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SWE:Best of SWE 2016 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 SKT1回戦:サミ・キャリハンvs.レイ・フェニックス(10/1/16)

@レイ・フェニックスvs.バブルガム(9/30/16)
 普通ルチャドールが他国籍試合をすると
 リズムのズレが生じることが多いですけれども
 序盤からフィットできていましたね。
 アクションが増えても維持できていました。
 一部攻防のテンポは意思疎通のために
 最善にはできていないもののそれは許容範囲でしょう。
 フェニックスは後半技のために
 攻防のスムーズさ、鬩ぎ合いを犠牲にしている感あり。
 一方のバブルガムは自分の役割を全うし、まずまずの内容です。
 平均的な良試合。

ASKT1回戦:ウィル・オスプレイvs.リオ・ラッシュ
 中盤オスプレイがグラウンドで脚攻め。
 そこから逆算し序盤はリオのアピールが重要ですが、
 ここで単にリオのスポット頼みにせず、
 オスプレイが自分として許容できる線引きがしっかりできていたのが良いですね。
 リオも冷静に自分の見せ方を追求していた。
 リオは元々痛めている肩に加え脚のハンデを追いつつ反撃。
 観る者が応援させたくなるセルは出来ていたし、
 その中で放つトペの鋭さもまた素晴らしかった。
 しかしながら終盤、鏡像の張り合いを意識しすぎたか、
 攻防が取り決められた演舞感が強くてドラマ性が薄れてしまいました。
 好勝負に少し届かず。 

BSKT1回戦:サミ・キャリハンvs.レイ・フェニックス(10/1/16)
 ヘッド・シザースを打ち合うと
 トペを打ち合って計4回というブースト・スタート。
 フェニックスのスピード感についていき、
 演舞感も上手く消してくるサミのテクニックが光りますね。
 ドラゴン・ラナをパワー・ボムに切り返しサミが主導権。
 サミはここからの中盤もしっかり観客を乗せるし、終盤の攻防もリード。
 縦横無尽の飛び回るフェニックスか
 強烈な一発狙いのサミか、の攻防は熱かった。
 ぎりぎり好勝負。

Cウィル・オスプレイvs.ブライアン・ケイジ(10/1/16)
 ケイジがハイパー・アーマーを持っている上に
 フライヤー顔負けの機動力もあって、という位置づけながら
 対するオスプレイ側には悲壮感はなく、
 ファン・マッチ的な緩さがどこかにあります。
 そのため終盤にはダイナミックな攻防が出来るにも関わらず
 本質的な熱を帯びるまでには至らなかった。
 悪くない試合。

Dピート・ダンvs.レイ・フェニックス(10/2/16)
 ハイ・フライに行こうとするフェニックスを
 ピートが打撃で動きを止めに行く形。
 スタイルがはっきりしていて
 上手く噛み合っていますね。
 フェニックスがその場で出来る大技を
 後半に温存したのも良質な攻防が生み出された秘訣。
 ただ最後ピートがツームストンを打ち返すのはちょっと無理がないか。
 中々良い試合。 

EQotR1回戦、クイーン・オブ・サウスサイド王座戦:ケイ・リー・レイ(ch)vs.ニクソン・ニューウェル(10/2/16)
 トペから開戦した場外乱闘は
 観客席裏を通り越して会場外にまで展開。
 女性なので迫力はやや劣るものの
 かなりテンポ良く行い続けるので十分見れますね。
 リングに戻ってからは椅子とプレートでハードコアに。
 場外に画鋲をまいたのは驚いたものの
 凶器の位置づけはそこまでではないし、
 最後普通にKLRの恋人が乱入してきて、というのは興醒め。
 まあまあ良い試合。

FSWE王座戦、TLCマッチ:ジョセフ・コーナーズ(ch)vs.エル・リゲロ(10/29/16)
 447日間防衛中のコーナーズ。
 何度となく卑怯な手で勝利を掠め取られた
 リゲロが究極の試合形式で遂に王座を奪取するという
 エピック・メイキングの位置づけになっています。
 しかしコーナーズはいかんせんホーム・ボーイであって
 他団体だと通用しない選手。
 攻守の切り替えが非常に中途半端ですね。
 リゲロもリードするタイプよりかは
 気持ちのせてぶつかり合うタイプなので・・・。
 結果的にハードコアで最低ラインは高めなものの
 グダり気味の試合展開となっています。
 第3者が入ってきてラダーを登るとか
 実況者にスーパー・キックが誤爆するといった余計なものから
 入場ゲート・ダイブや
 女子マネを人質にとっての脅迫といった本質的なものまで
 ブックを結構詰め込んでいるとはいえ36分は長すぎる。
 まあまあ良い試合程度。

Gフォールズ・カウント・エニウェア(レフェリー:アレックス・ウィンザー):ニクソン・ニューウェルvs.ケイ・リー・レイ(11/26/16)
 自分よりのウィンザーをレフェリーとして連れてきたKLRに
 ニューウェルがこの試合形式をFCAにしてもらった、と告げて試合開始。
 当然前回と同様に会場外まで出てくる大乱闘に。
 殴り合いだけでなく高低差を活かしたフライが見られるのが
 今回の試合のポイントですね。
 一方で前回あった画鋲がなくなっていて
 リングに戻ってからのハードコア要素はむしろ弱めになっています。
 それでも試合としてはかえってスッキリした印象。
 ひいきレフェリングに関しても
 ニューウェル寄りのルビーが乱入してきて
 ウィンザーの代わりにレフェリーになろうとするので、
 ストーリー要素で攻防が犠牲になるということもなかった。
 平均的な良試合。


 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@レイ・フェニックスvs.バブルガム(9/30/16)
ASKT1回戦:ウィル・オスプレイvs.リオ・ラッシュ
BSKT1回戦:サミ・キャリハンvs.レイ・フェニックス(10/1/16)
Cウィル・オスプレイvs.ブライアン・ケイジ(10/1/16)
Dピート・ダンvs.レイ・フェニックス(10/2/16)
EQotR1回戦、クイーン・オブ・サウスサイド王座戦:ケイ・リー・レイ(ch)vs.ニクソン・ニューウェル(10/2/16)
FSWE王座戦、TLCマッチ:ジョセフ・コーナーズ(ch)vs.エル・リゲロ(新チャンピオン!)(10/29/16)
Gフォールズ・カウント・エニウェア(レフェリー:アレックス・ウィンザー):ニクソン・ニューウェルvs.ケイ・リー・レイ(11/26/16)