TOPアメリカン・プロレステリトリー(NWA) →St. Louis Wrestling:Classic St. Louis Wrestling Vol.6

St. Louis Wrestling:Classic St. Louis Wrestling Vol.6の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

総時間は2時間10分。

セントルイスで放送されていたWrestling at the Chaseという
番組を収録したシリーズになります。

残念ながらチャプター無しです。
メニューはありますがPlay AllとBonus Footageだけ。

4/12/81のエピソードより
@クラッシャー・ブラックウェルvs.ビル・スタイルズ
Aクラッシャー・ブラックウェルvs.トーン・マレー、デューイ・ロバートソン
 両方共に途中から。
 セイントルイスにもタンク型レスラーがいたようで
 ブラックウェルがまさしくそれ。
 @ではスタイルズ相手にスカッシュ・マッチを行い
 Aのハンデ戦ではマッチョのロバートソンが奮闘しブラックウェルを鉄柱にぶつけるも
 ブラックウェルは平然として受けきり
 どうなるのかという所で両者カウントアウト。
 気になる方はまた見に来てね、と。

Bボブ・オートンJrvs.マーク・ロメロ
 ロメロとつくとフライング・ヘッド・シザースを使うのはお約束か。
 オートンがやられながらも最後はスーパープレックスを見せ幕。
 この試合途中で映像が止まります。
 再生自体は続いているのですけれど。

Cインターナショナル王座戦:ドリー・ファンクJr(ch)vs.ブルー ザー・ブロディ(全日本プロレス 4/21/82)
 ブロディは戦略性と野性性を兼ね備えた稀有なレスラーだけど
 その相反する要素がどうも試合のスケール感を縛りつけスロー・テンポが目に付く結果となる事がしばしばある。
 今回はドリーの試合運びにも問題がありましょう。
 Disc 1の試合のようにヒートせず落ち着きながらもブロディの両面性で押されている。
 せめてレスリングで押しかってブロディを追い込まないとブロディの可能性は花開いていきません。
 中盤、ブロディが自ら乱戦へと走ってチェーン、椅子でドリーを流血させた所から盛り上がっていきましたね。
 手刀を再び使い出してブロディの怖さが出てきますし、ドリー側にも危機感が生まれました。
 ただフィニッシュの付け方がこれまたひどいですね。
 ブロディは技巧もできるけどバック・ドロップに対しコーナーを蹴って潰しカウント3なんて・・・。
 明らかにブロディのニー・ドロップの前にドリーが力尽きて屈する絵を求めていた流れでした。
 再見して随分評価を落とした試合ですね。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/8/10)

DJJディロン、ボビー・ジャガーズvs.ケリー・ヴォン・エリック、ルーファスRジョーンズ
 ご存知ケリーとココBウェアを思わせるジョーンズのベビー陣がとにかく攻めまくる試合。
 ケリーが両手を組んでロープ渡りしたのは驚きましたね。

Eテッド・デビアスvs.チーフ・サンダークラウド
 メインなのにデビアスが軽くサンダークラウドを一蹴。
 しかしミズーリ州チャンピオンとしての力強い姿を見れ
 観客、プロモーター共に満足そうですね。

 ここでデビアスがレイスのNWA王座に挑んだ時の様子をハイライトで。
 デビアスがバック・ドロップでカウント3を奪うも
 その前、レフェリー不在時にレイスがトップ・ロープ越しに投げたとして反則で王座移動ならず。
 NWAお得意の古典芸ですねぇ。

Fハーリー・レイスvs.スパイク・ヒューバー
 体格差が違うのでヘッド・ロックしかできないヒューバー相手に
 とにかくやられて見せながら試合を作ったNWA王者レイス。
 お疲れさんです。

Gダスティ・ローデスvs.ベニー・ロメオ
Hダスティ・ローデスvs.デイビッド・オズワルド
 どちらもアメリカン・ドリームの敵ではありません。
 エルボー・ドロップで切り捨てました。

Iハーリー・レイスvs.ロン・セクストン
 こちらはヘッド・バッドすら出ず終わってしまいました。

J3本勝負:テッド・デビアス、スパイク・ヒューバーvs.JJディロン、ベニー・ロメオ
 メインにはデビアス以外弱い面子ですが・・・
 アーム・ロックを中心とした当時オーソドックスだったスタイルで
 1本目はデビアスの4の字で幕。
 これで脚を痛めロメオは戦闘不能になりますが
 突然現れたレイスが代役を勤めることになるんですが
 すぐさまデビアスの4の字がJJに決まり
 ここでレイスがダイビング・ヘッド・バッドでカットし反則。
 この後はデビアスがレイスを乱闘で殴りまくり追い払って終了。
 ど真ん中の煽りプロモでしたねぇ。

@テッド・デビアスvs.ベン・デレオン
 短めの試合でしたが
 デレオンはレスリングの素地でもあるのか
 デビアスと良い攻防を見せてましたね。
 間も取れてるし良い試合でしたよ。

