Mid South/UWF:Best of Mid South/UWF 1985 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ディック・マードックvs.ナイトメア(7/14/85)
序盤はナイトメアのラフ・ファイトにマードックが拳を振るおうとすると
拳は禁止だとレフェリーが止めて乱戦になりきらないという焦らし。
そこからマードックが見得を切ってナイトメアのマスクを剥ごうとします。
UWFでルチャのネタが出てくるとは思いませんでしたね。
ナイトメア自体は特筆すべきレスラーではなく、
その後の支配シーンは変哲ないですし、終盤もレフェリー気絶からのセコンド、凶器ネタに過ぎません。
しかしマードックのスター性に当時としては珍しい演出が加わり
カードにしては印象に残る試合になっている。
平均的な良試合。
ANWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ブッチ・リード(8/10/85)
このフルタイム戦を知った時、ルガー戦を思い起こして
リードにも輝いていた時代があったんだな、と思ってしまった・・・。
しかしまったくそうではなかった。
リードは余りにも下手糞で、リズムなんてなし。
動きが硬いだけなら逆に強さが生まれる事もあるが、筋肉が邪魔して動けていません。
フレアーが間を取っているにも関わらず試合に掛かったジャミングが取れないのだからよっぽどですよ。
裏打ちされたパワーを感じ取れないパワー馬鹿に用はありませんね。
フレアーの方が力があるんじゃないかと思ったもの。
定番の執拗なヘッド・ロックをやらせてもどうしようもないので
フレアーは途中で諦めて場外で間を置いたりと1人で出来る構築へ。
しかしそれでもリードが大きな影響力を及ぼしスロー化させ、間延びさせます。
40分経過した所でせめてもの形が作れようかと兆しが見えましたが
やっぱり少ないアクション量と退屈な攻防が続き、本当に心の底からうんざりした60分間でした。
悪い試合。
Bノース・アメリカン王座戦:ディック・マードック(ch)vs.ブッチ・リード(9/22/85)
こちらも45分の長丁場。
ただフレアー戦に比べると見れる内容です。
一発を異常に重くして亀のようなゆったりペースを実現。
ブッチのパワーを実感させることができています。
ただブッチの試合運びに躍動感はなくブッチに感心することはありません
一方のマードックはこのブッチ相手に
ダスティ的な煽りを応用する事で変化をつけています。
作為的ですが、そこそこのリズムを生む事が出来ており、
その技能に関しては大変感心しましたね。
ベビーフェイス対決の雰囲気がある程度許容させていますが、
とはいっても30分が限度だったな・・・という感想。
平均的な良試合。
(執筆日:2/?/21)
Cテープド・フィスト・マッチ:テッド・デビアスvs.ボブ・スウィータン(10/11/85)
序盤から椅子攻撃が繰り出されるラフ・ファイトです。
それは他と同じく拳と血を魅力とした荒っぽい売りですが、
何も考えずに殴りかかるのではなく
1つ1つの行動を意図を持って見せている所にデビアスの本領が発揮されている。
最後はUWFに特徴的な凶器、グローブによる拳でフィニッシュ。
平均的な良試合。
Dジム・デュガンvs.バズ・ソウヤー(11/1/85)
当時世界最高峰のラフ・ファイターであった
デュガンが場所を変えながらソウヤーを殴りつけ流血させます。
単細胞な試合運びなんかどうでも良くなる程その拳は重く輝いている。
中盤はソウヤーがロー・ブローから物を使って痛めつけます。
終盤は数を絞って迫力ある技が幾つか。
次の試合を組む都合上この試合はレフェリーが仕切れなくなり、
他のレスラーが2人を分かつというエンディングになっているのが残念。
しかしデュガンのキャリアを代表する試合の一つ。
中々良い試合。
Eドッグ・カラー・チェーン&ルーザー・リーブス・タウン・マッチ:ジム・デュガンvs.バズ・ソウヤー(12/27/85)
この特殊形式で決着戦。
しかしデュガンはチェーンを使うには不器用です。
そして何より拳が最高過ぎるのでチェーンを使って欲しいという思いがまったく起きないのが問題です。
双方流血してタフなぶつかり合いを見せるものの
前回より劣ってしまったのは必然というものです。
まあまあ良い試合。
FノーDQ:テッド・デビアスvs.ディック・マードック(12/31/85)
フレアーとのNWA王座戦を台無しにしたマードックとの復讐戦。
UWFの特徴は一発一発が重い事ですね。
デビアスはヒールの方が似合う事は否定できませんが、
それでも相手を噛みつき、拳を打ち込む前に何もしない間を空けて感情を表現している。
一方のマードックはまったり自分のペースに持って行きます。
底の見えない独特の受けっぷりは印象的で、
場外、椅子、ロープを使った攻撃の中でKO勝負まで持って行きました。
最後はブレーン・バスターを着地して防いだデビアスがグローブ・パンチでカウント3ですが
