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Progress Wrestling:New York City 8/12/17の分析


名勝負 アトラス王座戦:ウォルター(ch)vs.マット・リドル
好勝負 アトラス王座#1コンテンダーズ・マッチ:ティモシー・サッチャーvs.ドノヴァン・ダイジャック

@ジャック・ギャラハーvs.ザック・ギブソン
 アメリカ開催ということを意識して
 マイク・アピールからこの試合がセッティングされました。
 序盤は少し相手に任せて流しながらの試合運びになっていますが、
 お互いキー技を使って構成しているので
 観ている者も分かりやすいし
 スタイルの色分けもはっきりしている。
 オープニングとしての役割を全うしつつ
 その上でクオリティも追求していった素晴らしい内容。
 攻防がどんどんつながっていくのは面白かった。
 好勝負に少し届かず。

Aデオナ・パラッツォ、ジニーvs.ダリア・ブラック、ダコタ・カイ

Bアトラス王座#1コンテンダーズ・マッチ:ティモシー・サッチャーvs.ドノヴァン・ダイジャック
 ティモシーはレスリングに固執せず
 まずはオール・ラウンダー・スタイルで臨んできました。
 一方のダイジャックはバック・ブリーカーから腰狙い。
 想像の逆を行く前半でしたが中身も伴っていましたね。
 後半は一転ダイジャックが機動力+体躯を活かし、
 ティモシーはサブミッション・スタイルに固執。
 ダイジャックの気迫の攻めを
 ティモシーが受けの中で引き出していきました。
 終り方が少し物足りないものの充実の一戦。
 ぎりぎり好勝負。

CノーDQ:ジミー・ハヴォックvs.ジョーイ・ジャネラ

Dマーク・ハスキンスvs.オースチン・セオリーvs.キース・リーvs.マーク・アンドリュース
 キースが圧倒的存在として位置づけられています。
 他の3人はフル・スロットルでダイブを連発すると
 キースが復活する前に一気にフォールを狙いに行きます。
 雪崩式ラナを食らいつつヘッド・シザースを決めにいく等
 4ウェイ・スポットもしっかりあります。
 ノン・ストップ・アクションの終盤はキースが完全復活。
 そこにハスキンスを対等な位置づけに押し上げて攻防です。
 10分前後ながらアクション密度が高く、見応えがありましたね。
 好勝負に少し届かず。

Eタッグ王座戦:ブリティッシュ・ストロング・スタイル(トレント・セヴン、タイラー・ベイト)(ch)vs.サウス・パシフィック・パワー・トリップ(TKクーパー、トラヴィス・バンクス)

Fハンディキャップ・マッチ:トラヴィス・バンクスvs.ブリティッシュ・ストロング・スタイル(トレント・セヴン、タイラー・ベイト)

Gアトラス王座戦:ウォルター(ch)vs.マット・リドル
 珍しく序盤でかわしあいを入れ、打撃の重み付けを行います。
 総合的なセットアップ、その流れの中でリドルがジャーマンを放ちます。
 下限のベース・ラインからして火花散るハードな打撃戦と
 ウォルターの空間を意識した見事なフットワークが堪能できます。
 打撃の打ち合いでここまで盛り上がることも早々ないですね。
 プロレス的な打ち合いではなく
 ウォーとして見せれているからでしょう。
 ハードさにも目がいきますがテクニカルな部分も要注目。
 リドルがタックル気味に時間を稼ごうとして
 ウォルターが体重で潰してからガットレンチ。
 こういう一手間が素晴らしい。
 リミットを越えたスーパーバトル。
 ロジカルなダメージ表現から気合で起き上がって、とかじゃなくて
 もう一歩踏み込んでそれをごちゃ混ぜにしてきました。
 どっちも良さはありますが、
 今年行ったあれとはまた違った良さがあります。
 クライマックスの打ち合いは
 少しプロレスの一般則に従いすぎているものの
 数え歌ならではの激戦をニア・フォールで演出。物凄い試合でしたね。
 ぎりぎり名勝負。

 (執筆日:10/?/17)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジャック・ギャラハーvs.ザック・ギブソン
Aデオナ・パラッツォ、ジニーvs.ダリア・ブラック、ダコタ・カイ
Bアトラス王座#1コンテンダーズ・マッチ:ティモシー・サッチャーvs.ドノヴァン・ダイジャック
CノーDQ:ジミー・ハヴォックvs.ジョーイ・ジャネラ
Dマーク・ハスキンスvs.オースチン・セオリーvs.キース・リーvs.マーク・アンドリュース
Eタッグ王座戦:ブリティッシュ・ストロング・スタイル(トレント・セヴン、タイラー・ベイト)(ch)vs.サウス・パシフィック・パワー・トリップ(TKクーパー、トラヴィス・バンクス)
Fハンディキャップ・マッチ:トラヴィス・バンクスvs.ブリティッシュ・ストロング・スタイル(トレント・セヴン、タイラー・ベイト)
Gアトラス王座戦:ウォルター(ch)vs.マット・リドル(新チャンピオン!)