OTT:Best of OTT 2019 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | マイク・ベイリーvs.スコッティ・デイヴィス(1/20/19) Aキッドvs.ジョーダン・デヴリン(1/20/19) シェイン・ストリックランドvs.ジョーダン・デヴリン(2/3/19) ジョーダン・デヴリンvs.デイヴィッド・スター(2/17/19) |
@マイク・ベイリーvs.スコッティ・デイヴィス(1/20/19)
ベイリーが格上として
挑発の動作も攻撃の仕方も工夫できていますね。
数年前はアンダードッグであがってきた
レスラーなだけに感慨深い。
スコッティも軽くなりすぎず
レスリング・テクと得意のネック・ブリーカーによる首攻めで
しっかりと主張ができています。
観客席へのネックブリーカーなど
激しいスポットで盛り上げつつも
ベースは同質の技使いで上手く熱量をお互いに上げています。
見事な試合でした。
文句なしに好勝負。
AAキッドvs.ジョーダン・デヴリン(1/20/19)
Aキッドが序盤のレスリングにおいて
見事に腕の痛みを表現していて
2人の格差が非常に印象づけられています。
デヴリンも泰然とした強さを意識的に作り上げていますね。
間や姿勢の使い方によるものです。
Aキッドが活きの良い動きで盛り上がる中、
スパニッシュ・フライを受けたデヴリンが
耐えながら首を掴んで起き上がると同じくスパニッシュ・フライ。
団体のエースとして高い壁として立ちふさがり、切り捨てました。
そういう点ではAキッドのvs.セイバーやvs.オスプレイのように
究極までやりきった試合ではないものの
ポテンシャルは十分に発揮された内容といえるでしょう。
ぎりぎり好勝負。
Bシェイン・ストリックランドvs.ジョーダン・デヴリン(2/3/19)
ダイブを防いだデヴリンが
エプロンへのバックドロップから腰攻め。
ストリックランドも腕攻めから入るので
団体のトップ対決としては少し地味ではありますが、
デヴリンの攻防のリズム、
ストリックランドの受けの動作での細かな調整など
テクニックが随所に見られます。
抑制していた分、終盤は
爆発的に攻防を繋げて見応えのある一戦に
最終的にはしっかりと仕上げました。
ぎりぎり好勝負。
Cジョーダン・デヴリンvs.デイヴィッド・スター(2/17/19)
元タッグ・パートナー対決。
スターはパートナー時のコスチュームで登場し挑発。
デヴリンが怒りと共に駆け寄っていき、
入場口前の場外乱闘から試合開始。
ハイ・テンションで観客席にもつれ込み、
デヴリンが柵の上からムーンサルト。
異常な熱気に包まれます。
スターの悪辣漢としての煽りも良いですね。
パートナー対決らしい読んで読んでの切り返し合いは見応えがあり、
スターは受けに回ってもセル、雰囲気作りが絶妙な表現になっている。
デヴリンはその点で遺恨戦を演じるには少し小奇麗ですが
そこを十分補って余りあります。
スターは反撃すると追撃、追撃、追撃。
その攻撃性は圧倒的で、緊迫感を生み出しています。
デヴリンも得意の攻め味で真っ向からぶつかり合い。
ガルガーノvs.チャンパを髣髴とさせるような
エネルギッシュな試合でした。
文句なしに好勝負。
D入江茂弘vs.イルヤ・ドラグノフ(2/17/19)
互角でも良い印象ですが
入江が一回り重量で上回る位置付けになっていますね。
入江がタックルを跳ね返しバック・ドロップ。
デフォルメされた入江に対し
イルヤも仮想的に演じて対抗。
ボディ・プレスに対して受けた後に
ロープから反対のロープに下がったり
イルヤの独特の感性の光る表現が面白かったですね。
タフな打撃戦も見応えがあり、
ちょっと試合時間の短さが気になるも面白かった。
好勝負に少し届かず。
Eベスティーズ・イン・ザ・ワールド(デイビー・ヴェガ、マット・フィチェット)vs.スコッティ・デイヴィス、ウィル・オスプレイ(2/17/19)
序盤は個が主張しつつもタッグとしては物足りないか。
スコッティ孤立後、オスプレイが見事なホット・タッグ。
単体の盛り上げだけでなくBITWの為の場作りができていますね。
BITWも連携技を多く出して存在価値を作り上げます。
まだ未完ながらオスプレイとスコッティの
キャリア差のあるタッグも面白そうだったので、
またこの2人が組むところを見てみたいですね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
FPac vs.ウォルター(2/17/19)
Pacはロー・キックを動きを止め、、
ハイ・フライで倒して450を狙うという戦略。
ただ最初の飛び技で指の関節が複数外れるというアクシデント。
これを受け、ウォルターはヒール・スタイルに。
すかして凌ぎ、腕攻めで主導権を掴むと
じっくりと間を置きながら甚振っていきます。
Pacが動き続けれないリアルな状況を
プロレスのシチュエーションに繋げたのは上手かった。
そしてPacはダウン・スタイルになった為に
この試合ではヒールからフェイス的に転回している。
ヒールのPacも良いですが、フェイスのPacの方が良い印象ですね。
最後のデヴリン乱入からの幕引きは
このアクシデントの結末にふさわしかった。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:5/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@マイク・ベイリーvs.スコッティ・デイヴィス(1/20/19)AAキッドvs.ジョーダン・デヴリン(1/20/19)
Bシェイン・ストリックランドvs.ジョーダン・デヴリン(2/3/19)
Cジョーダン・デヴリンvs.デイヴィッド・スター(2/17/19)
D入江茂弘vs.イルヤ・ドラグノフ(2/17/19)
Eベスティーズ・イン・ザ・ワールド(デイビー・ヴェガ、マット・フィチェット)vs.スコッティ・デイヴィス、ウィル・オスプレイ(2/17/19)
FPac vs.ウォルター(DQ)(2/17/19)