デビアスがフォールを返した直後にグローブつけたのは勿体無い。
もっと勢いのある鬩ぎ合いで帰結できたように思います。
平均的な良試合。
(執筆日:6/27/10)
注目試合の詳細
NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ブッチ・リード(8/10/85)組むとリードがコーナーに押し込む。
レフェリーが間に入るとクリーンに離れる。
組むとフレアーがコーナーに押し込みショルダー・ブロック。
チョップ。
チョップ。
ブレーン・バスターを狙う。
リードは耐えると逆にブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
組むとリードがヘッド・ロック。
フレアーがしばらくすると力で押し上げる。
リードが押し戻す。
グラウンドに倒す。
フレアーが両肩をつけにいく。カウント2。
起き上がると脚を抱え込む。
リードが絞り上げて放させる。
フレアーがエルボーを入れロープに振る。
リードがショルダー・タックル。
ロープに走る。
ヒップ・トスを狙ってきたフレアーにヒップ・トス。
ドロップ・キック。
グラウンド・ヘッド・ロック。
フレアーが両肩をつける。
カウント2で戻す。
フレアーは起き上がるとコーナーに押し込む。
レフェリーが離そうとする。
リードが体勢を入れ替え拳を構える。
レフェリーが引き離す。
組むとフレアーがヘッド・ロック。
ハンマー・ロック。
リードがハンマー・ロックに返しヘッド・ロック。
フレアーがロープを超えエプロンに出る。
リードは放さず中央まで引っ張る。
フレアーが脚を抱える。
リードが絞り上げる。
フレアーが崩れ落ちる。
肩がつくもカウント2で返す。
フレアーは起き上がるとロープに振りバック・エルボー。
蹴り上げる。
コーナーに振ろうとする。
リードが振り返しショルダー・スルー。
グラウンド・ヘッド・ロック。
フレアーが肩をつけにいく。
リードはカウント2で戻すとマウント・パンチ。
フレアーが命乞い。
フレアーが不意をつきチョップ。
殴りつけようとする。
リードはガードするとジャブから殴りつける。
フレアーが自ら倒れこむ。
リードはフレアーをターン・バックルにぶつけチョップ。
チョップ。
パンチ。
ヒップ・トス。
フレアーが命乞い。
フレアーが近づいてきたリードに蹴り。
チョップ。
リードがパンチ、フレアーがチョップを打つ。
15分経過。
リードが押し殴り倒す。
フレアーはたまらず場外に出る。
リードが下りて追っていく。
フレアーはリングに戻ると入ろうとしたリードにエルボーを打ちおろす。
レフェリーの胸をつく。
レフェリーが胸を突き返す。
レフェリーの胸をつく。
レフェリーが胸を突き返す。
レフェリーの胸をつく。
レフェリーが胸を突き返す。
チョップでリードを倒す。
スナップ・メアを狙う。
リードがバック・スライドに切り返す。カウント2。
ロープに振り殴りつけようとする。
フレアーがロープを掴んで止まり命乞い。
場外に逃げる。
リングに戻る。
リードが両手を捻る。
フレアーがロープに逃げる。
リードが引き戻す。
フレアーが蹴りをいれチョップ。
リードが殴りつけヘッド・バッド。
倒れたフレアーをカバー。
フレアーがロープを掴む。
リードがグラウンド・ヘッド・ロック。
フロント・ヘッド・ロック。
20分経過。
フレアーが持ち上げコーナーに叩きつける。
リードは放さない。
フレアーが持ち上げコーナーに叩きつける。
リードは放さない。
リードがグラウンドに倒し肩を押し込んでいく。
フレアーは耐えると起き上がる。
持ち上げてコーナーに叩きつけるとショルダー・ブロックを打ち込んでいく。
耐えられるもブレーン・バスター。
まだロックするリードを振りほどく。
リードがすぐフロント・ヘッド・ロック。
フレアーが崩れる。
(カット)
フレアーがリスト・ロック。
リードが殴りつけていく。
フレアーがチョップで打ち合う。
35分経過。
フレアーはスナップ・メアを決めるとロープに走りニー・ドロップへ。
リードは避けると4の字。
フレアーがロープを掴む。
リードは放さない。
レフェリーも困っている。
フレアーは顔を引っかいて逃れる。
リードはフレアーの脚を掴んで引っ張ると鉄柱にぶつける。
フレアーは後ずさりして逃れ命乞い。
リードが脚を引っ張って中央マットに叩きつける。
脚にエルボー・ドロップ。
脚を取ると回転して引っ張る。
フレアーが近づいてきたリードの腹にヘッド・バッド。
腹にパンチ。
リードが殴りつけていき倒す。
喉に脚を押し当てる。
両脚を取ると引っ張って中央マットに叩きつける。
脚にエルボー・ドロップ。
フレアーが顔をかきむしる。
場外に落とす。
エプロンに上がってきたリードにリング内へのブレーン・バスターを狙う。
リードは後ろに着地するとオコーナー・ロール。カウント2。
フレアーが近づいてきたリードに蹴り。
コーナーに振ろうとする。
リードが振り返しボディ・リフト。
ゴリラ・プレスを決めカバー。
