TOPアメリカン・プロレス注目インディー →NWA:Best of NWA 2021

NWA:Best of NWA 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@NWA世界ヘビー級王座戦:ニック・アルディス(ch)vs.アーロン・スティーブンス(3/21/21)
 誰もができるようなオーソドックスなレスリングを
 テンポ・コントロールとどう組み合わせるかで上質に仕上げる。
 NWAらしい伝統芸能ですね。

 アーロンが苛烈さを見せ、
 ニックがまったりコントロール、と
 対比的で非常に良い関係性でもあります。

 一進一退も安定していますね。

 今のNWAが絶対王者のニックを中心として
 中々良い試合をコンスタントに生み出せることは分かりました。

 ただそれ以上を作れるかが、NWA再浮上の鍵ですね。

 終盤にエントランス横のセットにぶつけるシーンがありましたが、
 NWAは古き良き80年代プロレスを標榜しているので、
 演出もある程度限定されるのが難しい所ですね。

 今やネットで情報共有が即座にされる時代。
 メジャー団体から声がかかっていない無名の超絶技巧のレスラー、
 ダミアン・ウェインみたいな存在はそうそういないんですよね。
 
 ニックも良いレスラーではあるんですが、
 国・地域/メジャー-インディー限定せずに見た時にトップ・ゾーンかというとそうではない。

 ただ女性部門はセリーナにローザがいて
 世界トップ・レベルなのでそちらから切り込むのが手でしょうか。

 中々良い試合
 (執筆日:6/?/21)

ANWA王座戦:ニック・オールディーズ(ch)vs.ジョン・ウェイン・マードック(8/29/21)
 場外乱戦は観客席までもつれこみます。
 昔ながらの南部スタイルを見せますね。

 一方でステージでオールディーズがスパイン・バスターを決めたりと
 現代的な感覚もしっかりと取り込んでいます。

オールディーズがしっかり場の雰囲気を煽りつつ
 アクション性も両立させたNWAらしい試合運びです。

 中盤は少し同じステージで行ったり来たりしていたものの
 ストレートな勧善懲悪劇により終盤は爆発。
 正統な技の位置づけでハッピー・エンドまで持って行っており、
 この古き良き世界観は確かにNWA、と満足感の高い内容になっています。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:9/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@NWA世界ヘビー級王座戦:ニック・アルディス(ch)vs.アーロン・スティーブンス(3/21/21)
ANWA王座戦:ニック・オールディーズ(ch)vs.ジョン・ウェイン・マードック(新チャンピオン!)(8/29/21)