RevPro:Best of RevPro 2024 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ザック・セイバーJr.vs.エチセロ(8/24/2024) 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:マイケル・オク(ch)vs.ルーク・ジェイコブス(8/24/2024) 60分アイアン・マン・マッチ:レオン・スレーターvs.ゾザイア(12/21/2024) |
@ザック・セイバーJr.vs.エチセロ(8/24/2024)
CMLLの再戦。
レスリングの中にも自在にうねるような攻防の流れがあります。
グラウンド・ベースは地味になるのが普通ですが
サブミッションに入る過程で魅せたり、
かけた後に変化があったりと退屈しません。
攻防加速する中にも部位狙いあり、
巧みな切り返しで観客からも良い反応が生まれます。
最後までテクニックの応酬に徹し素晴らしい試合でした。
文句なしに好勝負。
A統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:マイケル・オク(ch)vs.ルーク・ジェイコブス(8/24/2024)
オクはルークの流れに行かせず先手を取るも
ルークはエプロンのオクの脚を跳ね上げて倒し柵にぶつけます。
それぞれ相手の形分かった上で
適切なタイミングで切り替えていますね。
起点となるスポットを配置し構成も問題なし。
オクは今回動きのキレが少しないように感じましたが、
それ以外は王者として見事なパフォーマンス。
ルークも流血する中で緩急を最大限に見せダイナミックな攻防で盛り上げました。
文句なしに好勝負。
B統一ブリティッシュヘビー級王座戦:ルーク・ジェイコブス(ch)vs.石井智宏(10/19/2024)
真っすぐなぶつかり合い。
シンプルでかえって抑揚がない印象も。
先日のvs.ゲイルが上手く行っていて、
そっちの方が石井がより輝いていた印象です。
ハード・ヒットの一進一退でクオリティが高いのは否定しませんけれども。
好勝負に届かずも中々良い試合。
C60分アイアン・マン・マッチ:レオン・スレーターvs.ゾザイア(12/21/2024)
軽快な演舞からスタート。
適切に時間を重ねつつもアクション量はちゃんとあります。
細かな攻防もありつつ、スピード感を維持して進行。
お互い決め手をかきながらもうすぐ30分経過。
ここで場外道連れブレーン・バスターから
そのままレオンがゾザイアをエプロンに叩きつけます。
フォール数多めになりえるこの形式では
このくらいのスポットもフォールに結びつけるかと思いきや決まらず。
一つ一つのフォールに重みをもたせるイバラの道を行きます。
レオンが劣勢になりイラつきモードに入り、
ラフな要素を織り込み変調。
ゾザイアも少し拙いですがフェイスとして気合を見せます。
残り12分でレオンが足を痛めた、という演出。
レオンがヒールながら応援も引き起こせたのは
そこまでの真摯な取り組みの評価でしょう。
延長戦も端的ながら問題なく、
それまでの攻防とちゃんと差別化できています。
60分は少し荷が重い部分もあるし、前半演出の補助がもう少し欲しいものの
変な演出によって頑張りの領域を狭めて限界を追求できないよりも全然良い。
素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/24)