TOPアメリカン・プロレスWWE 2014年 →WWE:Wrestlemania XXX 4/6/14

WWE:Wrestlemania XXX 4/6/14の分析


名勝負 なし
好勝負 #1コンテンダーズ・マッチ:トリプルH vs.ダニエル・ブライアン

@プレ・ショー、タッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ロス・マタドールズvs.リアル・アメリカンズvs.ライバック、カーティス・アクセル
 リアル・アメリカンズが仲間割れ。

◆ホーガン、オースチン、ザ・ロックが現れプロモ。ザ・ロックは来年RRで試合をするとアナウンス。

@#1コンテンダーズ・マッチ:トリプルH vs.ダニエル・ブライアン
 HHHは熟練味ある表情で深みを見せながら
 コンスタントな受身でセットアップ。
 ちょっとした手足の身振りで道化的な色合いを加えたりと芸が細かい。
 攻防はオープニングということでベーシックな素材でしたが、
 スローに見せ場を絞ることで個性を持たせています。
 ブライアンは身を犠牲にした技で貢献。
 しかしベビーフェイスとして素材の色合いを強く持つならアピールを入れるべきですね。
 YESムーブメントで観客が暴走する危険性があるのは分かりますが。
 中盤はHHHが比較的早めの試合テンポでストーリーに1本筋を通しつつ
 1スポットごとにレベルを上げていきました。
 自分の好きなように試合ができる感覚になったか、
 その中で見せたクロス・フェイスを使ったアイディアも成功していました。
 ステフもセコンドとして最高の働き。
 終盤は必殺技のキックアウトもあり盛り上がりましたが、
 最後までHHHがブライアンを引っ張った内容。
 HHHの働きは想像以上で感心したが、一方でブライアンには物足りなさを少し感じましたね。
 ぎりぎり好勝負。

Aケイン、ニュー・エイジ・アウトロウズvs.ザ・シールド(ディーン・アンブローズ、ローマン・レインズ、セス・ローリンズ)
 NAOが望んでこのカードになったという噂がありましたが、
 びっくりする程スカッシュ・マッチでしたね。
 一応シールドの技、アピールをてんこ盛りにして
 シールドの魅力を十二分に伝える内容でしたが…。
 
Bアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル
 バトル・ロイヤルなので当然ごちゃごちゃはしていますが、
 その中でいくつか見せ場を作っていますし、
 残るべき選手を残らせるので退屈はしませんね。
 しかし、その過程でミステリオvs.シン・カラや
 コーディvs.ゴールダストといった
 WM噂カードを実現できるチャンスはあったものの
 ほとんどやらなかったのも同然の接触だったのは残念。
 終盤になってセザーロの攻防を前面に出してきます。
 セザーろのあからさまプッシュかと思いきや
 コフィのびっくりカムバック・ネタにつなげて
 単なる個々の活躍シーンの始まりなんだな、とブラフをかましたのは良かった。
 最後はWM3の再現でフィニッシュするのも良し。
 平均より少し上。

Cジョン・シナvs.ブレイ・ワイアット
 ワイアットの世界に対してシナが動揺。
 まずは相手の動きを押さえつける鋭い対応を見せます。
 そして中盤は通常よりも受けを控えめにして
 攻撃性を前面に押し出していきます。
 これまでのスタイルにない新しい一面ですが思いの外上手くいっていて、
 これまで親和性のなかった選手との化学反応の可能性さえ感じさせました。
 ストーリーを明確に出した攻防は
 終盤において少々ポイントを外す結果になっていますが、
 100%個性的な試合内容でミッドカードとして大成功している。
 平均的な良試合。

Dアンダーテイカーvs.ブロック・レスナー
 最初の一手からリズムがずれており行動も組合わさりませんn。
 序盤からまったく試合がスイングしないまま早くも必殺技の空振り。
 レスナーが主導権を握るとただただ打撃を入れていきますが、
 MMAのような耐え凌ぐことに何らかのボルテージが上がるものでもなく…。
 何の流れもないので、グダグダでびっくりするほど静か。
 レスナー側が余り引っ張る意識がなかったようにも見えますが、
 それ以上にテイカーに相応の衰え、限界が感じられた。
 少し悪い試合。

Eディーバズ王座戦、ヴィッキー・ゲレロ・インビテーショナル・バトル・ロイヤル
 同時ブレーン・バスターやダイブ・シーンなど
 多人数戦のスポットを挟みながら、
 その合間を個々の活躍シーンでつなぎました。
 特にどうということもないが、普通に楽しめる内容。
 少し悪い試合です。

FWWE世界ヘビー級王座戦:ランディ・オートン(ch)vs.バティスタvs.ダニエル・ブライアン
 急襲から入って綺麗に整理。
 バティスタの緩急、間の使い方は良い感じ。
 年齢の気だるさを基本漂わせながら
 ここぞのポイントで動いて緩急を作っています。
 シングルでは、とはいっても最低限の体力が必要で
 どこまで出来るかはまだまだ見えていない所もありますが、
 試合を重ねてコンディションを整えれば離脱前と同じ境地に到達できそうです。
 オートンは冷静にアピール挟んで構成に貢献。
 比較的早めにカット合戦に突入し消耗戦へ。
 WMメインとしては試合を作っている感が
 やや出すぎているきらいがありますが悪くないですね。
 HHH、ステフの乱入からあからさまに
 観客の熱量を利用しダイナミズムに昇華。
 ただKOしたブライアンが担架にのせられながらも
 すぐに復活してヒール同士でどう見せるかを諦めていること、
 HHHの介入がタイミング的にもう1回あっても良かったことが少し残念。
 オープニングの流れもあるし、基本的には素晴らしい試合でした。
 好勝負に少し届かず。


 (執筆日:4/?/14)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@プレ・ショー、タッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ロス・マタドールズvs.リアル・アメリカンズvs.ライバック、カーティス・アクセル
@#1コンテンダーズ・マッチ:トリプルH vs.ダニエル・ブライアン
Aケイン、ニュー・エイジ・アウトロウズvs.ザ・シールド(ディーン・アンブローズ、ローマン・レインズ、セス・ローリンズ)
Bアンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトル・ロイヤル(勝者:セザーロ)
Cジョン・シナvs.ブレイ・ワイアット
Dアンダーテイカーvs.ブロック・レスナー
Eディーバズ王座戦、ヴィッキー・ゲレロ・インビテーショナル・バトル・ロイヤル(勝者:AJリー)
FWWE世界ヘビー級王座戦:ランディ・オートン(ch)vs.バティスタvs.ダニエル・ブライアン(新チャンピオン!)