TOPアメリカン・プロレステリトリー(NWA) →Memphis Wrestling:Strangest Matches & Wildest Brawls

Memphis Wrestling:Strangest Matches & Wildest Brawlsの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間45分です。

@サウザン・タッグ王座戦:ジェリー・ロウラー、ビル・ダンディー(ch)vs.ブロンド・ボンバーズ(6/15/79)
 (途中から。試合自体はこのDVDに未収録)
 ダンディーが流血してぐったりして見せる一方で
 堅い良い拳で抵抗します。
 セコンドのロウラーも入って殴りかかるぐらいヒートしていてリアリティーがある。
 ボンバーズの煽りも適切でしたね。
 ロウラーが観客の気持ちを代弁するも、
 それをボンバーズに逆に利用され決着という印象深いエンディング。
 試合後ベルトで殴り合いますがそれでも収まりつかず売店で乱闘。
 これがコンセッション・スタンド・ブロウルであり、
 プロレスの場外乱戦の歴史上、最初の一歩として大きな意味合いを持っています。
 相当に激しい乱戦で、物をぶつけあいました。
 試合ではないので終わりが見えませんが、
 一度ロウラー、ダンディーが引き上げた後、別のレスラーに八つ当たりし、
 ロウラー、ダンディーが戻ってきて追い払う、という展開付けがされています。
 試合前後どちらも気合のこもった素晴らしい乱戦でした。
 (執筆日:3/2/13)

Aジャッジ・マッチ:テリー・ソイヤーvs.ルー・テーズ
 (途中から)
 そこそこ見れる密着のレスリングを披露。
 しかし特に盛り上げる意図もなく10分の時間切れで判定へ。
 ダンディーがテーズに票を投じたことからソイヤーと仲間割れ。

Bファビュラス・ワンズvs.ムーンドッグス
 ルールなんて関係ねぇ、と素晴らしいテンションで激突。
 体の命じるままに相手を攻撃します。
 良い乱戦でしたが双方が椅子を持ち出し、2分程で不透明決着の裁定が下ります。
 そんなんで乱戦をやめる訳ではないけど
 裁定が出た後では多少見ている方のテンションが落ちますからね。
 同じ不透明決着でもそれをアナウンスするのは最後の最後、4人が消えてからでよかった。
 まあまあ良い試合。
 
Cバンクハウス・マッチ:オースチン・アイドルvs.スタン・ハンセン
 ハンセンがアメプロのリズムに従い変哲の無いファイトである事よりもその格好の悪さがマイナス。
 見所に欠ける内容です。
 悪い試合。

Dマン&ミゼット・ミックスド・マッチ:ジミー・ハート、ビリー・ザ・キッドvs.ロイ・ロジャース、タイニー・トム
 ロジャースがオーバー・ザ・トップ・ロープで投げられダウン。
 反則で終了するも気にせず1対2でトムに襲いかかります。
 ロウラーが助けようとしてカルフーンに襲われ、反撃。
 ただそれだけで中身はありません。
 ひどい試合。

Eジム・コルネット、ジミー・ハートvs.ジェリー・ロウラー
 カード通り茶番です。
 無理せず1分そこそこで終了。

Fサウザン王座戦:ジミー・ヴァリアント(ch)vs.へクトル・ゲレロvs.ジミー・ヴァリアント
 ジミーはブギウギではなくハンサム・ギミックですがアピールは同じくらい奇妙な物ですね。
 ジミーの存在自体がStrangeですが、
 今回収録された理由は試合中にロープが外れるからです。
 数分で終わるし、それだけ。
 悪い試合。

Gパーキング・ロット・ブロウル:エディ・ギルバートvs.ジェリー・ロウラー
 ロウラーがインタビュー中のギルバートを襲撃。
 駐車場に繰り出しますが会場外で技を繰り出すなんて事はありえない時期ですからね。
 駐車場と聞いて想像するよりも弱めのブロウルでした。

Hテキサス・デス・マッチ:ビッグ・レッド、リッキー・モートンvs.ソニー・キング、バディー・ウェイン
 出来ない巨漢がそれぞれにいて無駄な時間が過ぎます。
 当時のテキサス・デス・マッチは形象も同然なので凶器攻撃も出ません。
 最後の失神エンドのために収録されたのでしょうか。
 カットして最後だけでも良かった。
 ひどい試合。

Iスカフォード・マッチ、3本勝負:ジェリー・ジャレットvs.ドン・グリーン
 3mしかない高さでは落下に対する期待をまるで感じる事が出来ません。
 初回という事で観客はそれなりに盛り上がっていたけどねぇ。
 3本勝負という事もあって動きの乏しい攻防を延々と見せ付けられます。
 退屈な内容。
 悪い試合です。

Jマネージャーvs.ミゼット:ダウンタウン・ブルーノvs.カラテ・キッド
 マネージャーの線が細く、ほとんど強さが同じ状態。
 コメディーチックな攻防をやった後乱入でエンド。
 悪い試合。

Kボクシング・マッチ:トージョー・ヤマモトvs.トニー・バートン
 茶番。
 ひどい試合。

Lレネゲイド・サイクロン・スタンピード:PYチューハイvs.マイク・マスターズvs.フランキー・ランスキャスターvs.アクション・ジャクソンvsザ・グラップラーvs.ロード・ヒューモンガウス
 6人によるフォールありロイヤル・ランブル。
 特に見所もなく5分ほどで終了。
 ヒューモンガウスが後のシッド・ヴィシャスという部分が見所になるのか。
 ひどい試合。

