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OTT:Best of OTT 2018 part.3の分析


名勝負 OTT王座戦:ジョーダン・デヴリン(ch)vs.ウォルター(8/18/18)
好勝負 石井智宏vs.KUSHIDA(10/13/18)

鈴木みのるvs.ティモシー・サッチャー(10/13/18)

OTT王座戦:ウォルター(ch)vs.ウィル・オスプレイ(10/13/18)

ジョーダン・デヴリンvs.スコッティ・デイヴィス(12/16/18)

@石井智宏vs.ジュース・ロビンソン(8/18/18)
 ショルダー・タックルのぶつかり合いから
 観客席での乱戦と
 前半はデフォルメの強いシーンで灰汁強め。
 ただデフォルメとはいっても
 ハード・ファイトで流した汗は嘘をつかない。
 気持ちの入った打撃ベースで作り出される
 一進一退は見事でニア・フォールも熱い。
 クライマックスのテンション高く耐えを使った
 打ち合いが個人的にはちょっとクドく、
 評価としては好勝負に少し届かず。

AOTT王座戦:ジョーダン・デヴリン(ch)vs.ウォルター(8/18/18)
 大切に暖めビッグ・マッチとして組まれた一戦。
 試合もじっくりとした構成でスタート。
 デヴリンの細かな抵抗で
 ウォルターを強大な外敵として描いていきます。
 デヴリンの反撃を、技一発でも、と
 観客が待望する焦らしの構築が大成功。
 デヴリンの粘りに観客も熱が入って起きた、
 You can't beat himチャントは
 このカードにおける最高の賛辞に他なりません。
 終盤もウォルターのスリーパー戦略、
 デヴリンのヘッド・バッドを繰り出す等
 いつもとは違う攻め、ともに素晴らしい。
 クオリティで言えば同じくらい凄い試合は幾つかありましたが、
 エースvs.最強の外敵というシチュエーションは
 これまでになく"OTTの試合"の色を濃くしており、
 最高の盛り上がりを見せました。
 ぎりぎり名勝負。

Bジョーダン・デヴリン、ショーン・ギネスvs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク)(9/30/18)
 SHがゲストとしてホストのデヴリン、ギネスを立てつつ
 ドラゲーのお家芸もしっかり見せてくれます。
 Tホークは精力的な動きで
 デヴリンとシングル対決したら面白そうな可能性を感じましたね。
 ただ深く交流するには至らず。
 そこそこの内容に留まっているのも否めない。
 平均的な良試合。

C石井智宏vs.KUSHIDA(10/13/18)
 石井の耐えが上手く機能していますね。
 体重差は感じさせつつ
 KUSHIDAが攻めの動きを多く盛り込めるので
 非常に攻防が面白く仕上がっています。
 観客席の乱闘を挟み、KUSHIDAが腕へのサブミッション解禁。
 乱闘を前段階に置いたことでメリハリが利いていますね。
 NJPW対決ながらNJPWではないところだからこそ生まれた試合内容。
 ぎりぎり好勝負です。

D鈴木みのるvs.ティモシー・サッチャー(10/13/18)
 みのるがロープを使ったアーム・バーを決めれば
 ティモシーもマウントを取ってアーム・バー。
 何をするかなんてほぼほぼ分っていますが、
 2人の雰囲気、間に魅了され、
 その空間に身を浸すことが大変心地よい試合です。
 プロレスの独特の魅力が詰まっています。
 ぎりぎり好勝負。

EOTT王座戦:ウォルター(ch)vs.ウィル・オスプレイ(10/13/18)
 前回(Defiant Wrestling)と同じく序盤の入りが微妙。
 どちらも映えず、勢い弱めの中で、オスプレイのトペコンへ。
 ただ中盤からは期待通り。
 まずは主導権を取り返したウォルターが間をじっくりとって魅せる。
 この長い間は相当意図しないとできないし、
 また相当自信がないととても手が出せないもの。
 上手く自分の強大さを確立させました。
 オスプレイもデフォルメした見得とダメージ表現で食らい尽きます。
 ウォルターが下からステージにパワー・ボム、
 オスプレイがステージ上からトペコン、と
 ステージを使ったスポットも試合の特別感を高めていますね。
 リングに戻ってもダイナミックな攻防は大変面白い。
 ダイビング・ボディ・プレスというフィニッシャー・チョイスだけやや疑問でしたが。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:11/?/18)

Fジョーダン・デヴリンvs.スコッティ・デイヴィス(12/16/18)
 腕取りの応酬の中でデヴリンがテクニカル且つ強引に力でねじ伏せると
 スコッティも取り返してのスインギング・ネック・ブリーカー。
 強引さによる表現で2人の気持ちを
 激しく前面に出してぶつけあいます。
 デヴリンがトップの壁としての怖さを出せているのは大きな成長。
 一方のアンダードッグ側のスコッティですが、
 適切な雰囲気感のした試合運びで
 技の打ち込み方や間の調整はお見事。
 非凡な才能です。
 観客席へのスインギング・ネック・ブリーカーというHoly Shit!な見せ場、
 その後の打撃戦も感情のりまくりで熱い。
 両者の株が右肩上がりの幸せな時間。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@石井智宏vs.ジュース・ロビンソン(8/18/18)
AOTT王座戦:ジョーダン・デヴリン(ch)vs.ウォルター(新チャンピオン!)(8/18/18)
Bジョーダン・デヴリン、ショーン・ギネスvs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク)(9/30/18)
C石井智宏vs.KUSHIDA(10/13/18)
D鈴木みのるvs.ティモシー・サッチャー(10/13/18)
EOTT王座戦:ウォルター(ch)vs.ウィル・オスプレイ(10/13/18)
Fジョーダン・デヴリンvs.スコッティ・デイヴィス(12/16/18)