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RPW:Summer Sizzler 8/26/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

将来性の方向に食い違いが生じIPW:UKから分離した団体。

@グラッジ・マッチ:スティックスvs.デイヴ・マスチフ
Aグラッジ・マッチ:テリー・フレイジャーvs.スパッド

Bノーム・ダーvs.プリンス・デヴィット
 デヴィットは基本性能の高さを見せつけ、
 ダーは手足を大きく使って動くことによる印象付けで貢献。
 単純にレスリングだけでなく脚攻めなどにも適用されているのには感心しましたね。
 デヴィットがチョップを中盤から使い始めます。
 ダーの受けっぷりもあり盛り上がっていますね。
 デヴィットの大技を食らいつつもダーが粘る流れでボルテージが高まります。
 ダーは脚攻めで反撃開始。
 脚への攻めを上手く使っているのも良いですが、技術屋にならず、
 必死な気持ちを前面に出しているのが素晴らしい。
 ぐったりするリアルな受け表現といい、彼のベビーフェイスとしての素質が発揮されました。
 両者の良さが交錯した想像以上の内容。
 好勝負に届かずも中々良い試合です。

Cザック・セイバーJr. vs.ジョニー・ガルガーノ
 鋭い蹴りのかわし合い。
 その緊張感をどこかに持ちつつオーソドックスなレスリングに転じます。
 ガルガーノはレスリング力でちょっと劣りますね。
 それぞれの見せ場において受け手は不干渉の立場になりますが、
 盛り下がることはなくビッグ・マッチになる可能性を感じさせています。
 セイバーが情熱的に攻め立てた所から遂にギアが入ります。
 ガルガーノも負けじとトペを叩き込み一進一退を加速させていきました。
 アーム・バーとクロス・フェイスの切り返し合を始めとする
 スピード感あるカウンターの応酬が素晴らしく、
 これは2人にしか出来ないと感じさせる領域に到達していました。
 好勝負に少し届かず。

D#1コンテンダーズ・グラッジ・マッチ:フーリガンズ、ザック・ナイトvs.プロジェクト・イゴ(マーティン・カービイ、クリス・トラヴィス)

Eブリティッシュ・ヘビー級王座戦:30分アイアン・フィスト・マッチ:シャ・サミュエルズ(ch)vs.マーティ・スカル
 無接触の冒頭からサミュエルズのセコンド追放、
 ベルト攻撃を食らった振りにするずるして頂き、
 その動揺を突いた丸め込みでの決着で2-0とブックによるネタを詰め込みました。
 そういう展開は分けて使わないといけませんね。
 勿体無いですよ。
 またベビーフェイスであるスカルが2-0でリードする展開は緊張感をなくします。
 サミュエルズが一般的なヒール戦略でのらりくらりするのも理に合わなくなりますしね。
 呆れていたらサミュエルズが実際にベルト攻撃しDQを食らいつつも1本取り3-1。
 だからまだ序盤って・・・。
 演出を序盤に詰め込んだのは駄目ですが根本的な戦いは思ったより良い。
 サミュエルズがヘビー級として上に立ち、
 マーティがダウンする構図がしっかり出来ています。
 しかしやはり演出が偏っているので本来的に30分やる意味合いが薄いのです。
 最後はレフェリー気絶から乱入、カウントアウトからの決着です。
 平均的な良試合。
 
Fタッグ王座戦:リーダーズ・オブ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr.、マーティ・スクール)(ch)vs.プロジェクト・イゴ(マーティン・カービイ、クリス・トラヴィス)
 MITB的権利を行使したようで、試合後ヘトヘトのマーティをイゴが襲撃。
 セイバーが駆けつけるも勢いはせき止められず衝撃の王座移動です。

総評
 サミュエルズを早くヘビー級王座から落として欲しいとは思うものの
 全般的に見所の多い大会に仕上がっています。
 (執筆日:2/2/13)
Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@グラッジ・マッチ:スティックスvs.デイヴ・マスチフ
Aグラッジ・マッチ:テリー・フレイジャーvs.スパッド
Bノーム・ダーvs.プリンス・デヴィット
Cザック・セイバーJr. vs.ジョニー・ガルガーノ
D#1コンテンダーズ・グラッジ・マッチ:フーリガンズ、ザック・ナイトvs.プロジェクト・イゴ(マーティン・カービイ、クリス・トラヴィス)
Eブリティッシュ・ヘビー級王座戦:30分アイアン・フィスト・マッチ:シャ・サミュエルズ(ch)vs.マーティ・スカル(4-3)
Fタッグ王座戦:リーダーズ・オブ・ニュー・スクール(ザック・セイバーJr.、マーティ・スクール)(ch)vs.プロジェクト・イゴ(マーティン・カービイ、クリス・トラヴィス)(新チャンピオン!)