Aデイビッド・ヴォン・エリックvs.ボビー・ヴァン
 次期NWA王者候補と言われながら急逝したデイビッド。
 細いのが致命的ながらその上背から繰り出される技の数々には魅了されます。
   
総評
 大物が出ていても微妙な相手の試合が多いですね。
 Cも興味があればBrodyのベスト版でも購入すればよい話ですし・・・。
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Cインターナショナル王座戦:ドリー・ファンクJr(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(4/21/82)
  ブロディがヘッド・ロック。
  ドリーはコーナーに押し込み逃れるとヘッド・ロック。
  ブロディはドリーをロープに振りドロップ・キックを決める。
  ドリーが場外に逃れ間を置く。
  ブロディはドリーをコーナーに押し込むと大きく振りかぶり殴りかかるも避けられる。
  ブロディがヘッド・ロック。
  ロープに振られた所でショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ドリーがヒップ・トスで迎え撃ち離れる。
  ブロディがヘッド・ロック。
  ロープに振られかけるも離さない。
  グラウンド・ヘッド・ロックへ。
  ドリーは起き上がると腹にフォア・アームズを叩き込み逃れる。
  アッパーカート。アッパーカート。
  ブロディがドリーを蹴り飛ばしボディ・スラム。
  拳を叩き落しカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロック。
  ドリーがその体勢を利用してブレーン・バスターを狙う。
  ブロディは耐えロープ際へ。
  離すや殴りつける。
  ロープに振りチョップ。
  レッグ・ドロップを決めカバー。カウント2。
  ヘッド・ロック。
  ドリーはブロディを振るとエルボー・スマッシュ。
  アッパーカート。
  ボディ・スラムを決める。
  ダブル・アーム・スープレックスを狙う。
  ブロディが腰を落として防いできたので諦め離れる。
  力比べからドリーがモンキー・フリップ。
  そのまま組み合ってままカバーへ。カウント2。
  ブロディをロープに振りドロップ・キック。
  ブロディは場外に転がり落ちる。
  近づいてきたドリーを場外に引きずり出し椅子攻撃。
  もう1発叩き込んでからリングに戻る。
  ドリーは流血しふらふらながらもリングに戻ろうとする。
  ブロディが蹴り落とす。
  もう1回。
  ドリーは何とかリングに戻るも拳は空を切る。
  ブロディはボディ・スラムからコーナー上へ。
  ドリーが捕まえデッドリー・ドライブ。
  アッパーカート。
  ブロディも拳を叩きつける。
  ドリーに噛みつき殴り倒す。
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスター。
  カバーするもカウントは2。
  脳天チョップ。
  もう1発。
  カバーするもカウントは2。
  蹴り倒す。
  セカンド・ロープから飛び喉を踏み潰す。
  カバーするもカウントは2。
  ドリーが力を振り絞りエルボー・スマッシュを連発する。
  そしてブレーン・バスター。
  スピニング・トー・ホールドへ。
  ブロディはたまらずロープを掴んで場外に出ようとする。
  ドリーが追いブロディを鉄柱にぶつける。
  テーブルにも叩きつけリングに戻る。
  流血したブロディをコーナーに押し込みエルボー・スマッシュ連発。
  腹にも拳を叩き込む。
  レフェリーが離そうとする。
  その隙を利用してブロディがドリーを殴りつけるとレフェリーが巻き込まれる。
  ドリーがブレーン・バスターをスモール・パッケージに切り返すもカウントが遅れカウント2。
  ならばとバック・ドロップへ。
  ブロディはコーナーを蹴りつけ自爆に持っていく。
  カバーし1,2,3!
  ブロディが新インターナショナル・チャンピオンに!

試合結果

@クラッシャー・ ブラックウェルvs.ビル・スタイルズ
Aクラッシャー・ブラックウェルvs.トーン・マレー、デューイ・ロバートソン(10分時間切れ)
Bボブ・オートンJr.vs.マーク・ロメロ
Cインターナショナル王座戦:ドリー・ファンクJr(ch)vs.ブルーザー・ブロディ(新チャンピオン!)(4/21/82)
DJJディロン、ボビー・ジャガーズvs.ケリー・ヴォン・エリック、ルーファスRジョーンズ(10分時間切れ)
Eテッド・デビア スvs.チーフ・サンダークラウド
Fハーリー・レイスvs.スパイク・ヒューバー
Gダスティ・ローデスvs.ベニー・ロメオ
Hダスティ・ローデスvs.デイビッド・オズワルド
Iハーリー・レイスvs.ロン・セクストン
J3本勝負:テッド・デビアス、スパイク・ヒューバーvs.JJディロン、ベニー・ロメオ(2−0)(DQ)
@テッド・デビアスvs.ベン・デレオン
Aデイビッド・フォン・エリック vs.ボビー・ヴァン