TOPアメリカン・プロレスROHROH 2006年 →ROH:Tag Wars 1/26/06

ROH:Tag Wars 1/26/06の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:オースチン・エリーズ、ロデリック・ストロング(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン、ジェイ・リーサル

@準決勝:ジミー・ジェイコブス、BJウィットマー、アダム・ピアースvs.マット・サイダル、ジミー・ヤン、ジャック・エヴァンス
 ジェイコブスがレイシーのことを気にかけている隙に決着。

A準決勝:ジミー・レイブ、アレックス・シェリー、アビスvs.ジェイ・フューリー、トニー・ママルーク、サル・リナウロ

Bクラウディオ・キャスタニョーリvs.チャド・コリヤー

Cエース・スティールvs.ジェームス・キーナン
 先ほどの試合で熱くなったエース・スティールが
 場外で野次を飛ばすヒーローと火花を散らす。
 これは試合所ではないと他のレスラーが2人を引き離す。
 コルネットがCZWとの全面戦争を宣言。

Dナイジェル・マッギネスvs.デリリウス
Eグラッジ・マッチ:クリストファー・ダニエルズvs.ロウ・キー

F決勝:マット・サイダル、ジミー・ヤン、ジャック・エヴァンスvs.ジミー・レイブ、アレックス・シェリー、アビス
 観客の熱気にのってハイ・フライヤー軍が良い動きを見せます。
 彼らのスタイル上形を保つだけで満足してしまうことがしばしばありますが
 今回は気持ちを見せつつ戦えていましたね。
 地味にヤンの状態の良さが目立ちました。
 攻守がはっきりするスタイルから時々気を抜くことがあるけれども常に集中力を高く保っていました。
 エンバシーも磐石。
 戦略的に試合の流れを掴みしっかりと構築しました。
 中でもシェリーの間の置き方は貴重な役割を果たしているし、
 アビスは人任せな試合運びとはいえ最後の1対3暴れっぷりで十分元が取れている。
 トップの面子でないにも関わらず大盛り上がりの決勝をやってのけました。
 好勝負に少し届かず。

Gタッグ王座戦:オースチン・エリーズ、ロデリック・ストロング(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン、ジェイ・リーサル
 ブライアンがロデリックを挑発して序盤からヒート・アップ。
 王者として防衛ロードを歩むブライアンの魅力がたっぷり出た形だけれども
 驚いたのはリーサルがしっかりとブライアンのキャラに乗っかっていたこと。
 お遊びで相手を馬鹿にし、エリーズが見ている前でオーバードライブ・エルボーを打ったりする。
 ジョーの技を使うというアイディアも成功していますね。
 ブライアンがサブミッションで締め上げたロデリックに打撃を打ち込んだりとサポートも見事です。
 ロデリックはチョップとバック・ブリーカーに特化していた時期で
 そのスタイル故に常に熱気を生み出します。
 エリーズもテキパキと技を組み合わせて補佐。
 どうしてもブライアンとの抗争でロデリック中心になり、
 エリーズ、リーサルがサポートから抜け切れなかったものの充実の一戦。
 文句なしに好勝負。

総評
 ダニエルズvs.ロウ・キーは好勝負にはなりませんでしたが、
 敢えてセミに入れなかったように現状の一線を張るレスラーではないからでしょう。
 このカードを抑えてセミ、メインになったカードがそれぞれベストを尽くし、
 当時のROHの"今"を見せ付ける素晴らしい大会となりました。
DVD Rating:★★★★☆
(執筆日:3/1/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準決勝:ジミー・ジェイコブス、BJウィットマー、アダム・ピアースvs.マット・サイダル、ジミー・ヤン、ジャック・エヴァンス
A準決勝:ジミー・レイブ、アレックス・シェリー、アビスvs.ジェイ・フューリー、トニー・ママルーク、サル・リナウロ
Bクラウディオ・キャスタニョーリvs.チャド・コリヤー
Cエース・スティールvs.ジェームス・キーナン(ノー・コンテスト)
Dナイジェル・マッギネスvs.デリリウス
Eグラッジ・マッチ:クリストファー・ダニエルズvs.ロウ・キー
F決勝:マット・サイダル、ジミー・ヤン、ジャック・エヴァンスvs.ジミー・レイブ、アレックス・シェリー、アビス
Gタッグ王座戦:オースチン・エリーズ、ロデリック・ストロング(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン、ジェイ・リーサル