40分経過。
フレアーの脚がロープにかかる。
マウント・パンチ。
チョーク。
フレアーは逃れると近づいてきたリードの両脚を取って倒す。
カバーしロープに脚をかける。
押し込んでいくもカウント2。
レフェリーが気づいて脚を払う。
フレアーが殴りつけようとする。
リードがガードし殴りつけていく。
フレアーが空振り。
リードがジャブを入れて行き殴り倒す。
フレアーがチョップ。
リードがエルボーを打ちおろす。
フレアーがパンチ。
リードがパンチ。
セカンド・ロープからパンチ。
カバー。カウント2。
カバー。カウント2。
ロープに走りエルボー・ドロップへ。
フレアーが避けて自爆させる。
リードがフレアーにパイル・ドライバー。
カバーするもフレアーの体がロープの外。
リードがフレアーをロープに押し付ける。
注意するレフェリーにつかみかかる。
フレアーにストンピング。
起こそうとする。
フレアーがニー。
チョップ。
腹にパンチ。
パイル・ドライバーを狙う。
リードが場外へリバース・スープレックス。
場外に下りる。
45分経過。
フレアーを持ち上げ柵の上に落とす。
リングに戻す。
フレアーが命乞い。
リードが起こし殴りつける。
フレアーがチョップ。
リードが殴りつけヘッド・ロック。
フレアーが腹にパンチを入れていく。
リードが殴りつけていく。
ぐるぐる回してパンチ。
殴りつけるとフレアーは場外に転落。
リードはエプロンに上がってきたフレアーにリング内へのブレーン・バスター。
何度もカバーするがカウント2。
起こしてヘッド・ロック。
フレアーが持ち上げロープをまたぐように落とす。
両者ダウン。
フレアーがリードを起こしコーナーでチョップ。
殴りつける。
起こすと殴りつける。
バタフライ・スープレックスでカバー。カウント2。
蹴り上げる。
殴りつける。
ロープに脚をかけヒップ・ドロップ。
50分経過。
脚を蹴りつける。
脚を引っ張っていく。
4の字。
リードが反転させる。
フレアーが痛みから放す。
フレアーがマウント・パンチ。
脚を引っ張り4の字へ。
リードがインサイド・クレイドル。カウント2。
リードが腹にパンチ。
腹にパンチ。
フレアーがリードを場外に落とそうとする。
エプロンに落ちて軽減されたので場外に引っ張り出し鉄柱にぶつけようとする。
リードが防ぎ逆にぶつける。
リードは再び鉄柱にぶつける。
フレアーは流血している。
リードがリングに戻る。
エプロンに上がってきたフレアーをターン・バックルにぶつけ殴りつけていく。
ターン・バックルにこすりつける。
フレアーが払いのけロープをのりこえる。
殴り合い。
リードがすぐにジャブを連打し殴りつける。
残り5分。
リードがコーナーに振るとフレアーは一回転して場外転落。
フレアーはエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
蹴り。
サンセット・フリップへ。
リードは耐えるとパンチで逃れる。
ブルドッグを決める。
カバー。カウント2。
ネック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
フレアーがリードをロープに振ろうとする。
リードが振り返しスリーパー。
フレアーがロープに振り倒れる。
リードはロープに跳ね返るとレフェリーに激突。
フレアーがリードを場外に放り捨てる。
残り2分。
レフェリーを起こそうとする。
リードがその隙にコーナーにのぼりダイビング・ショルダー・アタック。
カバー。カウント2。
フレアーがグラウンド・ヘッド・ロック。
リードがグラウンド・ヘッド・シザース。
フレアーが逃れ上にかぶさる。
リードがブリッジで起き上がりバック・スライド。カウントは2。
起こそうとする。
フレアーがニー。
残り1分。
チョップ。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
リードがサンセット・フリップ。カウント2。
フレアーがチョップで倒す。
コーナーにのぼる。
リードが捕らえデッドリー・ドライブ。
命乞いするフレアーを蹴りつける。
残り15秒。
ロープに振るとボディ・リフト。
ゴリラ・プレスを決めるも時間切れとなる!
試合結果
@ディック・マードックvs.ナイトメア(7/14/85)ANWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ブッチ・リード(60分時間切れ)(8/10/85)
Bノース・アメリカン王座戦:ディック・マードック(ch)vs.ブッチ・リード(45分時間切れ)(9/22/85)
Cテープド・フィスト・マッチ:テッド・デビアスvs.ボブ・スウィータン(10/11/85)
Dジム・デュガンvs.バズ・ソウヤー(ノー・コンテスト)(11/1/85)
Eドッグ・カラー・チェーン&ルーザー・リーブス・タウン・マッチ:ジム・デュガンvs.バズ・ソウヤー(12/27/85)
FノーDQ:テッド・デビアスvs.ディック・マードック(12/31/85)