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RPW:Best of RPW 2018 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 クリス・リッジウェイvs.カーティス・チャップマン(8/19/18)

MKマッキンナンvs.デイヴィッド・スター(10/7/18)

統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.石井智宏(10/14/18)

統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(ch)vs.オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)(11/9/18)

@クリス・リッジウェイvs.カーティス・チャップマン(8/19/18)
 無名のカーティスでしたが、
 リアルと技術とエンターテイメントを融合させたレスリング。
 体勢を変えることでサブミッションの掛け合い魅せる。
 猪木アリ状態からロー・キックの打ち合い。
 カーティスの線の細さを感じさせるところも
 カーティス自身の受けとリッジウェイのシバキで
 攻防にしっかり落とし込んでくれるので満足度が高い。
 終盤のサブミッションの攻防も光るところを感じさせる。
 ミッドカードと侮っていると予想以上の深さにびっくりする。
 ぎりぎり好勝負。

Aクリス・リッジウェイvs.ザック・セイバーJr.(9/2/18)
 IPWUKの一戦は素晴らしい一戦だったので期待高まりますね。
 前回実績があるので冒頭から気兼ねないレスリング。
 続いての展開としてリッジウェイの蹴り解禁。
 セイバーは受けた上でサブミッションに捕らえる構え。
 猪木ありからの詰め方など
 ニュートラルからの引っ掛け方に妙義を見せましたね。
 一進一退をやろうとしていますが、
 セイバーに圧倒的にコントロール、余力が見える。
 意識している以上に見えてしまっている。
 これならいっそリッジウェイの蹴りにセイバーも蹴り返して
 実績差、ジャイアン・トキリングに見せ方を思いっきり舵取りした方が良いですね。
 少し中途半端かな。
 最後は変調させるとどっちに転んでもおかしくない攻防。
 マスターピースには至らずも
 この試合でもリッジウェイは十分光るものを見せました。
 好勝負には少し届かず。

Bバンディードvs.フラミータ(9/7/18)
 メキサブラッド対決。
 ハイ・フライだけでなくパワーも見せたりと
 幅広く親和性の高い攻防を繰り広げます。
 前半は抑制しながらこなすと
 後半の出だしに同時ドロップからの跳ね起きを配置。
 異色の構成から最後まで一気に加速していきます。
 少し軽業師的内容に寄りすぎているきらいはあるものの
 基本的には期待通りの内容。
 好勝負に少し届かず。

Cカラマリ・キャッチ・キングス(クリス・ブルックス、ジョナサン・グレシャム)vs.リングカンプ(ティモシー・サッチャー、ウォルター)(9/8/18)
 リングカンプとの体格差を歴然と示す割りに
 バランスを取ろうとするので
 ティモシーがどうしても中途半端な位置付けを求められてしまう。
 その分ウォルターがどうしようもない強大な敵に
 スケール・アップできているのですが、
 これも必ずしも良いばかりではなくて
 グレシャムの孤立がタッグの枠に活きなくなっている。
 グレシャムがどうウォルターとの差を
 埋め続ける努力をしていくかの見せ場は
 非常に素晴らしいもののタッグとしての構成力がないと
 好勝負にまでは届かない。
 終盤の攻防は面白く、もっといけるポテンシャルを持っていたので勿体無い。
 好勝負に少し届かず。

DブリティッシュJカップ決勝、イリミネーション・マッチ:エル・ファンタズモvs.KUSHIDA vs.リッチ・スワンvs.ロッキー・ロメロ(9/9/18)
 序盤から複数人が絡む見せ場を作っていきます。
 優れたエンターテイメントながら
 決勝としてはもう少し格式も欲しい。
 複数人での打ち合い、カットし合いから
 シングルへ見せ方を移していきます。
 スターの乱入からKUSHIDAが脱落。
 直後にロメロも脱落し、ファンタズモとスワンの一騎打ちになります。
 それぞれ気持ちが入っていて
 乱れ飛ぶ技には見応えがあります。
 ただどうしても飛び技に偏っていて
 もう少し広がりがあると尚良かった。
 好勝負に少し届かず。

EMKマッキンナンvs.デイヴィッド・スター(10/7/18)
 スターの良さが出ていて
 絵にするレベルでない小さな攻防も意欲的なものが多いですね。
 ロープ際のショルダースルーを場外に着地し、
 そこからロープを挟んでフェイクを入れ合ったり、
 ラリアットをかわされロープの反動で戻っできたあと
 止まって足をけって崩したりと。
 中々ない発想です。
 また、スターが受けでダメージ感の調節をするので
 一進一退も綺麗に仕上がっている。
 スターがローカル・レスラーを引き上げ、
 ミッドカードなのに全力尽くし、枯れ果てるまでの激戦となりました。
 ぎりぎり好勝負。

F統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.石井智宏(10/14/18)
 いきなりエルボーを延々と打ち合い。
 そこから一度仕切りを入れると
 観客席で乱闘して椅子チャンバラ。
 リマッチということで、より絵を誇張してきましたね。
 良くも悪くも。
 チョップと張り手の打ち合いから後半戦。
 似たようなアクションの韻でしっかり構成できているものの
 みのるが見せていた脚攻めを織り交ぜれれば
 より深みが出て面白くなっただけに残念。
 前回に比べると少し劣るもののショーをスティールするには十分。
 ぎりぎり好勝負です。

Gクリス・リッジウェイvs.マイクベイリー(11/4/18)
 刹那的打撃ベースの両者のスタイルが映える削りあい。
 リッジウェイの打撃、サブミッションの鋭さが際立ちますね。
 ベイリーも応じますが、基本は受け手に回って
 どう流れを作るかを受け持つ形。
 印象的なスポットで観客も巻き込み盛り上がっていきました。
 お互い部位を犠牲にしながら相手を上回ろうとするのは熱いものの
 細かい所でそのセルをしたり、
 最後の決まるポイントの理由付けにはしなかったのが勿体無い。
 好勝負に少し届かず。


 (執筆日:11/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クリス・リッジウェイvs.カーティス・チャップマン(8/19/18)
Aクリス・リッジウェイvs.ザック・セイバーJr.(9/2/18)
Bバンディードvs.フラミータ(9/7/18)
Cカラマリ・キャッチ・キングス(クリス・ブルックス、ジョナサン・グレシャム)vs.リングカンプ(ティモシー・サッチャー、ウォルター)(9/8/18)
DブリティッシュJカップ決勝、イリミネーション・マッチ:エル・ファンタズモ(優勝!)vs.KUSHIDA vs.リッチ・スワンvs.ロッキー・ロメロ(9/9/18)
EMKマッキンナンvs.デイヴィッド・スター(10/7/18)
F統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:鈴木みのる(ch)vs.石井智宏(新チャンピオン!)(10/14/18)
Gクリス・リッジウェイvs.マイクベイリー(11/4/18)