GW:Best of WR 2019の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 30分アイアン・ウーマン・マッチ:チャーリー・エヴァンスvs.カンジ(8/31/19) |
@30分アイアン・ウーマン・マッチ:チャーリー・エヴァンスvs.カンジ(8/31/19)
アクションをしない時間を大事にしてレスリングも丁寧にこなす。
30分こなす為に何をしなければならないかを分かっています。
小気味良い演舞で終えたレスリング・シーンで
9分、全体の30%を消化できたのは大きい。
打撃解禁からそれぞれ主導権を握り合いますが、
チャーリーのダメージ表現が良く、
カンジの変哲ない技がKO級のそれに見えます。
技の数と表現で16分経過までこなした後は
チャーリーが荒々しいラフ・ファイト。
頭部を蹴りまくる等明確に変調させましたね。
布石となる腕への攻撃をもう少し増やしたほうが明確でしたが素晴らしかった。
一方的な攻めシーンを終えて一進一退の終盤に入る時点で21分消化。
時間配分が非常に素晴らしく、パンクの60分マッチを彷彿とさせます。
王道と言えば王道の構築ではありますが、
意外にこれを実直にこれほどの精度でこなした実例は少ない。
激しい打撃戦とこの試合初の場外戦を経て
最後までまったく集中力を途切れさせることなくやりきりました。
カンジは徹頭徹尾悪くないだけでしたが、
反対にチャーリーが優れたパフォーマンスを見せ、
30分アイアン・マッチというお題目を見事に成功させました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/?/19)