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Progress Wrestling:Chapter One: In the Beginning 3/25/12の分析


名勝負 なし
好勝負 初代プログレス王座トーナメント1回戦:ザック・セイバーJr. vs.マーティ・スカル

@初代プログレス王座トーナメント1回戦:エル・リゲロvs.ノーム・ダー
A初代プログレス王座トーナメント1回戦:ネイサン・クルーズvs.コロッサス
B初代プログレス王座トーナメント1回戦:マイク・メイソンvs.コルト・カバナ

C初代プログレス王座トーナメント1回戦:ザック・セイバーJr. vs.マーティ・スカル
 まずはリアルなスピードでのレスリング。
 クラバートによる反復行為を入れても緩くない程完成度が高く、
 ヨーロッパ伝統の力学デフォルメにリアルさが同居しています。
 ここまで高みに登ると新しい景色が見えるのか、と感嘆しますね。
 マーティの挑発にセイバーが蹴りで応え、中盤へ。
 セイバーは受けている間も考えていて良い攻防が生み出されます。
 展開付けになる大きなスポットがないのが弱みですが。
 また観客も数年前のWXWを思わせる所があるのが残念です。
 後半にかけてセイバーが技術的な腕攻めを織り交ぜていきます。
 ハード・ヒットな蹴りとバランスよく使い分けているのが素晴らしいですね。
 ただバランスが良すぎるのも玉に瑕。
 中盤と同様場面転換がなく、同じステップで攻防を続けている印象があります。
 マーティはカウンターを中心に対抗し、
 ニュー・スクール対決にふさわしい一戦に仕上げました。
 UKのMOTYになりうる文句なしに好勝負です。

DBWCスカーロ・スクーラーシップ王座戦:イグザンダー・クーパー(ch)vs.ダレル・アレンvs.ザック・ギブソン

E初代プログレス王座トーナメント、4コーナー・イリミネーション・マッチ:エル・リゲロvs.ネイサン・クルーズvs.マイク・メイソンvs.マーティン・スカル
 テンポ良く乱戦でスタート。
 場外戦もテンションを保っておりノリの良い試合運びとなっていますね。
 スクールが酒を飲んでみせたりして盛り上げた後は4コーナー・マッチの装いに。
 捕まったリゲロが1対2スポットで見せ場を作ります。
 意外に良い動きをするな、と感心していたものの
 背後からメイソンに側頭部を蹴られ脱落。
 これのお返しとしてリゲロが場外からメイソンの脚を払い、そこをマーティが丸め込み。
 試合は一転としてマーティvs.ネイサンの一騎打ちとなります。
 ネイサンは特に粗は目立ちませんが魅力を余り感じないですね。
 マーティみたいに大きな緩急をつけれたら輝きそうですが。
 丸め込み合戦、クローズライン相打ちと移行して
 幻の3カウントなどの演出で最後まで盛り上げました。
 形式の難しさを考えると良くやったと褒めるべきでしょう。
 中々良い試合。

総評
 UKにおいて注目すべき団体と思わせることに成功した旗揚げ戦でした。
 当分はニュー・スクールの2人が中心になるでしょうが
 彼らと同じレベルに立てるものが出てくれば面白い。
 (執筆日:6/25/12)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@初代プログレス王座トーナメント1回戦:エル・リゲロvs.ノーム・ダー
A初代プログレス王座トーナメント1回戦:ネイサン・クルーズvs.コロッサス
B初代プログレス王座トーナメント1回戦:マイク・メイソンvs.コルト・カバナ
C初代プログレス王座トーナメント1回戦:ザック・セイバーJr. vs.マーティ・スカル
DBWCスカーロ・スクーラーシップ王座戦:イグザンダー・クーパー(ch)vs.ダレル・アレンvs.ザック・ギブソン
E初代プログレス王座トーナメント、4コーナー・イリミネーション・マッチ:エル・リゲロvs.ネイサン・クルーズ(初代チャンピオン!)vs.マイク・メイソンvs.マーティン・スカル