Memphis Wrestling:Best of Memphis 1986の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ジェリー・ロウラー、ダッチ・マンテルvs.ビル・ダンディー、バディ・ランデル(3/10/86)
タッグとはいってもこの面子ですから拳が主流。
拳の抑揚と受けの移動によって成り立つ内容です。
ダンディー、ランデルはロウラーを孤立させると
ロープで首を絞めたり連携技を叩き込んだりと
思ったより幅の広い攻めを繰り出し流血にまで追い込みます。
終盤はロウラーが定番のロウラー・アップを仕掛けます。
これに対しヒールが羽交い絞めにしてチェーン攻撃を狙うも誤爆という
いつもと違う流れになると秩序が保てなくなったという事かノー・コンテストに。
最後のエンディングがいまいちですが
ロウラーxダンディーのMemphis一の抗争の魅力がタッグとして最も上手く表現された試合でしょう。
まあまあ良い試合。
Aテキサス・デス・マッチ:ジェリー・ロウラーvs.バン・バン・ビガロ(9/7/86)
前半は焦らしていて展開になりそうな前振りもスルーしています。
しかしビガロの動ける巨漢としての魅力が最大限に作り出されていきます。
ビガロがロウラーの拳に対して自分の身を浮かせる受け身をしっかり取っていて、
逆にロウラーのビガロの拳に対する受け身もまた見事。
コーナーでブローを食らって浮き上がるさまからはえぐさが伝わってきます。
テキサス・デス・マッチというルールを活かして
フォールを簡単に取るだけのビガロの強さと
フォールを取られながらも復活してくるロウラーの意思の強さを表現しました。
当時のフォール後、30秒のレスト・ピリオドを取りダウン・カウントを数えるというルールにフィットしていますね。
後半ではビガロがロウラーの拳に対して映画ばりに吹っ飛ぶという
この試合通して最高の受け身を披露し大きく盛り上がりました。
その後はスリーパー合戦やロウラー・アップ、乱入してきたラリー・シャープの椅子攻撃という展開重視となり
魅力的な潰し合いからかけ離れ、少しグダつく部分もありましたが、
この試合を帰結させるストーリーとしては必要不可欠と納得するに十分な展開だったのでOK。
最後は両者10カウント・ダウン、先に起き上がった方が勝ち、という珍しいフィニッシュ方法でしたね。
中々良い試合。
(執筆日:10/1/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジェリー・ロウラー、ダッチ・マンテルvs.ビル・ダンディー、バディ・ランデル(ノー・コンテスト)(3/10/86)Aテキサス・デス・マッチ:ジェリー・ロウラーvs.バン・バン・ビガロ(9/7/86)