TOPアメリカン・プロレスWWE 2019年 →WWE:NXT UK Takeover:Cardiff 8/31/19

WWE:NXT UK Takeover:Cardiff 8/31/19の分析


名勝負 NXT UK王座戦:ウォルター(ch)vs.タイラー・ベイト
好勝負 セザーロvs.イルヤ・ドラグノフ

NXT UKタッグ王座戦:マーク・アンドリュース、フラッシュ・モーガン・ウェブスターvs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)vs.ゲイラス(マーク・コフィー、ウルフギャング)

@ノーム・ダーvs.トラヴィス・バンクス

Aセザーロvs.イルヤ・ドラグノフ
 受けでは足を使い、攻めでは打撃で調整し、
 両者より良い試合にしようと
 なりではなく能力・スキルを使って試合をしよう高い意識を持っている。

 ジャイアント・スイングをめぐる細部から
 一進一退の全体観まで
 オール・スケールでしっかり考えられている。

 それがこの2人のベストかというと
 まだまだ80点のレベルではあるでしょうが、
 WWEでインディーの精鋭が次代を超えて巡り合ったことによる
 面白い試合で今後もこういうカードが組まれると嬉しいですね。
 ぎりぎり好勝負。

BNXT UKタッグ王座戦:マーク・アンドリュース、フラッシュ・モーガン・ウェブスターvs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)vs.ゲイラス(マーク・コフィー、ウルフギャング)
 リングという舞台装置を使って見栄えのするスポット。
 ブラインド・タッチを使っての複雑化もスムーズですね。
 4コーナー・マッチの面白さを追求できています。

 チームが入れ替わりながらも
 絵図を誰も乱さず続けていき、
 一つ一つ過剰でも過少でもなく自在にコントロールしきっています。
 あらゆる要素を一つ一つ織り交ぜて
 まったく見飽きないシーンの連続。

 終盤は律儀に回さず加速度も重視し
 エゴイスティックに盛り上げていけば更に良くなり
 名勝負も十分に狙えましたね。

 文句なしに好勝負。

Cラスト・マン・スタンディング:ジョー・コフィーvs.デイヴ・マスチフ

DNXT UK女子王座戦:トニー・ストーム(ch)vs.ケイ・リー・レイ

ENXT UK王座戦:ウォルター(ch)vs.タイラー・ベイト
 ナックル・ロックでの押し込みや
 ヘッド・ロック受けた状態での持ち上げ等
 仕掛けを自然なレスリングの中に織り込み、
 演舞もなりでは行わずコントロールしきっています。

 体格差のある対決ではありますが、
 ベイトはパワーがありボディ・スラムを決めることもできるので
 攻守を均衡させて形にすることができていますね。

 ウォルターがエプロンへのパワー・ボムに
 鉄柱へのパワー・ボムを重ね、ベイトをKO。
 40分もの試合時間設定もあり、
 敢えて時間をじっくり使った試合運びになっていますが、
 熱量が下がらず上手く維持できていますね。
 ベイトの反撃の道筋を立てる細かな揺り動かしとダメージ表現が光りました。

 ただベイトが断崖式エクスプロいダーを決めても逆転といかず、
 中盤を続けたように40分の試合時間の為に
 理想の構成効率から少し落としてしまった印象もある。

 終盤、ベイトのパワー・ファイターとしての個性を活かして
 真っ直ぐな道のりを行きます。
 それは決して楽ではありませんが、
 クオリティを落とさずに緊密なやり取り。
 この2人にしか出来ないダビデvs.ゴリアテの新しい一頁を作りました。
 ストーリー豊かな一戦に酔いしれる。

 ぎりぎり名勝負。


 (執筆日:8/?/19)
Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ノーム・ダーvs.トラヴィス・バンクス
Aセザーロvs.イルヤ・ドラグノフ
BNXT UKタッグ王座戦:マーク・アンドリュース、フラッシュ・モーガン・ウェブスター(新チャンピオン!)vs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)vs.ゲイラス(マーク・コフィー、ウルフギャング)
Cラスト・マン・スタンディング:ジョー・コフィーvs.デイヴ・マスチフ
DNXT UK女子王座戦:トニー・ストーム(ch)vs.ケイ・リー・レイ(新チャンピオン!)
ENXT UK王座戦:ウォルター(ch)vs.タイラー・ベイト