Mトゥペロ・コンセッション・スタンド・ブロウルII:エディ・ギルバート、リッキー・モートンvs.渕正信、大仁田厚(2/14/81)
 一応フィニッシュ・シーンは収録されていますがこちらも試合後の売店での乱闘が中心。
 ゴミ箱といった定番となる凶器が使われたり、
 ほぼ全員が流血(+マスタードたっぷり)したりと
 後に繋がる乱戦の+要素が幾つか見えたというのが売りかもしれないが
 特別高まった気持ちは見えませんし、拳もそこまで良くない。
 汚い乱戦が8分といった所。
 敢えて評価しても平均レベルいくかな。 

Nマン&ウーマン・ミックスド・タッグ:ビル・ダンディー、スゼット・フェリエラvs.デイビッド・オズワルド、ウェンディー・リッチャー
 たいした技がある訳でもないので抗争でヒートしないとダンディーは物足りないですね。
 ただ女子含め見所が無いとは言い切れない内容。
 少し悪い試合です。

Oエンプティ・アリーナ・マッチ:テリー・ファンクvs.ジェリー・ロウラー
 ロウラーは観客の声援を背負う選手ですからエンプティ・マッチだと動きが雑になりますね。
 テリーもたがが外れて緩い間の取り方になっている。
 最後はフォークを取り出してフィニッシュですが微妙な編集が行われていますね。
 少し悪い試合。
 
 特典として@とOを振り返るインタビューを収録。

総評
 業界初で多少の影響は与えた試合群なのでしょうが、
 基本的に余り良い試合ではありませんでしたね。
 (執筆日:9/10/10)

注目試合の詳細

Mトゥペロ・コンセッション・スタンド・ブロウルII:エディ・ギルバート、リッキー・モートンvs.渕正信、大仁田厚
  (終盤から)
  モートンがかわしてタッチ。
  ギルバートが2人を殴りつける。
  渕をロープに振り丸め込む。
  カットしようとする大仁田をモートンが押さえつける。
  レフェリーがモートン、大仁田に気を取られた隙にヤマモトがリングに入りギルバートにサミング。
  渕がギルバートをカバーし1,2,3!
  日本組みの勝利!
  モートンはヤマモトから竹刀を奪うとヤマモトに叩きつける。
  渕、ヤマモトに叩きつける。
  渕、大仁田に叩きつけていく。
  追い払う。
  場外で乱闘。
  モートンはカウンターを乗り越えるも体勢を崩す。
  テーブルの上に投げ食べ物を投げる。
  ヤマモトに物を叩きつける。
  テーブル・クロスを相手に被せ箱を叩きつける。
  木箱をたたきつけ殴りつける。
  マスタードを相手にぶちまける。
  流血もしている。
  殴り蹴りあい。
  装置にぶつけゴミ箱を叩きつける。
  物を投げつけ物を叩きつける。
  ゴミ箱を叩きつけ物を叩きつける。
  すべって転ぶ。
  ゴミ箱の蓋を叩きつける。
  椅子を手にする。
  奪い合う。
  引き離されるも再び乱闘。
  机の上で殴りつける。
  つかみ合い。
  ゴミ箱の蓋をたたきつける。
  ゴミ箱を叩きつける。
  容器を叩きつける。
  ゴミ箱の蓋を叩きつける。
  箒を奪って叩きつける。
  地面で押さえつける。
  箒をたたきつけ、ゴミ箱を投げつける。
  殴りつける。
  箒を叩きつける。
  箒を叩きつける。
  容器を叩きつける。
  売店の外に出る。

試合結果

@サウザン・タッグ王座戦:ジェリー・ロウラー、ビル・ダンディー(ch)vs.ブロンド・ボンバーズ(新チャンピオン!)(6/15/79)
Aジャッジ・マッチ:テリー・ソイヤーvs.ルー・テーズ(10分時間切れ)(判定:2−1)
Bファビュラス・ワンズvs.ムーンドッグス(ノー・コンテスト)
Cバンクハウス・マッチ:オースチン・アイドルvs.スタン・ハンセン(ノー・コンテスト)
Dマン&ミゼット・ミックスド・マッチ:ジミー・ハート、ビリー・ザ・キッドvs.ロイ・ロジャース、タイニー・トム(DQ)
Eジム・コルネット、ジミー・ハートvs.ジェリー・ロウラー
Fへクトル・ゲレロvs.ジミー・ヴァリアント
Gパーキング・ロット・ブロウル:エディ・ギルバートvs.ジェリー・ロウラー
Hテキサス・デス・マッチ:ビッグ・レッド、リッキー・モートンvs.ソニー・キング、バディー・ウェイン
Iスカフォード・マッチ、3本勝負:ジェリー・ジャレットvs.ドン・グリーン(2−1)
Jマネージャーvs.ミゼット:ダウンタウン・ブルーノvs.カラテ・キッド(DQ)
Kボクシング・マッチ:トージョー・ヤマモトvs.トニー・バートン
Lレネゲイド・サイクロン・スタンピード:PYチューハイvs.マイク・マスターズvs.フランキー・ランスキャスターvs.アクション・ジャクソンvsザ・グラップラーvs.ロード・ヒューモンガウス
Mトゥペロ・コンセッション・スタンド・ブロウルII:エディ・ギルバート、リッキー・モートンvs.渕正信、大仁田厚(2/14/81)
Nマン&ウーマン・ミックスド・タッグ:ビル・ダンディー、スゼット・フェリエラvs.デイビッド・オズワルド、ウェンディー・リッチャー
Oエンプティ・アリーナ・マッチ:テリー・ファンクvs.ジェリー・ロウラー