TOPアメリカン・プロレスWWE 2024年 →WWE:WrestleMania XL Saturday 4/6/24

WWE:WrestleMania XL Saturday 4/6/24の分析


名勝負 なし
好勝負 IC王座戦:ギュンター(ch)vs.サミ・ゼイン(WrestleMania XL Saturday 4/6/24)

@IC王座戦:ギュンター(ch)vs.サミ・ゼイン(WrestleMania XL Saturday 4/6/24)
 お互いの意図を理解できていますね。

 シーンを表現深くする為に行うべきことが
 攻め手も受け手もしっかり出来ています。

 サミの観客に一体感を覚えさせる身振りはいつも以上に神がかっており、
 そしてそれを引き上げるギュンターの間の使い方も良し。

 仕草や間などの表現の一方で技の掛け合いも意味深く文句をつけようがありません。

 オーウェンスは試合前に激励するだけで
 リングサイドを見守るサミの奥さんも試合に絡まず、と
 WMなのでもっと演出盛り込んで、(ただブレーン・バスタァァァァー解禁は熱かった)とも思いますが、飛び切りの内容でした。

 文句なしに好勝負。

Aザ・ブラッドライン(ローマン・レインズ、ザ・ロック)vs.コーディ・ローデス、セス・ローリンズ(WrestleMania XL Saturday 4/6/24)
 (レインズ側が勝つと翌日の王座戦の試合形式がノーDQになる)
 ロックは入場時パンタロンで登場も
 試合前には往年のレスリング・パンツの姿に。
 
 とはいっても8年ぶりスターになり過ぎた今、
 本当に試合らしい試合をしてくれるのかは不安で
 怖いもの見たさな感情に包まれながら試合スタート。

 ロックではなくレインズから開始する為にコーディvs.レインズが早くも実現し、
 アクションを抑えめにするせいでらしからぬ攻防になる、という微妙な出だし。

 しかし出し惜しみし過ぎることなくロックが場に出てくるとガラリと変わります。
 多少体は重たいもののかなり受けに回るし、
 受けも細かな足さばきで一つ一つリアクションを見せます。

 実態と乖離した強キャラでお茶を濁さず
 衰え+レジェンド+権力者(TKO取締役)=ビッグ・ヒールとしてこずるく。
 その姿は25年前オーナーなのに自らリングに身を投じた
 ビンスの献身的な姿を思い起こさせますね。

 観客席乱闘からセスを孤立させ脚攻め。
 やっていることはオーソドックスの域を出ず、
 技巧的にもクオリティが凄い高いとは言えませんが、
 ロック率いるビッグ・スターがじっくり時間をかけてやってくれていることのプレミア感足るや。

 終盤にはロックの実況席受けまで出て驚きましたね。

 試合時間は44分とのことですが、全くそんな風には感じませんでしたね。
 これぞエンターテイメント。
 翌日への見事な前振りでした。

 中々良い試合。

 (執筆日:4/?/24)
 (Rating:★★★☆☆)