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FCP:Best of FCP 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 キース・リーvs.オマリ(1/26/18)

ウォルターvs.デイヴィッド・スター(2/23/18)

タイラー・ベイトvs.ウィル・オスプレイ(6/29/18)

バンディードvs.フラミータ(9/28/18)

@キース・リーvs.オマリ(1/26/18)
 一つ一つ区切って長時間マッチの気配。
 キースが場外でパウンスを決めオマリを柵に叩きつけ主導権を掴みます。
 キースはフリータイムをオマリに与えた上で
 黙らせるじっくりとした試合運びで立てていますね。
 キースの試合運びは良くなっていましたが、
 ここまでの横綱相撲ができるとは思いませんでしたね。
 散々投げられてボルテージを高めた上で放ったオマリのトペコンを
 敢えて低い姿勢で受けたりと芸が細かい。
 敢えて自分の怪物性を弱めて相手の攻めに付き合ったり、
 顔芸で情感を付け加えたりと非常に上手く
 均衡した一進一退につなげて行きました。
 今年プッシュして行くオマリを完璧に押し上げた試合。
 28分ものロング・マッチでしたが、隙なしの完成度でした。
 文句なしに好勝負。

Aウォルターvs.デイヴィッド・スター(2/23/18)
 ホットな数え歌をFCPでも。
 序盤スターが軽快にかわしていく形ですが、
 演舞の予定調和感はなく緊張感があります。
 スターの鋭い受身とウォルターの切れ味鋭いチョップ。
 ウォルターの容赦ない攻めを
 心折れず受け続けて行くスターの姿も
 この数え歌の中でも飛び切りシリアスで最高に素晴らしい。
 ごり押ししがちなラリアットも
 適切なレベルの使い方に収まっています。
 試合の序盤/中盤/終盤と変わっていくと
 色を変える欲をだし勝ちですが、
 まったく揺るがず1本筋で通し抜きました。
 またウォルターもスリーパーがやや弱く見えることがありますが、
 今回はフィニッシュ技として価値を作り上げることができていましたね。
 この数え歌で一番の内容か。
 文句なしに好勝負。

Bピート・ダンvs.マット・リドル(2/23/18)
 スタイル・クラッシュではなく
 両者近しい技術/技使いを使って潰し合い。
 ピートがエプロンへの投げで主導権を掴むと
 足攻め+投げでバランスの良い攻め。
 ここにヒール・プレイが加わると良かったのですが、
 それがないのでリドルが良くも悪くも
 封じられている印象になってしまいました。
 ようやくジャーマンを気合で立ち上がって
 リドルの本領発揮かと思いきや、
 ピートも同じように気合で立ち上がるので
 リドルの超人性が発揮されないまま終わってしまいました。
  レスラー・オブ・ザ・イヤーの激突としては期待外れか。
 中々よい試合。
 (執筆日:3/?/18)

Cタイラー・ベイトvs.ウィル・オスプレイ(6/29/18)
 NJPWスターとWWEスター。
 貴重なマッチアップですね。
 鋭い動きから切り返し合いを混ぜ
 観客の期待感と集中力を高めます。
 攻防自体は2人の限界を超えていないものの
 情熱的なぶつかり合いであることは確かで
 スター対決にふさわしい内容に仕上がっていて
 幸せな時間が流れました。
 文句なしに好勝負。

Dタッグ王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.vs.ブルーザー・メイツ(ピート・ダン、ミリー・マッケンジー)vs.CCK(クリス・ブルックス、キッド・リコーズ)vs.TMDunK(ジョナ・ロック、マーク・デイヴィス)(7/27/18)
 序盤は唯一のヒールのCCKが苛めに合ったり、
 ピート、ミリーの凸凹っぷりを見せたりと
 ユーモアで緩く暖める形です。
 それでも中盤になると
 それぞれのチーム・カラーは強く維持しつつ
 それを単なるキャラではなく攻防に昇華させて見せます。
 ジョナ・ロックの存在感を引き立てた上での
 ウォルター乱入、デイヴィスのダブル・クロスという
 演出は非常に効果的になっていましたね。
 ロックが疲労感で打撃が手打ちになっていて
 ウォルターとの一騎打ち自体が思ったより
 迫力がなかったのが少し残念でしたけれども。
 後は30分弱という長時間設定が
 それぞれに少し物量を提供するだけで良いという認識に陥らせた感あり。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/18)

Eタイラー・ベイトvs.関本大輔(8/31/18)
 体格差はあれどベイトは真っ向から勝負を挑みます。
 分かりやすく応援しやすいファイト・スタイル。
 実際に関本を担げるので、
 仮装とは言わせずハイ・スポットで大いに爆発させます。

 対する関本はゆっくりと試合を支配しつつ、
 アウェイということでヒール調に振舞いますね。
 構成への意識は良い。
 ただもう少し直接的に煽っても良かったかもしれませんね。

 期待通りの内容です。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:12/?/19)

Fバンディードvs.フラミータ(9/28/18)
 盛り上がっているものの純度はやや低め。
 その中で定番の演舞から始めますが、 スピードには依存せず
 一つ一つこれからの動きに着目させるだけの間を置いて技を決め、
 空気感をより純化させていきましたね。
 パートナー対決ならではのカウンター多目の攻防は見応えあり。
 このカードに期待するものを見ることができます。
 ぎりぎり好勝負。

Gシャイデンフロイデ(ウォルター、マーク・デイヴィス)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク)(9/29/18)
 CIMA vs.ピート・ダンというドリーム・マッチが流れてこのカードに。
 とはいえカード自体は悪くないので期待がかかりますが、
 Tホークの扱いが悪く、スターになる前の前座的パワー・ポジション。
 序盤、終盤が軽く、わずか10分で終わってしまいました。
 ハード・ヒット要素がわずかにありましたが、
 この手抜きっぷりは幾らなんでもひどすぎる。
 がっかり。
 平均レベルです。
 (執筆日:12/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@キース・リーvs.オマリ(1/26/18)
Aウォルターvs.デイヴィッド・スター(2/23/18)
Bピート・ダンvs.マット・リドル(2/23/18)
Cタイラー・ベイトvs.ウィル・オスプレイ(6/29/18)
Dタッグ王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:マスタッシュ・マウンテン(タイラー・ベイト、トレント・セヴン)(ch)vs.vs.ブルーザー・メイツ(ピート・ダン、ミリー・マッケンジー)vs.CCK(クリス・ブルックス、キッド・リコーズ)(新チャンピオン!)vs.TMDunK(ジョナ・ロック、マーク・デイヴィス)(7/27/18)
Eタイラー・ベイトvs.関本大輔(8/31/18)
Fバンディードvs.フラミータ(9/28/18)
Gシャイデンフロイデ(ウォルター、マーク・デイヴィス)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク)(9/29/18)