TOPアメリカン・プロレスWWE 特集DVD →WWE:The Greatest Wrestling Stars of the '80 Disc Two

WWE:The Greatest Wrestling Stars of the '80 Disc Twoの分析


名勝負 NWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.リッキー・スティムボート(Chi-Town Rumble 2/20/89)
好勝負 なし

ディ スク2
1.ジェリー・ロウラー 
  かつてはメンフィスを代表するレスラーだったロウラー。
  ヘニングを破ってのAWA王座奪取や
   ケリー・フォン・エリックとの統一王座戦を振り返る。
2.アーン・アンダーソン
  故郷から過去を振り返り
  フォー・ホースメンのことなどを振り返る。
  いっそのこと個人物DVDを作ったらいいのに・・・ 
3.ダスティ・ローデス
  ローデス本人は出演していないので
  気になったら個人物DVDを見ればいいと思います。
4.リッキー・スティムボート
 日系であるスティムボート、
 フレアーやサベージとの名勝負を振り返っています。
5.リック・フレアー
 既に個人物が出ていますが
 この人なしに80年代を語れるはずもなく
 なんとか14分に抑えて  
 レイス、ローデス、HHHとの試合を語っています。

@NWA王座戦、ワン・ミリオン・ダラー・マッチ(レフェリー:ジョー・フレイジャー):リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス(Starrcade 11/29/84)
 フレアーが試合を作るために動こうとしてもダスティはサブミッションでそれを妨害。
 そしてそのサブミッションは攻めとして何の重さもない。
 試合に進行が生まれませんね。
 大きな展開はフレアーが場外に引き込み鉄柱攻撃する事ですが
 それによる流血が原因でフレイジャーがレフェリー・ストップするなんてフィニッシュを迎えるんだから・・・。
 フレイジャーがプロレスする訳でもなし、
 Starrcadeのメインで何故こんなエンディングにしてしまったのやら。
 悪い試合。
 (執筆日:6/20/10)

Aナショナル・タッグ王座戦:ミネソタ・レッキング・クルー(ch)vs.ワフー・マクダニエル、ビリー・ジャック・ヘインズ(Starrcade 11/28/85)
 アンダーソンズが安定した試合運びで作っています。
 ワフー、ビリーは敵ではなかったけど所々で小さくポイントは稼げている。
 悪くない試合。 
 (執筆日:6/20/10)

BAWA&WCCW統一王座戦:ジェリー・ロウラー(AWA ch)vs.ケリー・フォン・エリック(WCCW ch)(SuperClash III 12/13/88)
 煽りに関してはロウラーは一流。
 それを織り交ぜて構築できるとなるとロウラーも良い試合が出来る。
 先ほどの動きに+1する事で韻を踏んで構築する形ですね。
 ただ継続的な流れはないから相乗で高まりはしない。
 後半はクローと流血の前振りを仕込んで
 最後の政治的フィニッシュへと舞台を作り上げていきます。
 2つの焦点に対して幾つかの視点から捉えており基本的に良かったですね。
 狙い通り終盤はケリーの大流血とロウラーのうざったいまでの拳とブラス・ナックル使いで盛り上がりました。
 只ああいうエンディングをするのは良いのです。
 これは一種のムービー・マッチですから。
 しかし不満だけを残す必要はないでしょう。
 レフェリー・ストップの直前に何らかの攻撃があれば
 納得できないとしてもレフェリーなりの判断があったと感じられたはずですし、
 ケリーは去っていく前にロウラーを殴り倒すぐらいの事はしても良かったと思いますね。
 中々良い試合。
 (執筆日:3/12/11)

CNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.リッキー・スティムボート(Chi-Town Rumble 2/20/89)
 この時期に行われ た黄金カードの絶品計3試合の第1戦。
 プロレスのシステムを語る時に
 必ず緩急って言葉が出るけれど
 例えばこの緩にしてもダウンしていたり相手にサブミッションを食らっていたりと
 色々種類がある訳ですね。
 これを仮にA、Bの2種類あるとしたならば
 この2人は間違いなく緩A、急Aの同種による効果と
 緩A、急Bの異種による効果の違いを知っており
 それを尚且つ意図的に使い分けていますね。
 これは度数なし物差しを2種類持つという事で
 ある高さをよりピンポイントに正確に狙えるという事を意味するという訳。
 で、ここでまたこの2人の絡みが凄いのは
 その狙うべき高さがどこにあるかを知っていて
 そこで止まる勇気を持っているという事なんです。
 いやはや黄金カードは伊達じゃない。
 ついでといっちゃあ何だけど
 中盤への持ち込みにロープ、打撃の導入を使い
 終盤前に敢えて4の字を決めてお約束を打ち破る事で
 特別性と非予測性を高めたりと全体的な構成も流石です。
 歴史的な名勝負といっても良いでしょう。
 (執筆日:11/22/08)

隠しトラック
ディスク2
 メニューのRhodesで→→→
 メニューのSteambortで←←←
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

BAWA、WCCW統一王座戦、ノーDQマッチ:ジェリー・ロウラーvs.ケリー・フォン・エリック(SuperClash III 88)

