Beyond Wrestling:Best of Beyond Wrestling 2021の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IW王座戦:リー・モリアーティ(ch)vs.ウィーラーYUTA(5/6/21) |
@アイアン・マン・マッチ:トニー・デッペンvs.トリッシュ・アドラ(2/14/21)
デッペン重用されていますね。
流行りのインタージェンダーをまさかのアイアン・マン・マッチで。
アドラはそれだけするに値するレスラーなのか注目していましたが、そこまでではないですね。
緩くはないものの大きな才覚はないし、
身体能力もそこまでではない。
切り返し合いの中の体の動かし方には不満ですね。
女性レスラーもWWE、AEWに乱獲されているとはいえ焦点を当てるべきレスラーが他にいなかったか。
デッペンが確かな仕事でコントロール。
部位攻めをじっくり行い、間を置くことで時間を稼ぎます。
とはいってもアドラがそこまで痛みの表現できないのですが…。
アドラが今度は腕攻め。
デッペンがしっかり痛がってその攻めに重みを与えてあげます。
アドラの打撃にも派手な受け身をして
とにかく献身的な働きが目立ちましたね。
終盤もアドラのコミュニケーション力の拙さが出るも
デッペンが最後までフォローして何とか60分貫徹。
成立はしていますが、やっていることは20分でもやれることでしたね。
まあまあ良い試合。
(執筆日:3/?/21)
AIW王座戦:リー・モリアーティ(ch)vs.ウィーラーYUTA(5/6/21)
最初はまったりレスリング。
YUTAが色々と仕掛けるも対応され、
リーに主導権を握られていきます。
10分経過。
YUTAが古典的な腰攻め。
リーらしい抵抗を混ぜつつ一本筋を通していますね。
15分経過しリーが腕攻め開始。
YUTAはテクニック偏重ではないので、
リーのスキルが100%引き出されている訳ではないものの
安定感のあるクオリティになっています。
YUTAはオールラウンダーなので
個性豊かなインディーでは埋もれて見えることもありますが、
非凡なセンスがあってこの試合でも機微をしっかり捉えています。
メジャー・プロレスの適性がありますね。
リーも普段目まぐるしい試合をしているので
長時間マッチのポイント、ポイントで反撃を織り交ぜる動きには事足りて良し。
30分経過してシフト・チェンジ。
一つ一つのスポットの色合いを変えつつも、
ここでも抑制を手綱を利かせていますね。
現代プロレスでは色々な方法があるのに
敢えてこの道を行き、50分間ぶれずにやりきった勇気を誉めたいですね。
凄い熱狂はないですが、YUTAの個性を認め、
これからの王者像を予感させた素晴らしい王座交代劇。
ただリーが場外で厳しい攻めを見せたのに
様式美で攻守が不適切にリセットされたりと課題もあるし、
リーのスキルに裏打ちされているといっても
リーの唯一無二の個性を活かせているかというと上記の通り疑問も残ったか。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@アイアン・マン・マッチ:トニー・デッペン(1)vs.トリッシュ・アドラ(2)(2/14/21)AIW王座戦:リー・モリアーティ(ch)vs.ウィーラーYUTA(新チャンピオン!)(5/6/21)