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Beyond Wrestling:Best of Beyond Wrestling 2021 part.4の分析


名勝負 なし
好勝負 インディペンデント世界王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.ルビー・ソーホー(12/5/21)

ウィーラーYUTA vs.トレイシー・ウィリアムス(12/5/21)

マーシャ・スラモヴィッチvs.アティカス・クーガー(UT S3E10 12/9/21)

マット・マコウスキーvs.マーシャ・スラモヴィッチ(UT S3E11 12/16/21)

@インディペンデント世界王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.ルビー・ソーホー(12/5/21)
 ルビーがインディーに帰ってきました。
 そしてインタージェンダー戦こそ彼女の真骨頂です。

 形になる韻踏みで序盤の導入を上手くこなします。

 中盤は主導権を握ったシェリーが複合サブミッション。
 リング中央に陣取って王者として良い攻めを見せましたね。

 ルビーは真っ向から受けきった上でアッパーカートにヘッド・バット。
 このストレートな反撃で盛り上がるのは彼女の打ち方、見せ方の良さですね。
 そしてシェリーもまた受け方が素晴らしかった。

 終盤もお互いの攻守一致していて、
 手に汗握る攻防を展開していましたね。

 試合時間はそこまで長くはないものの期待通りの密度感。
 
 ぎりぎり好勝負です。

AウィーラーYUTA vs.トレイシー・ウィリアムス(12/5/21)
 最初のレスリングから
 こだわり持って行っていますね。

 トレイシーが本領を発揮し輝いていますが、
 YUTAも前王者として負けておらず、
 観客を巻き込んで質感を上げていきます。
 王者になるべくしてなりましたが、
 王者になったからこその成長もありましたね。

 最後の強引なフィニッシュも試合にあっていて良かった。

 ぎりぎり好勝負。

Bアレック・プライスvs.ブレイク・クリスチャン(12/5/21)
 一足早く大成したブレイクが新星アレックに張り合います。

 立体的な攻防は圧倒されましたね。

 ブレイクはとにかく動き回って
 アレックを上回ってやろうと野心的。
 やや過剰ですが、突き抜けると面白みになりますね。

 アレックは大仰な身振りでブレイクとの差別化も図りながら対抗。

 スポットの為の動きも一部ありましたが、このカードならではの内容で面白かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

CノーDQ:ダッチvs.ダン・バリー(12/5/21)
 凶器を常用して流血合戦。

 ドアを使ったと思えば有刺鉄線角材も出て来て
 デス・マッチ領域にも踏み込んでいます。

 試合運びは良好でメインに選ばれただけの過激度も見せました。

 ただ決め手には欠ける印象で、
 一定ラインに届いた後の伸びが足りなかったですね。

 中々良い試合。

Dマーシャ・スラモヴィッチvs.アティカス・クーガー(UT S3E10 12/9/21)
 マーシャは男女差を感じさせない力強い投げ。

 だからこそアティカスの小技が映えますね。
 椅子を蹴ってマーシャの脚にぶつけた切り返しは素晴らしかった。

 アティカスが会場を煽ってマーシャを流血させると、
 マーシャの真に迫る表現が観る者をぐっと引き立てます。

 マーシャは反撃に転じれば弾丸のような熱量のある攻め。
 クレイジーな表情で見得を切っているし、
 受け手のクーガーの顔がしっかり見えるように、していてカメラに対する意識が素晴らしかった。
 
 3週連続でマーシャが飛び切りのワークを見せました。

 ぎりぎり好勝負。

Eマット・マコウスキーvs.マーシャ・スラモヴィッチ(UT S3E11 12/16/21)
 マットは張り手をスウェーしてかわし、鋭いタックル。
 相手が女性でいつもより体重が軽いのもあって迫力がありますね。

 強さを見せつけてきたマットに対してマーシャも対抗し
 非常にスキルフルな応対を見せて、
 こんな攻防を見せてくれるか、と序盤から盛り上げりました。

 途中マットの腕攻めを挟みつつも
 それで安穏と落ち着かせず常に緊張感がある攻防を展開。

 後半に向けた形作りはオーソドックスですが、
 それでもオリジナル要素を残しており最後の帰結も面白かったですね。

 ぎりぎり好勝負。

F#1コンテンダーズ・マッチ:マット・マコウスキーvs.ウィーラーYUTA(UT #3E12 12/23/21)
 軽快な演舞を見せつつ、マットのスキルも混ぜていきます。

 YURAも華やかな切り返し合いを上手く作っていて王者になってからの成長を感じさせますね。

 マットの試合スタイルの方程式がしっかりしていますが、
 YUTAは投げの受けをもう少し重く見せて
 マットをスープレックス・マシーンに仕立てても面白かったかもしれませんね。

 マットの中盤の腕狙いもこれで決まるかも、と思わせる見せ方をしたかった。

 最後のトップ・ロープから腕に巻き付いてのアームバーは美しいものの
 試合としてはこの2人なら精度を上げられると思う部分がチラホラ。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@インディペンデント世界王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.ルビー・ソーホー(12/5/21)
AウィーラーYUTA vs.トレイシー・ウィリアムス(12/5/21)
Bアレック・プライスvs.ブレイク・クリスチャン(12/5/21)
CノーDQ:ダッチvs.ダン・バリー(12/5/21)
Dマーシャ・スラモヴィッチvs.アティカス・クーガー(UT S3E10 12/9/21)
Eマット・マコウスキーvs.マーシャ・スラモヴィッチ(UT S3E11 12/16/21)
F#1コンテンダーズ・マッチ:マット・マコウスキーvs.ウィーラーYUTA(UT #3E12 12/23/21)