RevPRO:Best of RevPRO 2022 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | NJPW STRONG無差別級タッグ王座戦:オージー・オープン(マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(ch)vs.デスティネーション・エヴリウェア(コーナー・ミルズ、マイケル・オク)(8/22/22) 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マイク・ベイリー(8/22/22) 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.リッキー・ナイトJr.(8/21/22) 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:リッキー・ナイトJr.(ch)vs.ガブリエル・キッド(10/9/22) |
@NJPW STRONG無差別級タッグ王座戦:オージー・オープン(マーク・デイヴィス、カイル・フレッチャー)(ch)vs.デスティネーション・エヴリウェア(コーナー・ミルズ、マイケル・オク)(8/22/22)
ミルズがウィーク・ポイントとなりオージー・オープンが完全支配。
オージー・オープンのタッグとしての試合運びは的確で煽りも素晴らしい。
ミルズはどうしてもこの面子の中では見劣りして
この展開も止む無しという感じですが、シングル・ベースの終盤では成長も見せましたね。
ミルズの代わりに反撃の役回りとしての意味合いが重くなったオクですが、
今の彼ならその役回りは重くなく、
なんなくその見せ方を上手くこなしていましたね。
ミルズ、オクの健闘が光りつつオージーオープンの強さを刻み付けた内容です。
ぎりぎり好勝負。
A統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マイク・ベイリー(8/22/22)
今年のMVP対決とも言えますが、
序盤は掴み弱く、すぐにオスプレイの脚攻めへ。
中盤も短期的なリズムは良いものの
大枠の跳ねる構造がまだ見えず。
間違いのない内容ではあるのですけどね。
オスプレイが自らの体を痛めつつカウンターを決め追い込むという要素が加わり
終盤は攻防に深みが出ましたが、
カードの期待度の高さからすると極めて普通な好勝負だったという印象です。
ぎりぎり好勝負。
B統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.リッキー・ナイトJr.(8/21/22)
因縁の対決ですね。
荒々しくスピーディな展開で始めます。
RKJはオスプレイを柵にのせるとクローズライン。
冷静に熱く戦闘マシーンと化し、
素晴らしい才能を見せつけます。
オスプレイもRKJの攻めを引き出しつつ、
花道にパワー・ボムを打ち込んだりと壮絶な攻め合いに転じます。
ヘッド・バット合戦は見応えありますね。
全体観に少しかけ一つ一つの動きに対する受けになっていますが、ダメージ表現自体は良好ですね。
昨年のエピック・マッチを地力で再現していることは素晴らしい一方で、
+αで用意したレフェリー気絶、ベルト攻撃といった展開はチープ。
また激闘なのにカメラワークがヒキ多めだったのは勿体無かったですね。
昨年には劣るものの今年のRevProのMOTY候補の凄い試合です。
文句なしに好勝負。
C統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:リッキー・ナイトJr.(ch)vs.ガブリエル・キッド(10/9/22)
ガブリエルが簡単に先手を取る形で
展開としては掴み弱いものの
観客の子供を抱えて蹴らせたりと上手く観客をのせています。
RKJはじっくり見極めた上で反撃開始。
取り敢えずアクションしてた方が沸きやすいのに
こちらも地力の高さを見せつけましたね。
RKJの脚攻めによりキッドの腕力を使った技を防ぎやすくなっていることを
攻防で明示するなど上手さが光りましたね。
だからこそ攻防のスピード遅くても深みが増して魅了することができています。
ちゃんと工房がつながっていて最後まで充実していました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/22)