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SWE:Best of SWE 2015 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@2ガイズ・ハンギング・アウト(クリス・セイビン、ウィル・オスプレイ)vs.フリップス&フォア・アームズ(マーク・アンドリュース、ピート・ダン)(2/27/15)
 F&Fは合体技を随所に使っていて華がありますね。
 まだ全体構成を見据えながら目の前の攻防をこなすことは難しいようで
 タッグとしての型は弱いもの、
 そういう意味ではベテランのセイビンが入ったことで
 要所だけでもしっかりとリズムを作れているのは大きい。
 終盤のカットしながらの攻防は今から見ても見応えがありましたよ。
 中々良い試合。

Aスピード・キング王座戦、3本勝負:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マーク・アンドリュース(2/28/15)
 アンドリュースが奇襲からダイブを決めそのまま1本。
 2本目即座に襲い掛かり主導権を握り続けますが、
 構成を考えるとここは観客の煽りに徹しても良かったですね。
 中途半端に攻防を入れて1本目の流れを活かせないでいる。
 丸め込み決着への流れも特に出来ていないし、
 もうルチャ的な形式的な2本目でもいっそ良かった。
 3本目は通常通りやれば良いので
 なんら難しくもなく適度なアクションが出来ていますが、
 それ以上でもそれ以下でもありません。
 平均より少し上。
 14分程度の試合でした。

Bスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.アンドリュー・エヴェレットvs.ジミー・ハヴォックvs.ジョニー・ガルガーノ(3/1/15)
 キーとなったのはハヴォック。
 前半はヘタレて3人のハイ・フライヤーが入り乱れますが、
 後半腹いせに3人に椅子攻撃して退場処分となります。
 ここまでの内容は多人数戦ならではの
 スポット、テンポでよかったですね。
 ただ終盤のオスプレイとエヴェレット。
 エヴェレットがまだ高難易度の技に挑戦するだけで
 レスラーとしてのスキルがまだ身についていないので少し単調でしたね。
 まあまあ良い試合。

Cスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ピート・ダン(4/9/15)
 ピートがブロウラー+オーソドックス・スタイルで試合を構成。
 オスプレイもベースは合わせながら
 自分の持ち味となる俊敏な動きを随所に織り交ぜていて
 この2人ならではの試合内容になっていますね。
 終盤もニア・フォールの攻防は見応えがあり、
 尚且つそれをピートがしっかりテンポを調整し表現に昇華しているのが良し。
 12分と決して長くない試合時間ですが、
 2人の魅力が効率よくまとまっている。
 好勝負に少し届かず。

Dタッグ王座戦:ハンター・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックス(4/12/15)
 軽快な韻踏みとアピール要素、ハイ・フライで
 いつもながら鉄板芸のヤング・バックス。
 手を抜いているわけではないけれど
 いつもやっていることをやれば良い、
 逆に言えばそれ以上を出す相手でもないので楽なお仕事です。
 ハンター・ブラザーズはタッグ専属でやっているので
 極端にひどくはないもののあらゆる面で物足りず。
 まあまあ良い試合。

Eスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ライアン・スマイル(4/19/15)
 流石にレベルが違いますね。
 スマイルもその差を埋めるべく
 キャラ付けしたりしないといけない意識はあるようですが、
 一度アクションが始まるとそっちで手一杯になってしまっています。
 オスプレイの独り相撲感が強い内容でした。
 平均より少し上。

Fマーク・ハスキンスvs.トミー・エンド(5/10/15)
 エンドがダイブ後の場外乱戦で主導権を握ると
 脚にも狙いをつけハード・ヒットを叩き込みます。
 ハード・ヒットで伝わるとはいえ
 余りにも一方的な展開をダラダラ続けてしまった印象が強い。
 終盤動き出せば息もつかせない
 素晴らしい鬩ぎ合いを見せてくれただけに
 前半の構成を改善できていればと思いますね。
 まあまあ良い試合。

Gマーティ・スクールvs.アメージング・レッド(5/30/15)
 場外、コーナーを多用して
 序盤は華々しくスタート。
 落ち着けるべき中盤はスクールが
 得意の煽りも使いながらじっくり構築です。
 得意技を活かして攻防を作っていて安定していますが、
 そこで上のレベルを目指さず丸く収めてしまった感は否めないですね。
 まあまあ良い試合。

HSKT決勝、スピード・キング王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:ジミー・ハヴォックvs.ウィル・オスプレイvs.アメージング・レッドvs.モーガン・ウェブスターvs.ロビーX vs.エル・リゲロ(5/30/15)
 特に決勝ということで練られている訳ではなく
 単なるハイ・スポットに留まっています。
 ハヴォックが4人連続抜きするという結果と
 内容も特にリンクはしていません。
 最後のハヴォックvs.リゲロも
 乱入者や女子マネによるブックのお膳立て劇がほとんどです。
 決勝というには内容が薄すぎる。
 悪くない試合。

Iマーク・ハスキンスvs.トマッソ・チャンパ(5/31/15)
 大きな動きにはならずとも
 組み合った際の細かな牽制があるからこそ
 ハスキンスの飛びついてのサブミッションが利いてきます。
 そしてそれがあるからチャンパのフライを受け止めて
 エプロンへのスラムという展開付けスポットも意味が出てくる。
 その試合の中でやったことを後に活かす、という
 当たり前のことをしっかりやれている試合。 
 後半はハスキンスの脚攻めが勝るか、
 チャンパのハード・ヒットが勝るか。
 若干噛み合い具合が期待値に届かなかったものの中々良い試合でした。

 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@2ガイズ・ハンギング・アウト(クリス・セイビン、ウィル・オスプレイ)vs.フリップス&フォア・アームズ(マーク・アンドリュース、ピート・ダン)(2/27/15)
Aスピード・キング王座戦、3本勝負:ウィル・オスプレイ(ch)vs.マーク・アンドリュース(2-1)(2/28/15)
Bスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.アンドリュー・エヴェレットvs.ジミー・ハヴォックvs.ジョニー・ガルガーノ(3/1/15)
Cスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ピート・ダン(4/9/15)
Dタッグ王座戦:ハンター・ブラザーズ(ch)vs.ヤング・バックス(4/12/15)
Eスピード・キング王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ライアン・スマイル(4/19/15)
Fマーク・ハスキンスvs.トミー・エンド(5/10/15)
Gマーティ・スクールvs.アメージング・レッド(5/30/15)
HSKT決勝、スピード・キング王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:ジミー・ハヴォックvs.ウィル・オスプレイvs.アメージング・レッドvs.モーガン・ウェブスターvs.ロビーX vs.エル・リゲロ(優勝!)(5/30/15)
Iマーク・ハスキンスvs.トマッソ・チャンパ(5/31/15)