PWL:Best of PWL 2020の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@ピュア・レスリング王座トーナメント決勝:マッド・ドッグ・マックスvs.レオン・ジャクソン(9/27/20)
伝統的な3本勝負。R制ではない形。ROHのピュア・レスリング・ルールとは無関係です。
マッド・ドッグは良いですね。
試合前の準備運動からしてUKのオールド・スクールな風を感じさせましたが、
試合が始まってもマッド・ドッグのの名前に反して丁寧なレスリング。
姿勢、体勢まで意識が通ってレスリングができています。
対するレオンはも残念ですね。
四つに組んで押し込み合う攻防で、
クロスした脚を使わずに起き上がるとか
もうがっかりな感じでした。
15分経過すると執拗なヘッド・ロック・シーンへ。
そこを起点に動かして戻して、
ロープ・ワークを混ぜて、と定番のシーン作りでしたね。
ここも機微が分かったマックスがやる分には面白いし、
レオンがやる分にはニー・クラッシャーも形になっておらず微妙だったり。
30分経過して試合を変化させていき、
タイム・スケジュールが出来ていると思いましたが、ここからはノー・プラン。
ただお互いが1本とるだけで30分もたせられないことを自覚して欲しかった…。
1-1で60分時間切れとなり延長戦。
技ではなく疲労感による激戦感の演出は良いし、
その上で超大技としてスーパープレックスを披露。
クラシカルでノスタルジックですね。
丸め込み合戦の後のムーブの一つ一つは
かなり気合が入っていてクライマックスにふさわしいものも。
しかし如何せんここに至るまでの道のりが長かった。
延長戦の疲労感の演出を最初の60分間の最後20分に持ってきて、
このクライマックスを延長戦直後くらいでちょうど良かったのでは。
そしてこのクライマックスもネタが尽きて
少し微妙に落ち込んだ後にフィニッシュだしで
終わりよければ全て良しになりきらない所がまたなんとも…。
マッド・ドッグは90分試合にチャレンジする資格があると思いますが、
相手としてレオンより他に適切なレスラーがいなかったのか、とまたもぼやいてしまう。
まあまあ良い試合。
(執筆日:6/?/21)