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ATTACK! Pro Wrestling:Best of ATTACK! 2016の分析


名勝負 タイラー・ベイトvs.トラヴィス・バンクス
好勝負 タッグ王座戦、ラダー・マッチ:#CCK(クリス・ブルックス、モンダイ・リコス)(ch)vs.ベイサイド・ハイ(マーク・アンドリュース、ニクソン・ニューウェル)(4/3/16)

ATTACK!王座トーナメント決勝:エディ・デニスvs.マイク・バード(11/20/16)

@タッグ王座戦、ラダー・マッチ:#CCK(クリス・ブルックス、モンダイ・リコス)(ch)vs.ベイサイド・ハイ(マーク・アンドリュース、ニクソン・ニューウェル)(4/3/16)
 トペから入りテンポの良い試合展開。
 ニクソンが女性だからと言い訳せず
 積極的に試合に参加しいているのが良いですね。
 スピードにのせて過激な投げ技を交えるので
 良い意味でラダー・スポットとそれ以外に
 落差が無く駆け抜けています。
 一方で落差が余り無いのは通常スポットの
 インパクトが高いだけではなく、
 ベルトがそんなに高くは吊るされていなく、
 ラダーもそんなに長くないというのはあるかもしれません。
 別にラダー上からの高所スポットは不要でしたが、
 背の高いクリスが一段登っただけで届きそうなのは
 視覚的に興ざめな要素なのでこれはスタッフが悪いですね。
 2階バルコニーからのダイブもあり
 破壊的なスポットが十分量ある迫力満点の一戦でした。
 ぎりぎり好勝負。

Aタイラー・ベイトvs.トラヴィス・バンクス
 ハードコアな一戦の直後ということで
 やりにくさもあったでしょうに
 ベイトがキレキレのレスリングで
 一気に雰囲気を引き締め、
 先ほどとは違う類の本物を見せ付けます。
 時々プロレスならではの緩いムーブを
 Attack Proということを意識してか混ぜ込むのですが、
 余りに落差無く切れ味鋭い真剣味で持って行うので
 それを本物と信じてしまう。
 それが極端に出たのがトラヴィスにノース・ロックをかけられつつも
 (といっても鼻をつまむだけです)
 ベイトが鼻に力を入れて場外に投げ落としたシーンでしょう。
 字面で書くと凄いですが、これはジョークではなく本気でした。
 同じテンションでハード・ヒッティングの
 チョップ合戦に転じて試合を展開させていきます。
 緩急の緩を急と同じ最高級の集中力を持って行う中で
 新しい可能性が生まれ、細かな妙技が光ります。
 両者共にこれほど澄みきった集中力を見せるとはまるでマジック。
 ぎりぎり名勝負。

BATTACK!王座トーナメント決勝:エディ・デニスvs.マイク・バード(11/20/16)
 しっかりしたグラウンド・テクニックを持つ
 バードがまずはじっくりとレスリングを見せ、
 決勝らしい土台作りを行います。
 トペ3連発を経て中盤へ。
 エディも技の前の間の置き方が良いですね。
 決勝という舞台を2人共良い塩梅に気負って
 一つ一つ丁寧に構築する意識を持つようになっています。
 気持ちを感じる動作、
 また韻を踏んだ盛り上がりやすい攻防で
 最後までしっかり期待に応えた内容に仕上げました。
 ぎりぎり好勝負。

Cイリミネーション・マッチ:ブルーザーウェイツ(#CCK(クリス・ブルックス、モンダイ・リコス)、ニクソン・ニューウェル、ピート・ダン、シャイ・パーサー)vs.ジム・リージョン(ジム・リー、エディ・デニス、マーティン・カービイ、エル・リゲロ、マーク・アンドリュース)(11/20/16)
 この日王者に輝いたエディが当然大きな扱いを受けます。
 まずはお間抜けヒールのパーサーを
 場外に2回レイザーズ・エッジで投げてからフィニッシュ。
 しかしリーダーのリーが椅子トラップへのパワー・ボムを受け救急室へ。
 序盤のブックを受け4vs.4で試合を進めることに。
 結構チーム全員で動くシーンが多いのでDGっぽさがありますね。
 ただエンターテインではあるものの
 DGのそれと比べると完成度が劣るのは否めない。
 脱落者が出ての終盤は
 ニクソン、ピート、ブルックスvs.アンドリュースの3対1。
 ハンディキャップならではのシチュエーションを活かした
スポット作りが出来ていますね。
 ただアンドリュースが1vs.1までもつれ込ませるのを
 隙を突いての脱落x2ではなく
 片方は獅子奮迅に暴れまわってフォールを奪った方が
 大きく盛り上がってよかった気がしますね。
 アンドリュースのポジションも分かりますが、
 意図的に押さえつけ過ぎた感があります。
 最後の最後は盛り上がるブックですが、
 演者のスキルを考えると時間は短くして
 爆発的に走りぬけたほうが正解。
 色んな要素が絡むのでむらはありつつも
 概ね上手く回っていました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:7/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦、ラダー・マッチ:#CCK(クリス・ブルックス、モンダイ・リコス)(ch)vs.ベイサイド・ハイ(マーク・アンドリュース、ニクソン・ニューウェル)(新チャンピオン!)(4/3/16)
Aタイラー・ベイトvs.トラヴィス・バンクス
BATTACK!王座トーナメント決勝:エディ・デニス(初代チャンピオン!)vs.マイク・バード(11/20/16)
Cイリミネーション・マッチ:ブルーザーウェイツ(#CCK(クリス・ブルックス、モンダイ・リコス)、ニクソン・ニューウェル、ピート・ダン、シャイ・パーサー)vs.ジム・リージョン(ジム・リー、エディ・デニス、マーティン・カービイ、エル・リゲロ、マーク・アンドリュース)(11/20/16)