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AAW:Best of AAW 2016の分析


名勝負 クリス・ヒーローvs.トレヴァー・リー(4/9/16)
好勝負 トマッソ・チャンパvs.ザック・セイバーJr.(4/9/16)

ザック・セイバーJr. vs.ジョニー・ガルガーノ(6/17/16)

ザック・セイバーJr. vs.セドリック・アレキサンダー(7/23/16)

AAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ペンタゴンJr.(7/23/16)

@クリス・ヒーロー、ドリュー・グラックvs.ジョニー・ガルガーノ、トマッソ・チャンパ(2/19/16)
 4人共WWE絡みというタッグ。
 昨年ぶつかっているチャンパとヒーローは
 単シーンの熱さはお墨付き。
 むしろ前回課題だった攻守のバランスの処理が
 タッグの流れで出来るのはむしろ良い。
 ガルガーノ、グラックは確かな働き。
 それぞれタッグとしては少し一歩引いた形だったが、
 この4人に期待するだけの内容には仕上がっている。
 好勝負に少し届かず。

Aドリュー・グラックvs.マット・フィチェット(3/18/16)
 プロレスのレスリングへの技術的な反映、
 試合を動かすにあたっての相手の誘導、
 ダイナミックさを感じさせつつ理を通すための一極攻め、
 (ここでは脚攻め)、
 それによる弱者の応援誘発。
 レスリングを如何に現代プロレスに適用させるか、
 グラック先生によるお手本のような内容ですね。
 最後の一発逆転、本当に一発、で負けてみせる
 グラックの懐の深さに感銘を受けざるを得ない。
 好勝負に少し届かず。

Bジョニー・ガルガーノvs.アンドリュー・エヴェレット(4/9/16)
 いきなり2人で帰ろうとしたり、
 そのまま後ろに背中から倒れこむセントーンを決めたり と
 観客が喜びそうなおふざけを混ぜ込みます。
 童子に軽量級の鋭い攻防も平衡で行っていて
 柵の上からムーンサルトなども放ちます。
 過激技は使わず抑制していますが、
 その中でニア・フォールの演出と
 起承転結のまとめた構築は素晴らしかった。
 中々良い試合。

Cクリス・ヒーローvs.トレヴァー・リー(4/9/16)
 ヒーローのKOスタイルにトレヴァーは非常に良い受けを見せるのですが、
 一方では蹴りを武器にしっかり反撃する。
 ベースはがむしゃらなファイトなのですが、
 ジャーマン等意表を突いたパワー・スポットも織り交ぜる上手さがありますね。
 ヒーローもロープ・ワークを適度に織り交ぜていて好調。
 絶妙のバランス感覚でつむがれるストーリーの上で行われる
 シンプルな打撃の叩き込み合いは頂点としてふさわしい。
 その後にローリング・エルボーをコリジョン・コースで返したり
 不発に終わらせていたエプロンからのフットボール・キック連打、
 パイル・ドライバー3連発というフィニッシャーのセンスも瞠目。
 ぎりぎり名勝負。

Dトマッソ・チャンパvs.ザック・セイバーJr.(4/9/16)
 出だしのセイバーの身のこなしのスピード感は異常なレベル。
 それが故にストラングル・ホールドによる韻の踏みあい等が
 スローに見えすぎて困るぐらいですけどね。
 セイバーは常道の腕攻めですが
 エプロンでキー・ロックにか耐えた上で上にのったりと遺恨を感じさせます。
 チャンパも場外の柵を使いながら印象的な形でニーを叩き込んでいく。
 非常に雰囲気が整った中で
 それぞれ鋭い攻めでお互いを削りあいます。
 本当に削りあいという表現がふさわしい
 苦しい苦しい一進一退の鬩ぎ合い。
 執着的な攻防は悪く言えばワン・パターンなので
 クライマックスをもう少し上手く変調させるか
 5分削っても良かったか(全体の試合時間は31分)。
 最後で少し落とすも十分記念大会のメインらしいライバル対決でした。
 ぎりぎり好勝負。

EペンタゴンJr. vs.フェニックス(5/6/16)
 ルチャらしい演舞から
 場外含めて空間を拡張して
 まずは風呂敷を広げます。
 そこをペンタゴンがアピール力を活かしながら
 適切に折り目をつけていく。
 最後はスパニッシュフライ等の
 見栄えの良い大技の連発で〆。
 10分前半ながらショーケースとなる内容。
 好勝負に少し届かず。

Fムースvs.トレヴァー・リーvs.アンドリュー・エヴェレットvs.セドリック・アレキサンダー(6/17/16)
 ダンス対決をしたら全員帰ってしまい、
 アンコールで戻ってきて試合をする、というおふざけから。
 ハイ・フライの協奏曲ですが、
 ムースを1vs.3で倒すべき相手という位置づけで
 展開に変化をもたらしています。
 トレヴァーのバルコニー席からのダイブもあり盛り上がっていますね。
 ミッド・カードゆえに4人での打ち合いだけで
 シングルの攻防までは手を出しませんでしたが、派手な内容でしたね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Gザック・セイバーJr. vs.ジョニー・ガルガーノ(6/17/16)
 ガルガーノがスピードで翻弄しようとして
 セイバーはそれを補足してサブミッションに捕らえれるか、
 戦略のバックグラウンドをしっかり伝えられるのが素晴らしいですね。
 かわしあいから目まぐるしいぶつかり合いへとシフトし、
 最後まで2人の技術が存分に堪能できる内容です。
 ぎりぎり好勝負。

Hザック・セイバーJr. vs.セドリック・アレキサンダー(7/23/16)
 セイバーのキレがいつも以上に良く、
 レスリング・テクを遺憾なく発揮し魅了します。
 セドリックはフライだけでなくユーモアを混ぜたりするも
 セイバーのコンディションが良すぎて圧倒されてますね。
 しかし後半は嗅覚を働かせ、
 ここぞでセドリックも畳み掛けてくる。
 非常に鋭い攻防を集中力取らさず行いきりました。
 双方のサブミッション、クイックも実に利いていましたね。
 ぎりぎり好勝負。

IAAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ペンタゴンJr.(7/23/16)
 獰猛なスタイルの両者。
 走って勢いをつけて張り手を打ち合う。
 そんなシーンがこの試合の全て。
 熱狂と共に2人のもたらすカオスと荒々しさに身を任せたい。
 ペンタゴンがシャツを脱いだのも珍しいですが、
 それだけ勢いに身を任せて素のぶちかましあいを望んだからこそ。
 一部で熱狂的なカリスマ性を発揮する両者らしい内容。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クリス・ヒーロー、ドリュー・グラックvs.ジョニー・ガルガーノ、トマッソ・チャンパ(2/19/16)
Aドリュー・グラックvs.マット・フィチェット(3/18/16)
Bジョニー・ガルガーノvs.アンドリュー・エヴェレット(4/9/16)
Cクリス・ヒーローvs.トレヴァー・リー(4/9/16)
Dトマッソ・チャンパvs.ザック・セイバーJr.(4/9/16)
EペンタゴンJr. vs.フェニックス(5/6/16)
Fムースvs.トレヴァー・リーvs.アンドリュー・エヴェレットvs.セドリック・アレキサンダー(6/17/16)
Gザック・セイバーJr. vs.ジョニー・ガルガーノ(6/17/16)
Hザック・セイバーJr. vs.セドリック・アレキサンダー(7/23/16)
IAAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.ペンタゴンJr.(新チャンピオン!)(7/23/16)