RevPro:Best of RevPro 2024 part.1の分析
名勝負 | 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:マイケル・オク(ch)vs.ウィル・オスプレイ(2/18/2024) |
好勝負 | ザック・セイバーJr.vs.コーナー・ミルズ(2/18/2024) 石井智宏vs.JJゲイル(8/24/2024) |
@ルークジェイコブスvs.JJゲイル(2/18/2024)
ゲイルが積極的な攻めを見せ、
ルークが受けるか反撃するか選択しながら一進一退。
ゲイルは柵を踏み台にダイビングクローズライン狙うもミスで墜落。
これは情けなかった…。
ルークが厳しい攻めで追い込むしか取り戻せません。
強烈なハード・ヒットを生き抜くのは盛り上がりますし、
終盤のゲイルの反撃は良かったものの
攻防の演出にゲイル自身が辿り着いていない感はありました。
好勝負に少し届かず。
Aザック・セイバーJr.vs.コーナー・ミルズ(2/18/2024)
ミルズが足攻め狙うもセイバーが倍返し。
テクニックの差でセイバーが封殺しにいく展開。
文字にするのは容易いが
それをリアリティ持って相手の反応込みで実現させるのは流石です。
ミルズも完全追い込まれる展開が続く中で
抵抗の質感を保ち続けました。
ぎりぎり好勝負。
B統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:マイケル・オク(ch)vs.ウィル・オスプレイ(2/18/2024)
2年前にも40分試合をした因縁の対決。
オクの成長とオスプレイの絶対的な世界最高峰を序盤のやり取りで表現。
オスプレイの技、オクの受け身一致していて
まったりながら重みのある中盤前半です。
一気に持っていくオスプレイの躍動は特別。
オクがエプロンでオスプレイを膝から落とす等
脚攻めの展開にはせずピンポイントで
脚へのダメージを蓄積させたのは凄い。
ダイナミックな攻防を実現しつつ、
その脚の要素を観る者に唐突ではないレベル感で繋がりを覚えさせます。
後半は流血したオクを痛ぶるオスプレイのサイコっぷり。
鉄板ネタなので様になっています。
オクもリベンジでオスプレイも流血させ、
リングに戻した時の忘我の間がドラマチック。
明確な脚攻めをここまで温存し布石のみにしていたのが理想的に働きます。
最高のストーリーテリングと攻防
クライマックスはほんの少し長ったらしいが
オスプレイはそれだけ異次元の位置にいてその価値があります。
文句なしに名勝負。
C統一ブリティッシュ女性王座戦、ドッグ・カラー・マッチ:ダニ・ルナ(ch)vs.アレックス・ウィンザー(3/31/2024)
チェーンによる間合いを使った攻防をポイントでいれ形式を適切にこなします。
双方が流血して雰囲気も十分。
後半にかけてのネタとしてペット用のケージを使ったのは面白い。
その力を借りながらもクライマックスは自力で。
最後首吊りからのラッシュでとはいえ、もう少しインパクト欲しいか。
好勝負に少し届かず。
D石井智宏vs.JJゲイル(8/24/2024)
ゲイルはスピード等長所で対抗しようとするものの
一進一退しつつ等価には届かない。
リアルさを織り込みつつ
石井の鉄板の型にも落とし込んでいます。
ゲイリーは自分なりの気合いの入れ方で
わかりやすくて応援できます。
ここまでは許さないという絶妙のバランスを見せた石井の嗅覚に脱帽。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:7/?/23)