TOPアメリカン・プロレスWCW 1983年〜1987年→WCW:Starrcade Chi-Town Heat 11/26/87

WCW:Starrcade Chi-Town Heat 11/26/87の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@マイケル・ヘイズ、ジム・ガービン、スティングvs.エディ・ギルバート、リック・スタイナー、ラリー・ズビスコ
 6マン・タッグとして技ベースで試合を進めているのは良し。
 ただゴールデン・ボーイのスティングをワン・オブ・ゼム・カードに入れ、
 時間切れで終えるブックには疑問を覚えずにはいられない。
 悪くない試合。

AUWF王座戦:スティーブ・ウィリアムス(ch)vs.バリー・ウィンダム
 それぞれお手並み拝見レベルで動いていると
 リープ・フロッグにいったウィリアムスが股間を打つというアクシデントが。
 笑いが起きた後雰囲気を取り戻さないまま丸め込みフィニッシュ。
 一応ウィンダムもウェスタン・ステイト・ヘリタイジ・チャンピオンなんだけどなぁ。
 ひどい試合。

Bスカフォード・マッチ:ロックン・ロール・エクスプレスvs.ミッドナイト・エクスプレス
 数え歌もこんな形式ではどうしようもありません。
 ラケット持ってスカフォードに上がったのと手すりを外して凶器にしたのだけが+要素でしょうか。
 要素が加わってもどうしようもない形式ですが・・・。
 悪い試合。
(執筆日:10/19/09)

CUWF TV&NWA TV統一王座戦:テリー・テイラー(UWF TV ch)vs.ニキタ・コロフ(NWA TV ch)
 レスリングが中心。
 テイラーは優等生的気質を持っているので
 ベーシックなレベルに留まっていますが練習を重ねているのだろうな、と感じさせます。
 そんな相手にを、レスリングなど練習してなさそうなニキタが
 生まれ持っての体躯でもって優勢に渡り合う。
 そして試合が進むにつれテイラーがヘッド・バッドやパンチと小細工を使い出し、
 ニキタのロシアン・シックル誤爆を契機に腕攻めで瀬戸際まで追い込む。
 しかし最後はニキタが豪腕でひっくり返す。
 男ならこの展開に熱くならない訳がないですね。
 中々良い試合です。

Dタッグ王座戦:アーン・アンダーソン、タリー・ブランチャード(ch)vs.ロード・ウォーリアーズ
 脚攻めまでウォーリアーズを1回もダウンさせる事なく
 攻防を繰り広げるのだからホースメンの上手さが分かりますね。
 最後のチープ・フィニッシュ含めブッカーが
 このカードに期待した通りの物を見せた内容です。
 平均的な良試合。
(執筆日:10/19/09)

EUS王座戦、ケージ・マッチ:レックス・ルガー(ch)vs.ダスティ・ローデス
 ぜ、全然カットが足りない。
 まったく意味、変化をもたせていないサブミッション1つ1つに何分かけているんだよ、っていう内容です。
 退屈死しそうです。
 ひどすぎる試合。

FNWA王座戦、ケージ・マッチ:ロニー・ガービン(ch)vs.リック・フレアー
 ガービンがNWA王座を取れる理由がどこにあるのでしょう。
 ルックス?40歳超えてますしそれは無いでしょう。
 パワー?体格は小さいです。
 スピード?他にライト・ヘビー級クラスがいるでしょう。
 ギミック?石の拳とは耳障りは良いですがパワーがないのでパンチ一発で魅せれるレスラーではありません。
 試合構築?総合で見てもレスリングや受けの一極で見ても秀でてはいません。
 表現力?ありません。
 本気度?ハード・バンプはないし、リアリティーのある乱戦も出来ない。
 追悼?テリーは健在です。
 何も思いつかないですね。
 敢えてひねり出すならこんな冴えない40歳のおじさんがNWA王座を取る事で
 同じ世代の人たちに活力を与える、って事でしょうか。
 他ならぬNWA王座でこれは無理がありすぎますね。
 となるとガービン自体に理由はなくプロモーター間の権謀術数に原因があるかな。

 さて試合ですがこれだけ検証したようにガービンは平々凡々。
 フレアーの邪魔はしないけどダスティ並みに全然良さを出させません。
 ラスト数分のニア・フォールだけ良かったね、といった按配。
 ちなみに映像は所々でカットされています。
 平均レベルです。

総評
 ひどいブッキングのせいでビッグ・イベントにふさわしくない、冴えない内容になっています。
 Cはストーリー自体は熱いが、ニキタvs.テイラーが良い試合だったんだよ、と言われてみたくなる人がどれだけいると言うのでしょう。
 それよりNWA王座戦はやっぱり微妙だった、という意見の方が強いでしょうよ。
 (執筆日:6/20/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@マイケル・ヘイズ、ジム・ガービン、スティングvs.エディ・ギルバート、リック・スタイナー、ラリー・ズビスコ(15分時間切れ)
AUWF王座戦:スティーブ・ウィリアムス(ch)vs.バリー・ウィンダム
Bスカフォード・マッチ:ロックン・ロール・エクスプレスvs.ミッドナイト・エクスプレス
CUWF TV&NWA TV統一王座戦:テリー・テイラー(UWF TV ch)vs.ニキタ・コロフ(NWA TV ch)(新チャンピオン!)
Dタッグ王座戦:アーン・アンダーソン、タリー・ブランチャード(ch)vs.ロード・ウォーリアーズ(DQ)
EUS王座戦、ケージ・マッチ:レックス・ルガー(ch)vs.ダスティ・ローデス(新チャンピオン!)
FNWA王座戦、ケージ・マッチ:ロニー・ガービン(ch)vs.リック・フレアー(新チャンピオン!)