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RPW:Best of RPW 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 マイケル・オクvs.Pac(6/2/19)

ブリティッシュJカップ1回戦:Pac vs.アメージング・レッド(11/24/19)

@統一ブリティッシュ・クルーザー級王座戦、ラダー・マッチ:デイヴィッド・スター(ch)vs.エル・ファンタズモ(5/10/19)
 ファンタズモのビッグ・ダイブからスタート。
 キャラも板についてきて試合運びも安定しましたね。
 テーブルも早いところで舞台に出しつつ、
 凶器に頼らないハードな攻防で注目を引きます。
 調子の良いファンタズモに対し、
 スターは出遅れた印象で、もっと悪辣漢であって欲しかったですが、
 シャツを脱いでギアを上げると良いパフォーマンスを見せてくれましたね。
 ただ試合構成上、ラダーを登る攻防が極めて少ないので、
 上記のシャツを脱いだり、スターのひどい流血といった部分での展開に依存している。
 ここまで振り切るならもっと遺恨表現を研ぎ澄ませなければいけない。
 ビッグ・イベントのメインらしさはあるものの
 内容的にはもう少しいけたはず、という印象が残りました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aマイケル・オクvs.Pac(6/2/19)
 オクは伸びやかなムーブと
 気持ちの入ったアピール。
 挑戦者として魅力的な逸材として振舞えている。
 そしてPacは格を見せ付けるファイト。
 インディ・スター相手だと阻害しあうことが多々見られますが、
 こういうこれからの選手とは最高にはまるスタイルですね。
 特に今回は3アミーゴを決めたり、場外に引きずり出して観客席にぶつけたりと
 変化の付け方にセンスを感じさせます。
 30分近い試合時間設定の中で良く考えてきたな、という印象。
 オクもダウン表現が素晴らしく、
 Pacが主導権を握っているシーンでも貢献している。
 残り5分になってからのクライマックスも
 終盤と色分けできておりPacの英米インディーでベストの内容。
 文句なしに好勝負です。
 (執筆日:7/?/19)

Bキャリアvs.コントロール・オブ・RPW:ウィル・オスプレイ(Con)vs.デイヴィッド・スター(Car) (8/30/19)
 ゆったり時間をかけた立ち上がり。
 客いじりで緩めたかと思いきや、次の瞬間トップ・スピード。
 緩急は利いているし、そこにフェイス/ヒールの味付けもある。
 ただ全体観はなくスポットもやや唐突ですね。

 スターがオスプレイをエプロンに橋渡しにした柵に突き落とした所から
 主導権を取って手を攻めて行きます。
 悪くはないですがギアは抑え目でフックも弱い。

 消耗感の調節をしたりと
 細部のディティールはできているので
 クオリティは確かなんですけどね。

 その中でようやく訪れた全体の構成を意識したクライマックスは
 この試合のシチュエーションに絡んだWWE的演出を10分も。
 この2人にはそんなのを望んでいないのだけど感が強い・・・。

 中々良い試合。

CブリティッシュJカップ1回戦:Pac vs.アメージング・レッド(11/24/19)
 レッドの気合の入ったムーブはまだまだ一線級で通用。
 Pacがレッドのムーブを連続で引き出して勢いをつけつつ、
 攻め手に回れば間を起きながら
 身軽なレッドに鋭い打撃やウィップ。

 少し繋がりが途切れる瞬間もありますが、
 基本的にはスケール感ある攻防になっていて
 新旧ハイ・フライヤーのドリーム・マッチという
 表現をしてもまったく遜色ないですね。

 世代が違うので現役真っ盛りの方のPacが上回って当然とはいえ
 Pacの充実っぷりは貫禄がありましたね。
 単なるハイ・フライヤーを超えて
 DGのトップ王者を張っていただけのことはあります。

 ぎりぎり好勝負。

DブリティッシュJカップ決勝、イリミネーション・マッチPac vs.エル・ファンタズモvs.ロビー・イーグルスvs.マイケル・オク(11/24/19)
 リングで一対一。
 みなキレのある試合運びで
 縦横無尽に飛び回りますね。

 ヒール同士のPacとファンタズモの激突で
 筋を作っているのは良いですね。
 ただ2人のヒールとしての演出がもう少しあるとより映えますね。

 オクに思いのほか猛反撃を受けた
 Pacが椅子攻撃を放ちDQ。
 次回シングルに繋がる演出。悪くないですね。

 どさくさに紛れてファンタズモがロビーにベルト攻撃。
 一気にクライマックス・モードに突入し攻防を繰り広げ、
 最後はファンタズモが丸め込みで勝利。

 まだダメージの残るオクとの最終対決、と
 分かりやすく盛り上がりやすい展開になっていますね。
 上質な攻防ではありますが、
 すっきり分断されたブックで
 複数人が絡むからこその事前に読めない
 化学反応がほとんどなかったのは物足りない部分でもありましたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/19)

Eサウスサイド・スピード・キング王座戦:リッキー・ナイトJr.(ch)vs.ダリウス・ロックハートvs.センザ・ヴォルト(12/1/19)
 前半は複雑な3人での攻防は簡潔に処理して
 間違いない2人での攻防を
 如何にスピーディにクオリティ高く行えるかで勝負。

 疲労度も出せるようになり落ち着いた後半で
 3人が絡むスポットを織り交ぜ、更にハード・ヒット。
 センザの縦横無尽の動きも素晴らしかったですね。

 そんなに長い試合ではないですが、
 良質なアクションを詰め込み大いに盛り上げました。
 SPWのショーケース・マッチとして見事な内容。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:5/?/20)

Fマイケル・オクvs.Pac(12/15/19)
 オクが奇襲を仕掛け主導権を握るという
 いつものパックとは違う展開で始まります。

 いつものの安定感を失う代わりに
 目新しい取り組みでそれ以上のもとを生み出せたかというと
 よく言って等価くらいでしょうね。
 線の細いレスラーはどうしても奇襲から主導権を握るのは似合わない。

 パックが初手スーパープレックスからひっくり返し、
 いつもの試合運びに入ります。
 一方的な展開の組み合わせになっていますが、
 もう少し序盤中盤にも一進一退が欲しいですね。

 パックが花道ツームストンでオクはリングアウト寸前。
 これで一気にドラマになれるはずが
 オクはリングに戻ってすぐ反撃してしまった。
 構成に対して納得感のあるアクションとは少し言い難いですね。

 更に発展させる為の変化を色々施していますが
 右肩上がりに行かず、鈍い右肩上がりでした。

 前回が上手く行き過ぎたのもあり期待外れと言わざるを得ない。

 中々良い試合。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@統一ブリティッシュ・クルーザー級王座戦、ラダー・マッチ:デイヴィッド・スター(ch)vs.エル・ファンタズモ(新チャンピオン!)(5/10/19)
Aマイケル・オクvs.Pac(6/2/19)
Bキャリアvs.コントロール・オブ・RPW:ウィル・オスプレイ(Con)vs.デイヴィッド・スター(Car) (8/30/19)
CブリティッシュJカップ1回戦:Pac vs.アメージング・レッド(11/24/19)
DブリティッシュJカップ決勝、イリミネーション・マッチPac vs.エル・ファンタズモvs.ロビー・イーグルスvs.マイケル・オク(優勝!)(11/24/19)
Eサウスサイド・スピード・キング王座戦:リッキー・ナイトJr.(ch)vs.ダリウス・ロックハートvs.センザ・ヴォルト(12/1/19)
Fマイケル・オクvs.Pac(12/15/19)