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RPW:Best of RPW 2018 part.2の分析


名勝負 統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(ch)vs.石井智宏、オカダ・カズチカ(6/30/18)
好勝負 チョーズン・ブラザーズ(マット・リドル、ジェフ・コブ)vs.オージー・オープン(5/11/18)

石井智宏vs.キース・リー(5/11/18)

ウォルターvs.クリス・ブルックス(6/3/18)

オカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/1/18)

統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:石井智宏(ch)vs.鈴木みのる(7/1/18)

オージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.カラマリ・キャッチ・キングス(クリス・ブルックス、ジョナサン・グレシャム)(8/17/18)

@チョーズン・ブラザーズ(マット・リドル、ジェフ・コブ)vs.オージー・オープン(5/11/18)
 リドルにフレッチャーが気持ちでぶつかっていき、
 デイヴィスもコブと真っ向から投げあい。
 引け目を感じずに向き合った結果、
 AOのタッグ力、CBのスター・パワーが光りました。
 非常に濃厚な攻防の数々で、
 4人それぞれが輝くシーンが続きましたね。
 それにしてもデイヴィスがここまで攻防で
 リドル、コブと渡り合えるとは思いませんでした。
 そのおかげでタッグ要素オンリーではなくなり、
 深みのある試合内容に仕上がりました。
 ぎりぎり好勝負。

A石井智宏vs.キース・リー(5/11/18)
 チョップの打ち合いからキースがラナ。
 定番の出だしですね。
 主導権を握ったキースはバランスの良い攻め。
 石井も安心して攻めを任せつつ
 ポイントを絞って反撃を狙っていく。
 論点が分かりやすく観客の移入感が高められますね。
 反撃が成功するまで通常より多くの試行を絡めましたが、
 グダつくことなく細やかに紡いでいきました。
 最後は定番に戻して気合の打ち合いです。
 予想の範囲内に留まりつつも満足度を高めてきた内容。
 ぎりぎり好勝負です。

Bウォルターvs.クリス・ブルックス(6/3/18)
 ウォルターがクリスをロープにもたれさせ胸を殴りつけると
 クリスが崩れ落ち、それを追ったウォルターが追撃で
 エプロンへのバック・ドロップ。
 このシーンが2人の攻守が噛み合い、
 スケール・アップしているこの試合を象徴している。
 片方を立てるだけでなく、
 この構図の中で扱いが難しい
 チョップの打ち合いを上手く取り入れたりと独創性も見られました。
 クリスがぐったりしつつも
 卍固めで勝利を手繰りよせようとする
 終盤の見せ場も強力な訴求力がありました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/18)

C統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(ch)vs.石井智宏、オカダ・カズチカ(6/30/18)
 前哨戦2つをくっつけたカード。
 どちらも黄金カードですね。
 まずはみのると石井が激しいエルボー戦で掴み。
 中盤は石井の孤立。
 抗議するオカダにレフェリーの目が行っている間に
 セイバー、みのるが何回もサブミッションをかけなおしていくシーンは見事でしたね。
 みのるが観客の反応に律儀に応えつつ
 試合の本道は見失わないので非常に盛り上がりました。
 それぞれのカードの鉄板の攻防をポイントに据え、
 試合のステージをあげていって終盤戦。
 石井とみのるが序盤とはまた違う異常なエルボーの打ち合い。
 セイバーと石井までもがシンプルvs.テクニックで最高の攻防を演出するので
 石井がとにかく輝いてストレートな魅力を爆発させました。
 ぎりぎり名勝負。

Dオカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/1/18)
 セイバーがどんな状態からでもサブミッションをかけてくるので
 ゆったりとしつつも常に何が起こるか分からない状態。
 セイバーの自由度を引き立てる
 オカダの定番スポットによる構成、流れを作る力も素晴らしいですね。
 NJPWでのIWGP戦に比べると格式に落とし込むには
 やや逸脱していて至っていないが
 同じくらいには目が離せない攻防で素晴らしい。
 ぎりぎり好勝負。

E統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:石井智宏(ch)vs.鈴木みのる(7/1/18)
 打撃を打ち合ってみのるがロープ際でアーム・バーに捕らえて、と
 まずは定番の出だしからスタート。
 そこから観客席の中に入って椅子攻撃までしたのは
 ちょっとしたサプライズか。
 海外の観客にも凄んでみせるみのる。
 リングに戻るとそれぞれストレートに流れを作り、
 昨日も見せた本意気のエルボー合戦。
 どこで動いてどこでとまるべきか見せ方を熟知していて
 最後はまさかの王座移動というサプライズ。
 飛び切りの内容です。
 文句なしに好勝負。

Fオージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.カラマリ・キャッチ・キングス(クリス・ブルックス、ジョナサン・グレシャム)(8/17/18)
 AOが素直な反応をするので
 グレシャムの老獪さが最大に活きていますね。
 ブルックスのタッグ・センスも良いし
 グレシャムはかなりタッグとして自由度を追求していてこのタッグは凄く面白い。
 AOもそれを壊さず良い仕事。
 苦戦を表現すべきところでは
 安易に連携技に手を出さずにこなし、
 終盤に解禁して大きく盛り上げました。
 ぎりぎり好勝負。

GRPW王座#1コンテンダーズ・マッチ:石井智宏vs.ウォルター(8/17/18)
 まずはぶつかり合いですが、
 石井だと少し迫力に欠ける印象。
 ただ基本的な部分でのウォルターへの立ち向かい方は
 骨太で細かな一進一退も上手くやっています。
 それぞれ豪腕ラリアットとチョップで
 時間を重ねるごとに熱量を増していきますが、
 好勝負の領域に入っていくにはやや試合時間が14分なので物足りない印象。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@チョーズン・ブラザーズ(マット・リドル、ジェフ・コブ)vs.オージー・オープン(5/11/18)
A石井智宏vs.キース・リー(5/11/18)
Bウォルターvs.クリス・ブルックス(6/3/18)
C統一ブリティッシュ・タッグ王座戦:鈴木みのる、ザック・セイバーJr.(ch)vs.石井智宏、オカダ・カズチカ(6/30/18)
Dオカダ・カズチカvs.ザック・セイバーJr.(7/1/18)
E統一ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:石井智宏(ch)vs.鈴木みのる(新チャンピオン!)(7/1/18)
Fオージー・オープン(カイル・フレッチャー、マーク・デイヴィス)vs.カラマリ・キャッチ・キングス(クリス・ブルックス、ジョナサン・グレシャム)(8/17/18)
GRPW王座#1コンテンダーズ・マッチ:石井智宏vs.ウォルター(8/17/18)