新しいですね。
 またキースがスティーン的な
 ユーモアを交えた試合運びを見せているのもポイント高し。
 終盤は細かな技は排除し一発一発で勝負していますが、
 その仕掛けは工夫を凝らしており、このカードの新たな境地に達したことを感じさせる。
 文句なしに好勝負。

Eマイケル・エルガンvs.ジャック・スワガー(5/25/17)
 インディー界で見るとスワガーはやはりでかいな、
 恵まれた体躯だな、と感じさせますね。
 ただWWEでの定型がない中で
 インディーの試合をしなければいけない中で
 試合運びはエルガンに完全にお任せ。
 WWEレスラーだと思い出させるムーブを
 散りばめて存在価値を出しているのは
 最初しか通用しないのでまだまだ改善しないと生き残れなさそう。
 キースやダイジャックのディビジョンに
 混ざれれば面白くなりそうですけどね。
 平均的な良試合。
 (執筆日:12/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@AAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ロウ・キー(3/17/17)
Aマイケル・エルガンvs.マット・リドル(4/8/17)
Bタッグ王座戦:OI4K(デイヴ・クリスト、ジェイク・クリスト)(ch)vs.ARフォックス、レイ・フェニックス(30分時間切れ)(4/22/17)
Cマイケル・エルガンvs.ザック・セイバーJr.(5/6/17)
Dキース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(5/25/17)
Eマイケル・エルガンvs.ジャック・スワガー(5/25/17)