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WCPW:Best of WCPW 2017の分析


名勝負 なし
好勝負 リコシェvs.トラヴィス・バンクス(2/13/17)

@トラヴィス・バンクスvs.ザック・セイバーJr.(1/6/17)
 序盤のレスリングはテクニックで上回るセイバーの土俵。
 トラヴィスが根性対決にに寄せていくも
 セイバーはストライカー・スタイルにシフトし、攻撃の手を緩めません。
 相互が高めあって非常に白熱した攻防へ。
 前哨戦ということで最後はKOされていないものの
 カウント3が入ってしまったという表現になりましたが、
 それも良い味を出すほど、ぎりぎりで鬩ぎ合っていました。
 好勝負に少し届かず。

Aオスプレイvs.リコシェ(2/12/17)
 スピードにのってかわしあい、というありきたりな展開。
 しかしそこでおきたのはロープが外れるというありえない結果。
 それでも場外戦の尺を伸ばす等冷静に対処。
 ハイ・フライングをすべきポイントに関しては
 セカンド・ロープでスプリングボードをして盛り上げました。
 ハイ・スポットの上限が制限されつつも
 しっかり試合を成立させて見せたテクニックに拍手。
 中々良い試合です。

Bザック・セイバーJr. vs.トラヴィス・バンクス(2/12/17)
 リマッチ。
 まずは複雑になり過ぎないようにシンプルに構成。
 前回思わぬ敗北を喫してしまった
 セイバーはトラヴィスの腕を蹴って追い込んでいきます。
 ただ立体的にリングを使って表面的な盛り上げも意識する等
 PPVであることが初見でも熱狂しやすいように、という側面を生んでおり、
 攻防の密度、ストーリー性の濃度は前回のレベルにまで到達しなかった。
 フィニッシュへの帰結させ方は綺麗で良かったですけどね。
 中々良い試合。

Cリコシェvs.トラヴィス・バンクス(2/13/17)
 前半はリコシェが道化がかったキャラを見せるので、
 エンジン全開とはいかないものの
 後半になるとキレのある動きで
 トラヴィスと真っ向からぶつかっていきます。
 めまぐるしく攻守が入れ替わる
 ハードな攻防には盛り上がりっぱなしでしたね。
 ぎりぎり好勝負。

DWCPW王座戦:ドリュー・ギャロウェイ(ch)vs.ウィル・オスプレイ(3/6/17)
 ヒール役のオスプレイは撹乱しようとし、
 ギャロウェイはヘビー級として安易に乗らず
 どっしりとしたファイトで応じます。
 それぞれがお互いに依存しすぎず良い形で試合に取り組めていますね。
 中盤オスプレイが主導権を握るターンも
 細かな打撃使いとギャロウェイ側の丁寧なリアクションで
 しっかり終盤に向かっての溜めが作られています。
 終盤になっても2人のコネクションは緩まず
 お互い必殺技を返しあう激戦を展開しました。
 フィニッシュも説得力があり良かったですね。
 好勝負に少し届かず。
 
EROH王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.アダム・コールvs.ザック・セイバーJr.(3/20/17)
 ダニエルズとコールが面子ですから
 場を丁寧にコントロールして
 テンポ良くアクションを重ねます。
 3人での連鎖サブミッション等も要所にあります。
 ただショーをスティールする目的での
 エネルギッシュさはなく中々良い試合止まり。
 カード自体はかなりユニークなんですけどね。

Fリコシェvs.ドリュー・ギャロウェイ(3/21/17)
 体格差をかなり意識した構図ですね。
 リコシェは打撃一発で倒される中で
 如何に自分の形に持っていけるかを追求。
 中盤以降リコシェがパワーのある所を見せるものの
 あくまで技の威力差は維持し
 それぞれの大技が際立つようにスケール・アップしています。
 好勝負に少し届かず。

Gマーティ・スクールvs.マット・リドルvs.ウィル・オスプレイ(3/23/17)
 前半は英国ヒール2人がリドルを立てる形。
 キャラ重視でリドルの得意領域のアクションではないため
 比較的ファン・マッチ的な雰囲気となっています。
 3ウェイらしい脚の引っ張り合いで
 誰が主導権を握るか混迷の攻防でエンターテインになっ ていくものの
 このレア・カードから受ける
 凄い化学反応が起こるのではないかという期待感には
 ついぞ応えてくれることはなかった。
 平均的な良試合。

HWCカナディアン予選決勝:マイク・ベイリーvs.カイル・オライリー(5/14/17)
 緊迫したレスリングからスタート。
 ベイリーが脚を狙えば、オライリーもやり返し、と
 似たスタイル同士の張り合いが見られます。
 シンプルな構成だけに決勝らしいドラマ性が弱い気がしますが、
 それでもクライマックスの蹴りの耐えあいは熱量がこもっていたし、
 オライリーの追加のサブミッション攻めから
 それを耐え凌いだベイリーのダイブ、
 ダイブ自体はクライマックスまで温存している、に持っていく
 流れは素晴らしいものがありました。
 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:6/?/17)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@トラヴィス・バンクスvs.ザック・セイバーJr.(1/6/17)
Aオスプレイvs.リコシェ(2/12/17)
Bザック・セイバーJr. vs.トラヴィス・バンクス(2/12/17)
Cリコシェvs.トラヴィス・バンクス(2/13/17)
DWCPW王座戦:ドリュー・ギャロウェイ(ch)vs.ウィル・オスプレイ(3/6/17)
EROH王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.アダム・コールvs.ザック・セイバーJr.(3/20/17)
Fリコシェvs.ドリュー・ギャロウェイ(3/21/17)
Gマーティ・スクールvs.マット・リドルvs.ウィル・オスプレイ(3/23/17)
HWCカナディアン予選決勝:マイク・ベイリーvs.カイル・オライリー(5/14/17)