  エリックは胸を突いてきたロウラーを突きかえす。
  エリックはクリーンにロープ・ブレイクするのに対し
  ロウラーは同じようにすると見せかけ殴りかかる。
  しかし逆に殴られ場外に避難。
  ロウラーの攻撃を避けエリックがクローズラインを決めていく。
  力比べに負けたロウラーはエリックを倒しピストン・パンチへ。
  エリックは避けるとディスカス・パンチ。
  これはまずいと思ったか 
  ロウラーは噛み付き殴り落とす。
  エプロンのエリックはディスカス・パンチから
  ボディ・プレスを狙うも膝を立てられ防がれる。
  ロウラーがパイル・ドライバーを決める!
  しかしエリックは平然と起き上がりディスカス・パンチ。
  カバーするもカウント2。
  ならばとアイアン・クローを狙うも寸前で耐え切られる!  
  エリックがカバーを返すとレフェリーが巻き込まれる。
  ロウラーにパイル・ドライバーを決めカバーするも
  カウントが遅れカウントは2! 
  ロウラーを鉄柱にもたれさせディスカス・パンチ。
  しかし避けられ鉄柱に腕をたたきつけてしまう。
  ロウラーはタイツの中から凶器を取り出しそれで殴りつける!
  エリックは流血。
  ロウラーがダイビング・ピストン・パンチ。
  再びピストン・っパンチへ。
  エリックは拳を受け止めると
  腹にアイアン・クロー!
  中々降参しないので額にアイアン・クロー!
  ロウラーは脚をロープにかける。
  エリックは中央に戻しアイアン・クロー!
  ロウラーが降参しないので諦め、更に痛めつけることにする。
  エリックはひどい流血のためレフェリーは心配している。
  ロウラーが再び凶器を取り出し殴りつける!
  エリックのマネージャー、デューセックが抗議する。
  ロウラーがレフェリー・チェックを素直に受け入れると思いきや
  凶器を取り出していてチェックの隙にエリックを殴りつける!
  ロウラーの度重なるパンチにエリックは激しく流血。
  エリックが反撃しディスカス・パンチ。
  エリックがアイアン・クローを決める!
  もはやロウラーには返す力は残されていない。
  しかしレフェリーはエリックが流血で見えなくなっているとしてレフェリー・ストップ!
  よってロウラーが新統一チャンピオンに!
  納得いかないエリックはベルトを持ち去ってしまう。
  ロウラーは突然エリックを称えると
  そんな素晴らしいレスラーが視力を失ったら大変だと
  レフェリーの判断を正当化する。


CNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.リッキー・スティムボート
  スティムボートが圧倒しロール・アップ。カウント2。
  フレアーは一度場外に逃れ流れを立ちきろうとする。
  スティムボートはチョップを打ち返しショルダー・スルー。
  フレアーは命乞いから強烈なチョップを繰り出すも
  同じくらい強烈なチョップが返ってくる。
  スティムボートはヘッド・ロックを中心に試合を支配していく。
  ダブル・チョップからカバー。カウント2。
  フレアーは再び場外へ。
  ダブル・チョップを再び食らったフレアーはそのまま場外へ倒れこむ。
  その後もヒップ・トスにヘッド・シザースとスティムボートの猛攻は止まらない。
  チョップを食らったフレアーは場外転落。
  フレアーは一瞬の隙を突きスティムボートを場外に引きずり出すと柵にぶつけていく。
  これで流れを引き寄せたフレアーはニー・ドロップ。
  アイリッシュ・ウィップで一回転するもエプロンに着地し
  別のコーナーからダイビング・クロス・ボディ!
  スティムボートが体勢を入れ替える!カウントは2!
  フレアーは10カウント・パンチをアトミック・ドロップに返すと4の字!
  ロープを掴んで威力を強める。
  フレアーは後一歩のところまで追い詰めるも
  寸前のところでロープ悪用が見つかってしまう。
  スティムボートが反撃しチョップを浴びせていく。
  フレアーのクロス・ボディで両者転落してしまう。
  フレアーはスティムボートを鉄柱にぶつけるとリング内へのブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  フレアーがバック・ブリーカーからロープ悪用のカバー。しかしカウント3ならず。
  フレアーが観客に気を取られた隙にスティムボートが丸め込む。カウントは2。
  コーナーに振られたスティムボートは跳ね返り際にクロス・ボディにいくも
  読んでいたフレアーはそこにいず自爆。
  スティムボートはカバーからブリッジで立ち上がるとダブル・アーム・スープレックス!
  カバーするもフレアーはロープに脚をかける。
  スティムボートのバック・スライド。カウントは2。
  チョップの打ち合いからスティムボートがフライング・ショルダー・タックル。
  コーナー上から飛んでチョップを叩き込み
  そしてダイビング・クロス・ボディ! 
  しかしレフェリーが巻き込まれて気絶してしまう。
  レフェリーを起こそうとしているスティムボートをフレアーが丸め込むも、いまだ気絶中。
  フレアーはスティムボートを落としレフェリーを起こそうとする。
  エプロンに着地していたスティムボートはダイビング・クロス・ボディへ!
  だが避けられ自爆!
  フレアーはすかさず4の字へ!
  しかしスティムボートはスモール・パッケージに切り返す!
  同時にセカンド・レフェリーが入ってきて1,2,3!
  スティムボートが新NWAチャンピオンに!

試合結果

@NWA王座戦、ワン・ミリオン・ダラー・マッチ(レフェリー:ジョー・フレイジャー):リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス(レフェリー・ストップ)(Starrcade 11/29/84)
Aナショナル・タッグ王座戦:ミネソタ・レッキング・クルー(ch)vs.ワフー・マクダニエル、ビリー・ジャック・ヘインズ(Starrcade 11/18/85)
BAWA&WCCW統一王座戦:ジェリー・ロウラー(AWA ch)(新チャンピオン!)vs. ケリー・フォン・エリック(WCCW ch)(SuperClash III 12/13/88)
CNWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.リッキー・スティムボート(新 チャンピオン!)(Chi-Town Rumble 2/20/89)
Dリック・フレアーvs.ジェイ・ヤングブラッド(2/3/82)