TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:TV Matches Best of Superstars part.2

WWE:TV Matches Best of Superstars part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ダニエル・ブライアン、ゲイル・キムvs.タイソン・キッド、メリーナ(Superstars 3/24/11)
 序盤はキムXメリーナで、多彩な技を持っている事を利用してスピード感のある攻防を行います。
 中盤はブライアンXキッドが打撃の比率の多い攻防。
 終盤は再びキムXメリーナです。
 終盤を女性のキムXメリーナにまかせた上、
 クオリティの稼ぎ頭である男の対決が意図的にスポットを生み出さないようにしているので良い試合とまでは行きません。
 しかし何故この試合を取り上げたかというと
 要所で連携技やダブル・ダイブといったタッグ・スポットが行われているから。
 男女を対等に扱って綺麗に試合を作り上げたという意味では
 ミックスド・マッチのお手本といえるかもしれないし、
 これが出来るのはこのカードならではと言えます。
 平均より少し上。

Aタイソン・キッドvs.トレント・バレッタ(Superstars 5/12/11)
 印象的なカウンターで次々と主導権が切り替わる一進一退の攻防です。
 キッドがどんな状態でも反撃する方法を持っている事もあって
 バレッタが自分のやりたい事、思いつく事を出し尽くせたという感じですね。
 バレッタが見せた、ムーンサルトで飛んでレッグ・ドロップで潰す、という技は派手でインパクトありました。
 ただこの試合で見せた印象的な物を数多く思いつくという才能は相手あってこその部分がありますから
 今のところ欠如している自己アピール力を身に着ける事は必須です。
 両者の攻守の才能が合致して互いの良さを引き出しあった内容。
 中々良い試合でした。

Bクリス・マスターズvs.ドリュー・マッキンタイア(Superstars 5/12/11)
 マスターズは締めている力を伝えられるようになりましたね。
 マッキンの拳に対する受け、脚攻めに対する表現力も良いですよ。
 そういうリアルな脚色が大きく成長した一方で
 縮こまって見えているのが問題点。
 アピール関連、例えば拍手を要求する動きは小さいし、
 クローズライン連打時なんかもう少し距離をとってスケールを大きく見せたい所です。
 サモアン・ドロップのように技自体は迫力があるので
 ダイナミックな要素への意識を併せ持てばトータル・パッケージとして一級品になる可能性がある。
 マッキンは各シーンの役目を守る事に気をとらわれて
 全体のつながりへの意識が弱いように見受けられるが
 序盤の打撃ベースのスタイルは良かったし、
 中盤の脚攻めの仕方はアイディアに溢れていた。
 平均的な良試合。

Cウーソーズ、トレント・バレッタvs.ヒース・スレーター、ジャスティン・ガブリエル、タイソン・キッド(Superstars 6/30/11)
 ウーソーズをこの前見たのはデビュー直後のPPVだから随分と立つでしょう。
 それにしてもここまで成長したとは感心する。
 一人は浮遊感のある跳躍が光り、もう一人はパワフルな技を持っている。
 タッグとして速いスピードに対応しながら万能な変化付けが可能に見える。
 次にスレーターの変化に目がいく。
 打撃を弓を引くように打つようになっていてパッとしない印象を克服しています。
 そしてキッドは相変わらず上手く、
 ビッグ・スポット後の繋ぎ、という重要な役割を担っている。
 他の2人も特筆するものはなかったのがテンポを維持している。
 理想的な方向性を持って成し遂げられたトリオ。
 更には場外の控えの上にスーパープレックスを打つなんていう
 WWEで初?の信じられないスポットまで見られました。
 好勝負に少し届かず。

Dウィリアム・リーガルvs.ダニエル・ブライアン(Superstars 11/10/11)
 リーガルの転がし方が美しいですね。
 ブライアンは逆にタイミングを見てリアクションを交える役割で、
 ここでは苛立ちという感情を見せています。
 短髪+顎鬚に外見を変えていることと言いヒール化を見据えているのでしょうね。
 蹴りからジャーマンを叩き込み中盤はアメドラの支配。
 ロー・キックに脚狙いの意味合いを加えて
 リーガルのテーピングしている脚を攻めていきます。
 その粘っこい見せ方自体は素晴らしいですが
 粘っこい見せ方を許容させる大枠、雰囲気が作れていませんね。
 それはやはりまだヒールではない、という制約による所が大きいでしょう。
 ヒールならリーガルを苦しめたい、という意図が前に出せますから。
 終盤はアッパーカートの打ち合いから形をつけて幕。
 交錯しきってはいないが両者共に魅力を出した充実の内容です。 
 平均的な良試合。
 (執筆日:8/28/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ダニエル・ブライアン、ゲイル・キムvs.タイソン・キッド、メリーナ(Superstars 3/24/11)
Aタイソン・キッドvs.トレント・バレッタ(Superstars 5/12/11)
Bクリス・マスターズvs.ドリュー・マッキンタイア(Superstars 5/12/11)
Cウーソーズ、トレント・バレッタvs.ヒース・スレーター、ジャスティン・ガブリエル、タイソン・キッド(Superstars 6/30/11)
Dウィリアム・リーガルvs.ダニエル・ブライアン(Superstars 11/10/11)