IPW:UK:6th Anniversary Show 8/1/10の分析
名勝負 | タッグ王座戦:リーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ch)vs.マーク・ハスキンス、Pac |
好勝負 | なし |
@クルーザー級王座戦:スパッド(ch)vs.ライオン・キッド
Aオール・スターズ(マイキー・ウィップラッシュ、ロビー・ダイナマイト)vs.レロイ・キンケイド、ジョニー・モス
Bグラッジ・マッチ:ジェームス・タイvs.ジョエル・レッドマン
CGHC Jrヘビー級王座戦:金丸義信(ch)vs.ザック・セイバーJr.
まずはセイバーが若いからこそのキレのある動きでアピール。
金丸はベテラン王者としてそれを受けつつ、
何もしないことで余裕の表現につなげ、
要所で切ることでベテランとしての強みにつなげている。
このカードにおける正統な方向性でしょうね。
中盤においては金丸が厳しいサブミッションで押さえ込みますが
セイバーは積極性を失わず一進一退を繰り広げます。
セイバーが蹴り主体でインパクトの面ではやや劣ることを考えると
金丸はもう少しセイバーに連続で攻撃させても良かったし、
セイバーもまた間を置く必要もなかったですね。
ミッド・カードとしての内容に収まっているが中々良い試合でした。
DノーDQ:シャ・サミュエルズvs.テリー・フレイジャー
Eブリティッシュ王座戦:デイヴ・マスチフ(ch)vs.潮崎豪
マスチフがタンク型のためレスリングの動きは制約されます。
そのため早い段階でロープ・ワーク絡めたのは正解ですね。
またマスチフ自身も動きが限られる中で
膝を突いたり、じっと動かなかったりポジショニングで見せ方を作れることを理解しているのは良かった。
後半はマスチフが支配。
潮崎のチョップをことごとく防ぎながら圧迫感を生み出していきます。
潮崎は劣勢に立たされながらも細かく反撃の努力を積み重ねていて良かったですね。
IPW:UKのホームでやる見せ方ではないような気もしますが
流石にマスチフでは潮崎も投げれないでしょうし、
こういう後半になってしまったのは選択の余地がなかった、というところもありましょう。
いずれにせよ中々良い試合でした。
Fタッグ王座戦:リーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ch)vs.マーク・ハスキンス、Pac
まずは軽い演舞から。
様式的土台は早々に切り上げてLotNSが連携技へ。
ハスキンスが持ち前の独創性を活かしたスポットで対抗。
まずはスカルが連続攻撃からダイブを決め、Pac孤立という展開へ。
孤立シーンの中でも適切にアクションが入っていますね。
フォールが適度に織り交ぜられているので緊張感もあります。
同時にユーモアを感じさせるシーンもある。
セイバーの蹴りを耐えたPacがジャーマンを炸裂させます。
ここで単純にタッチさせず+1アクション加えて発展させ、両者タッチとしたのは面白い。
ハスキンスが再び1対2スポットで盛り上げると
そこからはタッグの妙を活かして密度の高い攻防。
LotNSの連携技にもPac、ハスキンスの連続技にも圧倒されます。
ボリュームたっぷりながら過剰ではなく
最後はその鬩ぎ合いの中でカットされない理由のあるフィニッシュ。
褒めるところしか見つからない。
セイバーは2試合目にも関わらずそれを微塵も感じさせませんでした。
ぎりぎり名勝負です。
Gケージ・マッチ:マーティン・ストーンvs.ダニー・ガーネル
総評
Noah参加のクオリティの高い試合に加え、
ショーをスティールするタッグ・マッチがあります。
素晴らしい大会です。
(執筆日:10/1/12)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@クルーザー級王座戦:スパッド(ch)vs.ライオン・キッドAオール・スターズ(マイキー・ウィップラッシュ、ロビー・ダイナマイト)vs.レロイ・キンケイド、ジョニー・モス
Bグラッジ・マッチ:ジェームス・タイvs.ジョエル・レッドマン
CGHC Jrヘビー級王座戦:金丸義信(ch)vs.ザック・セイバーJr.
DノーDQ:シャ・サミュエルズvs.テリー・フレイジャー
Eブリティッシュ王座戦:デイヴ・マスチフ(ch)vs.潮崎豪
Fタッグ王座戦:リーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクール(ch)vs.マーク・ハスキンス、Pac
Gケージ・マッチ:マーティン・ストーンvs.ダニー・ガーネル