TOPアメリカン・プロレス注目インディー →AAW:Best of AAW 2021 part.2

AAW:Best of AAW 2021 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 JLMT2回戦:ダニエル・ガルシアvs.ジョシュ・アレキサンダー(10/30/21)

ジョシュ・アレキサンダーvs.ルビー・ソーホー(12/31/21)

@アラミス、ラレド・キッドvs.アーレス、グリンゴ・ロコ(10/1/21)
 ルチャ・リブレ襲来。
 今を時めくルチャドール達の魅力的な演舞です。

 色々予期せぬ攻防が見られる一方で
 難しいことに挑戦し過ぎていて
 必ずしもノリやすい攻防のチェーンではなかったですね。

 絵を作りつつ柵の外へのビッグ・フライなど
 単純明快なスポットもあって、
 最後まで良くも悪くもスタンス貫きとおしました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/?/21)

AJLMT2回戦:ダニエル・ガルシアvs.ジョシュ・アレキサンダー(10/30/21)
 レスリングを細かく、
 ポジショニングを取り合って変転させていきます。

 ベスト・イン・ザ・ワールドの頂上対決としては作られていませんが、
 トーナメントの一試合の中で
 他と異色な試合を高い技術を誇る俺たちならできると意欲的に取り込んだ試合になっています。

 打撃の耐え合いを一度挟んでからの再加速。
 巧みな切り返し合いに酔いしれます。

 ガルシアが技力を存分に見せつけ、
 ジョシュは対抗しつつもホームタウン・ボーイとして
 広い度量で持って受け止め切りました。

 両者お見事です。

 ぎりぎり好勝負。

BJLMT決勝:マット・フィチェットvs.ジョシュ・アレキサンダー(10/30/21)
 20分時間切れの好試合を過去に残しているカードで決勝として不足なしですね。

 決勝として格式を持たせた探り合い。
 ジョシュが先手を取りますが、
 大技を使わず展開させたのがみそですね。

 マットもジョシュへの火花を途切れることなく
 気持ちをぶつけ続きて前回にない苛烈さを見せたのが熱い。

 ジョシュがポイントで印象深いシーンを作り盛り上げ。
 アンクル・ロックをこらえるマットに対し、
 そこから持ち上げてツームストンを決めたシーンにはしびれましたね。

 アンクル・ロックの韻踏みで盛り上げる中、
 マットが一発でひっくり返したフィニッシュは構造的にキレイながら
 決勝のこのカードとしてはまだその先を見たかった部分もあります。

 好勝負に少し届かず。

CAAWヘビー級王座戦:フレッド・イーハイ(ch)vs.マット・フィチェット(11/26/21)
 イーハイが鋭く仕掛け主導権を握ります。
 一歩上の視点から試合に臨めていますね。

 マットの動きが少なくても試合を作れるのが今のイーハイ。

 また一方のマットも依然と違って動かずとも目線を集めることが出来ています。
 JLMT絡みのストーリー・ラインが成功しているので、
 しかるべくしてこの試合に臨めている印象です。

 イーハイの緩急の幅は数年前とは桁違い。
 元々キレはあったが、それが高次元なプロレスに繋がっています。
 このイーハイの後を継ぐのは大変そうですが、
 ドラマにのっているマット。
 この試合で弾みをつけて頑張っていって欲しいですね。

 好勝負に少し届かず。

Dジョシュ・アレキサンダーvs.ルビー・ソーホー(12/31/21)
 5年前アルファ・メイル王座をジョシュから奪い取ったのがルビー(当時ハイジ・ラヴァレイス)。
 因縁の対決であり、その時の試合はプロレス史上一番の男女混合マッチと信じさせる内容でした。

 WWEではキャラこそ魅力的なものの
 彼女の本領が十分に発揮されませんでしたが、
 こうして男女対決に臨むルビーは最高に輝いていますね。

 特別なのは相手に挑むに当たり自分を過度にスケール・アップさせていないんですね。

 劣る所は劣るとして受けに回って痛みの表現を見せます。

 ただ食い下がる表現を出来る所は食い下がって引き離されないようにするし
 反撃できるポイントは見逃さない嗅覚があります。
 見せ方も整っています。

 ジョシュも素晴らしいですね。
 荒っぽく相手を扱いつつ、
 パワーで押し付けたかと思いきや相手を挑発して受け手に能動的に回ったりと
 意図的に攻防のバランスをコントロールしきっています。

 巧みに攻防を操り、ハイジの黄金時代をフラッシュバックさせる試合内容となっています。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:1/?/22)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@アラミス、ラレド・キッドvs.アーレス、グリンゴ・ロコ(10/1/21)
AJLMT2回戦:ダニエル・ガルシアvs.ジョシュ・アレキサンダー(10/30/21)
BJLMT決勝:マット・フィチェット(優勝!)vs.ジョシュ・アレキサンダー(10/30/21)
CAAWヘビー級王座戦:フレッド・イーハイ(ch)vs.マット・フィチェット(新チャンピオン!)(11/26/21)
Dジョシュ・アレキサンダーvs.ルビー・ソーホー(12/31/21)