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WWE:TV Matches Best of NXT 2023 part.4の分析


名勝負 なし
好勝負 グローバル・ヘリテイジ・インビテーショナル:ブッチvs.タイラー・ベイト(NXT 9/19/23)

NXT王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.カルメロ・ヘイズ(NXT Halloween Havoc Night Two 10/31/23)

ノース・アメリカン王座#1コンテンダーズ・マッチ:ウェス・リーvs.ブロンソン・リードvs.キャメロン・グライムスvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 11/27/23)

@グローバル・ヘリテイジ・インビテーショナル:ブッチvs.タイラー・ベイト(NXT 9/19/23)
 NXTにおけるUK勢の礎を築いた2人が久しぶりの対決。

 間合いとそこでの見得の切り方。
 ムーブ自体の硬質感、とやっぱり最高の2人です。
 この相手だからこその集中力を見せます。

 UK源流の切り返し合いをライバリティの韻踏み攻防に織り込んだりと、
 WWEで一旗上げようという野心ある初代王座戦の時とはまた違った
 余裕と風格のある試合の向き合い方。

 CM中から試合が落ち着いてグラウンド・ベースになり、
 そこからのギアの上げ方は試合時間を意識して不十分なものでしたが、
 エアプレイン・スピンで効果的につなげます。

 同時に残り二分のアナウンス、と
 間違いのないタイム・テーブルでしっかり盛り上げて、
 この2人の試合にふさわしい内容にまとめあげています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/23)

ANXT女性王座戦:ベッキー・リンチ(ch)vs.レイラ・ヴァルキリア(NXT Halloween Havoc Night One 10/24/23)
 シンプルなアクション。
 その攻防の中で張り合いを演出します。

 ただ”作る”攻防でストーリーを語るため
 攻防をこなす上で逡巡や意思疎通に必要な時間なども目立ちますね。

 しかし後半は切り返しを抑えてニアフォールの重厚感にシフトするから欠点も出にくくなりますし、
 終盤は感情を乗せて綺麗に盛り上げました。

 作った感はややあるものの
 レイラ政権をスタートさせるに良い内容でしたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bテーブルズ、ラダーズ&スカーズ:クリード・ブラザーズvs.エンジェル・ガルザ、ウンベルト・カリーリョ(NXT Halloween Havoc Night Two 10/31/23)
 テーブルやラダーがリングを取り巻いている中スタートするので、
 序盤からテーブル葬も飛び出ます。

 現代のスタイナー・ブラザーズとでもいうべき
 クリード・ブラザーズらしい大味な内容です。
 しかし個性に紐づいているので大味だろうと大変魅力的です。

 体を張った攻防の中にガルザ、カリーリョがハイ・フライを織り交ぜるので、
 TLCらしい派手な潰し合いになっていましたね。

 ちょっと単純すぎるきらいもありますが、オープニングですし〇。

 好勝負に少し届かず。

CNXT王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.カルメロ・ヘイズ(NXT Halloween Havoc Night Two 10/31/23)
 NXT数え歌。
 3戦目としては序盤の掴み弱めですね。

 イルヤはプロレスの型を外して熱情を感じさせる動きをしつつ、見せ方はプロレスそのもの。

 カルメロは受け姿をイルヤの劇画世界観に合わせていますね。

 カルメロがエプロンのイルヤに飛びつきDDTを決めた時の
 イルヤの過激な受け身にリアルに心配になる等
 歪さはありつつも彼らが自分の志向で身を投じるハード過ぎる戦いに惹かれます。

 最後はトリック・ウィリアムスの登場もあり、この抗争はひとまず終着でしょうが、
 ライバルとして完全に刻まれたので、いつか上で再び相まみえることを期待ですね。

 ぎりぎり好勝負。

Dノース・アメリカン王座#1コンテンダーズ・マッチ:ウェス・リーvs.ブロンソン・リードvs.キャメロン・グライムスvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 11/27/23)
 巨漢のブロンソンを主軸に
 他を群がらせ4ウェイの面白さを出しましたね。

 軽妙な攻防から部位狙いでの筋の演出など
 この4人のスキルを活かして幅広いアクセントを加えています。

 実況のドミニクも表情芸で地味に良い仕事をしていましたね。

 NXTらしい高クオリティ・マッチ。
 ぎりぎり好勝負です。

 (執筆日:11/?/23)