RevPRO:High Stakes 1/30/22の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:チャック・マンボー、TKクーパー(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス) 統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マイケル・オク |
@アレックス・クーグリンvs.ギデオン・グレイ
A海野翔太vs.辻陽太
Bダン・モロニーvs.カラム・ニューマン
Cアレックス・ウィンザーvs.チャーリー・エヴァンス
Dリッキー・ナイトJr. vs.ルーク・ジェイコブス
ルークのハイ・テンションに
RKJは真っ向から応じつつもお落ち着いた間の運びも両立させています。
場外から花道にパワー・ボムなど
過激なスポットを盛り込みつつ、
多量のそれを実現する為に緩急・キャンセル・ムーブを使いこなしています。
RKJは次代のオスプレイ(オスプレイはまだ28歳ですが)になれるとの確信を得ましたね。
ただ試合としては上記の通りルークが少し単調で
RKJに比べると対応力の点で劣り完全に乗り切れていない場面もチラホラありました。
好勝負に少し届かず。
Eガブリエル・キッドvs.フランシスコ・アキラ
初っ端から飛ばして打撃を打ち込んで投げて飛んで。
花道での投げも出て来て、ヒロムの試合を見ているかのような出だしでしたね。
アキラが守勢に回り、ガブリエルが攻め手を強調する中で
ハードな打撃をベースに一本筋を追求し続けます。
エネルギーを凝縮したハイ・スプリント・マッチでした。
好勝負に少し届かず。
F統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:チャック・マンボー、TKクーパー(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)
場外で様子見たAOに王者がダブル・トぺ。
ステージでの肩車ダイブ、合体技と続けて盛り上げます。
続けて二段孤立に。
クーパーの動きを織り込んでスケールを広げていますね。
全体構成はもっとダイナミックにできる余地がありましたが、
短スパンの完成度は一定以上のものがあります。
相手をKOせずともピンフォールを取れば勝てるという王者の戦略、と
AOの揺るがないスタンスがミックスして大一番の王座戦として十分量な攻防量でした。
ぎりぎり好勝負。
G統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マイケル・オク
昨年のノン・タイトル戦でポテンシャルは観客もレスラーも把握済み。
前回のような煽りは飛ばして、
鏡像の演舞でオクをオスプレイと比類するものとして描きます。
オスプレイはオクの受け身を信じて100%のムーブ。
オスプレイが主導権を握ると観客の反応を巧みに操りながら試合展開。
試合時間が長いことを考慮して飛ばし過ぎず調整が利いていますね。
シンプルに高く高く積み重ねていった後、
ターニング・ポイントとしてオクがコーナー上から突き飛ばされ場外テーブル落下、流血。
オクの彼女も関わってドラマチックに彩り、更にはオスプレイも流血。
40分を超える試合時間の新日IWGPヘビー級王座戦スタイルで
エピック・マッチっぽくしすぎで、
少なくとも10分は長い印象ですが、前回を超える激闘。
最後はオスプレイが中々カウント3を許さないオクに業を煮やして
わざとカウント2でオクの肩を上げて完全粉砕。
これをここまで憎たらしく見せれるレスラーはオスプレイしかいないですね。
オスプレイの帝国はまだまだ続きそうです。
文句なしに好勝負。
(執筆日:1/?/22)