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WWE:TV Matches Best of NXT 2020 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 NXT王座、ノース・アメリカン王座戦:キース・リー(NA ch)vs.アダム・コール(NXT ch)(NXT Great American Bash Night Two 7/8/20)

ノース・アメリカン王座予選:ブロンソン・リードvs.ジョニー・ガルガーノvs.ロデリック・ストロング(NXT 7/22/20)

@ノース・アメリカン王座戦:キース・リー(ch)vs.フィン・ベイラーvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 6/24/20)
 ガルガーノのヒール・アクセントもありますが、
 それ以上にキースが制圧的なビッグ・マンとして振る舞うのが
 3ウェイの根幹になっていますね。

 キースの強さを弱めることなく、
 多彩なアクションを生み出していく所に
 インディー出身ならではの強みが出ていましたね。
 
 後半のキース復活の際の演出といい
 WWEらしさも併せ持った良質な3ウェイ。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aティモシー・サッチャーvs.オニー・ロルカン(NXT Great American Bash Night One 7/1/20)
 ロックを振り解くために押されても
 ロープまでいかずに振り向いて再び組みついたりと密着性の高いレスリング。
 アーム・ロックをかけて転がし合います。

 仮装にしては韻踏みが弱く、
 リアルにしてはサブミッションが決まった後のせめぎ合いがないものの
 ハードさは際立っており、この2人らしいレスリングと言えます。

 コーナーに座ったところをティモシーがアッパーカーで落とす転換点など
 少々古臭さも感じる程実直にスポットを正しく扱っていて、
 激戦風味を短時間で作り上げることに成功しています。

 投打締見事に使いこなして試合を流転させ、最後もしっかり自分の形で〆ました。

 好勝負に少し届かず。

Bイオ・シライvs.サーシャ・バンクス(NXT Great American Bash Night One 7/1/20)
 アスリートな動きを見せるイオに対し、
 サーシャが受けの技術で繋がりを生み出していきます。
 お互いの長所を上手く活かしていますね。

 セコンドのベイリーがセットの車のファンを鳴らして妨害することで逆転。
 SP版ならではの演出からサーシャのターンに移り、
 サーシャは安定した試合運びを見せました。

 守勢に回ったイオはもう少し表情を見せたい所ではありましたが、
 その分サーシャがイオをコーナー逆さ吊りにして
 平手打ちしたりと感情豊かなスパスタぶりを見せ補います。

 細かな呼吸で合わない場面も散見されたものの
 終盤もトップ対決にふさわしい見応えがありました。

 好勝負に少し届かず。

CNXT王座、ノース・アメリカン王座戦:キース・リー(NA ch)vs.アダム・コール(NXT ch)(NXT Great American Bash Night Two 7/8/20)
 キースが圧倒的な体格差で遊ぶも
 場外で間を置いたコールに突進した所をかわされアクリル板に衝突。
 
 しっかり掴みの利いたスポットですが、
 この後コールのハード・ヒットと
 キースの程よい受け身によって
 コール主導権の中で適切に試合を運べているのがポイントですね。

 キースの迫力がありながらも
 ユーモアのあるキャラ、余裕感が
 良い意味でコールに攻めいる余地を与えており、
 ビッグ・マンvs.リトル・チャンピオンでありながら
 一進一退も十分量盛り込むことができています。

 ロジカルに攻防を作り、観客もアクリル板を叩いて熱狂しました。

 ウィナー・テイクス・オールのお題目に応えた内容です。

 ぎりぎり好勝負。

DNXT女子王座戦:イオ・シライ(ch)vs.テーガン・ノックス(NXT 7/15/20)
 ベーシックなプロレスのレスリングで手合わせ。

 シライのヒールとしてのテンポ感と
 テーガンのフェイスとしての緩急がバッチシはまっていましたね。

 特にテーガンはこのファイト・スタイルを自分のものにしたな、という印象。
 表情、ダメージ表現が行動と完全に一致しています。

 良好な関係性を基盤に
 様々に技の攻防の可能性を追求しており、
 終盤もテーガンがシライと見劣りしない
 ハイ・インパクト技で応酬するので盛り上がりました。

 好勝負に少し届かず。

Eノース・アメリカン王座予選:ブロンソン・リードvs.ジョニー・ガルガーノvs.ロデリック・ストロング(NXT 7/22/20)
 インディー時代のジョナ・ロックがブロンソン・リード。
 リードのパワフルさを立てつつも
 主導権を渡さないようにロデリック、ガルガーノが結託。
 この結託がヒール同士だからという展開的なものではなく、
 必要に応じた一時的なものであることが明示されています。
 
 スポットなく関係性に基づいた打撃戦だけで序盤を構成。
 なりで流さずに常に緊張感があり、
 攻防への集中力が高く、Takeoverの試合かと見間違う程。

 絶妙なバランス感を保って攻防をするのは
 繊細な気遣いが必要ですが、最後まで全く質が落ちずお見事でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/20)

Fノース・アメリカン王座予選:ダミアン・プリーストvs.オニー・ロルカンvs.リッジ・ホーランド(NXT 8/5/20)
 今をときめくプリーストが受け手のサポートもあり
 KO級の打撃でリングを制圧。

 このプリーストに対して
 ホーランドも渡り合えるだけの体躯があるし、
 体格的に劣るロルカンもそれを跳ねのけるだけのハードワーカー。

 まさにブックの妙というべき
 3ウェイが展開されましたね。

 プロレス的スケール・アップと
 リアルなアクションの繋ぎによるヒート・アップ。

 全員が魅力的に映る化学反応です。

 不満としては試合時間がそんなに長くないことぐらい。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ノース・アメリカン王座戦:キース・リー(ch)vs.フィン・ベイラーvs.ジョニー・ガルガーノ(NXT 6/24/20)
Aティモシー・サッチャーvs.オニー・ロルカン(NXT Great American Bash Night One 7/1/20)
Bイオ・シライvs.サーシャ・バンクス(NXT Great American Bash Night One 7/1/20)
CNXT王座、ノース・アメリカン王座戦:キース・リー(NA ch)(新チャンピオン!)vs.アダム・コール(NXT ch)(NXT Great American Bash Night Two 7/8/20)
DNXT女子王座戦:イオ・シライ(ch)vs.テーガン・ノックス(NXT 7/15/20)
Eノース・アメリカン王座予選:ブロンソン・リードvs.ジョニー・ガルガーノvs.ロデリック・ストロング(NXT 7/22/20)
Fノース・アメリカン王座予選:ダミアン・プリーストvs.オニー・ロルカンvs.リッジ・ホーランド(NXT 8/5/20)