TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.5

WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.5の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@#1コンテンダーズ・マッチ:ランディ・オートンvs.ケインvs.アルベルト・デル・リオ(SD 5/25/12)
 試合前にブライアンがケインに椅子攻撃。
 大きなインパクトを生みましたが
 その後のデル・リオ、オートン共ゆったりと入場してくるので
 試合が始まる頃には試合に勢いを与える効果はなくなっています。
 またケインが劣勢になるネタになると当然思っていましたが
 他がベビーフェイスとヒールということで
 それを考慮するのは難しいと案外に適当な試合運び。
 テンポは早いが特にそれがプラスにはなっていません。
 CM後はそれぞれ場外落下で盛り上がるもまとまりがなく、
 最後はブライアンが乱入しケインの注意を引いてフィニッシュ。
 試合の存在価値を感じさせない帰結にして内容です。
 少し悪い試合。

Aシェーマスvs.ドルフ・ジグラー(SD 6/1/12)
 シェーマスが乱暴さをイメージさせる攻めを見せます。
 ジグラーは少し手間を加えたサブミッションにより
 単なる形ではなく、押さえつけている、という印象を生み出している。
 ジグラーを守勢に回しながら序盤は盛り上げ、
 エプロンのシェーマスを蹴り落として実況席にぶつける、という
 納得の転換スポットで中盤につなげます。
 シェーマスは身体を相手の技に預けすぎない受身を取っていて
 ダメージ感を見せつつも自分の強いイメージを保持しています。
 それ故主導権を奪い返す大技はインパクトがある。
 NWOの王座戦と違ってジグラーが引き立て役を抜けきれていないものの
 両者の魅力が噛み合った内容でフィニッシュもインパクトがあった。
 平均的な良試合。

BWWE王座戦:CMパンク(ch)vs.ケイン(SD 6/1/12)
 ケインの打撃をかわして攻めようとするパンクは典型的な構図にはまっていきます。
 それは小兵であって王者らしくありません。
 それでも展開としては五分五分にしようとするから
 ヘンリー戦のような表現を見せる余地もない。
 パンクがリアリティーのある場外落下を行なった所でAJが心配して登場。
 AJの演技と合わせてパンク劣勢のシーンを演出するのかと思いきや
 相変わらず一進一退の攻防を繰り広げます。
 その攻防自体は良いのですが全体的な視点から言えば微妙です。
 最後はブライアンが乱入。
 一度は撃退されるも2人にミサイル・キックを決めノー・コンテストです。
 平均レベル。

Cシェーマスvs.ケイン(SD 6/8/12)
 ケインほどでかい相手だと
 シェーマスは最近の力強さを想起させる動きができません。
 相手を崩すための試行錯誤はできるようですが不十分なまま
 早々とケイン優位の展開に入ります。
 そうなるとここからは片方がアクションを起こしても
 もう1方の価値向上につながらない負のスパイラル。
 最後もデル・リオ乱入による微妙なDQフィニッシュでした。
 少し悪い試合。
 
Dシェーマスvs.テンサイ(Raw 6/11/12)
 序盤はテンサイが挑発。
 そんな感情を前に出すことがプラスになるキャラには見えませんけどね。
 もう少しドミネイト・スタイルであって欲しいものです。
 一方のシェーマスは上記で書いたように相手が小さくないとパワフルさを確立できない。
 テンサイは器用なタンク型ということで小技にもリアクションを取っていますが
 シェーマスに配慮してか微調整に気を回しすぎて
 試合が小さく小さくなってしまっています。
 これではどちらの魅力も十分に形作られていないし、
 それを打破する類の攻防も生まれ得ません。
 最後は唐突なブローグ・キックで幕を閉じる。
 初めてテンサイとしての試合を見ましたが実に微妙で現状の扱いに納得してしまった。
 悪くない試合。

(執筆日:6/24/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@#1コンテンダーズ・マッチ:ランディ・オートンvs.ケインvs.アルベルト・デル・リオ(SD 5/25/12)
Aシェーマスvs.ドルフ・ジグラー(SD 6/1/12)
BWWE王座戦:CMパンク(ch)vs.ケイン(ノー・コンテスト)(SD 6/1/12)
Cシェーマスvs.ケイン(DQ)(SD 6/8/12)
Dシェーマスvs.テンサイ(Raw 6/11/12)