WWA:Best of WWA 1992の分析
名勝負 | テキサス・デス・マッチ:テリー・ファンクvs.エディ・ギルバート(11/14/92) |
好勝負 | なし |
@テキサス・デス・マッチ:テリー・ファンクvs.エディ・ギルバート(11/14/92)
(フォール/ギブ・アップ後、レスト・ピリオドがあり、
その後10カウント以内に起き上がれなければ敗北という形式)
まずはテリーが打撃に対して絶妙の受身を見せ、
テキサス・デス・マッチならではのダメージ感を作り上げます。
そのリアリティーがある一方で派手で尚且つ早送りかのように推移します。
そのため乱戦の肝、場所移動も激しい。
テリーが椅子攻撃、ひな壇ボディ・スラムで主導権を掴むと
リングに戻りスピニング・トー・ホールドで立てなくする戦略に出ます。
テキサス・デス・マッチならではですが
ギルバートはスピニング・トー・ホールドに何度もギブ・アップしながらも10カウント以内に立ち上がります。
脚へのダメージ、蓄積という微細なものに観客の注意を引き寄せました。
試合はダイナミックに変化しギルバートが起き上がり様にパウダー攻撃。
凶器攻撃に対する繊細なダウン調整で魅せていきます。
最後は両者ダウン、10カウント以内に起き上がれず、
先に起き上がったほうが勝ち、となり決着。
現代プロレスの趣向からは遠いので好き嫌い分かれそうですが
80年代特有のプロレス仮想性を最大限に活かした試合。
尚、この試合Wrestling Observerで5スター・マッチの評価を受けています。
文句なしに名勝負。
(執筆日:8/1/12)