TOPアメリカン・プロレスWCW 1983年〜1987年→WCW:Starrcade-The Gathering 11/28/85

WCW:Starrcade-The Gathering 11/28/85の分析


名勝負 US王座戦、アイ・クイット・ケージ・マッチ:タリー・ブランチャード(ch)vs.マグナムTA
好勝負 なし

@ミッド・アトランティック王座戦:サム・ヒューストンvs.クラッシャー・クルスチェフ
 WWEによる再放送版のためカットされていましたがフルで見たくなる部分は一切なし。
 悪い試合。

Aメキシカン・デス・マッチ:アブドゥーラ・ザ・ブッチャーvs.マニー・フェルナンデス
 カットされてますが問題なし。
 ポールの上のソンブレロを取った方が勝ち、という馬鹿げた形式です。
 流血はしているので取り合えずの盛り上がりはあるけど。
 悪い試合。

Bブル・ロープ・マッチ:ロン・バスvs.ブラック・バート
 これもカット。
 ブル・ロープ以前に下手すぎてひどい。
 バートが負けるもバスを痛めつけ、
 強制的に連続試合に突入させたJJディロンがバスをフォールする、という展開がありましたがどうでも良い。
 ひどすぎる試合。

Cアーム・レスリング・マッチ:バーバリアンvs.ビリー・グラハム
 負けた腹いせにポール・ジョーンズが杖をグラハムに叩きつけ、
 グラハムが暴れる機会を作ってあげています。
 
Dナショナル王座戦:テリー・テイラー(ch)vs.バディー・ランデル
 (2回カット)
 ランデルがフレアーそっくりですね。
 しかし1つ1つの完成度は劣るし、
 攻防を生むための動きにまで高められてはいない。
 そこそこ楽しめる内容でしたね。
 悪くない試合。

Eナショナル・タッグ王座戦:ミネソタ・レッキング・クルー(ch)vs.ワフー・マクダニエル、ビリー・ジャック・ヘインズ
 アンダーソンズが安定した試合運びで作っています。
 ワフー、ビリーは敵ではなかったけど所々で小さくポイントは稼げている。
 悪くない試合。 
 
FUS王座戦、アイ・クイット・ケージ・マッチ:タリー・ブランチャード(ch)vs.マグナムTA
 気持ちの入った打撃から始まり
 喧嘩ならマグナム優位という構図を描くと
 ケージ使用、パワーの見せ場、絵を作り出すと
 定番の要素を漏れ一つ無く満たして行きます。
 トータル・パッケージのケージ・マッチかと思いきや
 マグナムが流血しマイクを手にした瞬間から急変。
 特にスポットがあった訳でもないのですが
 一瞬のうちに空気が変わり圧倒的な凄惨さを伴います。
 それぞれの絶叫はもはや演技が上手い、とかいうレベルではありません。
 木片を使った息遣いある攻防からは”殺し”を予感させました。
 身の毛がよだつ、恐ろしい試合。
 比べる領域を超えている。
  歴史的名勝負。
 (執筆日:?/?/09)

Gストリート・ファイト:ミッドナイト・エクスプレスvs.ジミー・ヴァリアント、ミス・アトランタ・リバリー
 当代最高のタッグに対してこの相手。
 もはや怒りを通り越してあきれ果てます。
 ひどすぎる試合。

H世界タッグ王座戦、ケージ・マッチ:イワン&ニキタ・コロフvs.ロックン・ロール・エクスプレス
イワンが人の良い支配してヒールとしてはいまいちながら
 ニキタの方は恐い雰囲気を出せるのでカバーしていますね。
 RREは孤立がいつもながら素敵ですね。
 ギブソンは流血しながら耐え忍んでいき、
 控えのモートンは技を見せる訳ではないが助けたい、という思いを見せて試合に参加している。
 その友情を踏みにじるソ連の暴力という構図で大変盛り上がっていましたね。
 最後はRREといえば定番の一発でひっくり返す丸め込みでフィニッシュです。
 平均的な良試合。

INWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス
 ダスティはフレアーがスケール・アップする打撃を持たないから
 フレアーが自分の型に持ち込めないんだよね。
 レスリング・マッチをする訳にもいかないし。
 そのため余りクオリティが上がらないのだけど
 等身大の試合の貴重性故にフレアー対ダスティというオリジナリティーが出てきている変な試合です。
 クライマックスもレフェリー気絶から乱入という凡庸な物。
 平均レベルです。
 (執筆日:10/11/09)

総評
 前年と同じ過ちを犯していますね。
 Fはプロレス史上最大の陰惨な表現が見られる名勝負ですが、既にDVD化されているのはご存知の通りで・・・。
 (執筆日:6/20/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

FUS王座戦、アイ・クイット・ケージ・マッチ:タリー・ブランチャード(ch) 対マグナムTA
  組むとブランチャードをがコーナーに押し込み殴りかかる。
  マグナムがガードし殴りつける。
  ブランチャードはふらつき倒れるもすぐ起き上がる。
  ブランチャードが脚を取って倒すも蹴り飛ばされる。
  脚を取って倒す。
  マグナムが体勢を入れ替え拳を振り上げる。
  ブランチャードが手を掴み体勢を入れ替える。
  殴りつける。
  蹴りつけアッパーカート。
  アッパーカート。
  腹にパンチ。
  もう1発。
  マグナムが殴り返していく。
  ブランチャードの拳をものともせず殴りつけていく。
  ブランチャードが倒れる。
  ロープとケージの間のブランチャードを殴りつける。
  胸を殴りつけケージにこすりつけようとする。
  ブランチャードはケージを掴んで耐える。
  ブランチャードはロー・ブローか何かを決めた様子。
  ロープに乗るとそこからエルボーを落とす。
  腹を蹴り上げる。
  頭部にエルボーを叩き込む。
  ケージにぶつける。
  キャメル・クラッチ。
  マグナムは起き上がると力でロックを解いていく。
  ブランチャードが腹にニー。
  頭部にエルボー。
  ロープに振ろうとする。
  マグナムは振り返すとボディ・リフト。
  ロープの上に落とす。
  殴りつける。
  マグナムは流血している。
  構えてバック・エルボー。
  ふらつきながらも近づき殴りつける。
  髪をつかむとマイクを押し付ける。
  ブランチャードはNoと絶叫。
  マグナムがマイクでブランチャードを殴りつける。
  マイクを押しつける。
  髪をつかみ合いもつれる。
  ブランチャードがマグナムの目に指を入れる。
  殴りつける。
  マグナムが殴りつけて倒す。
  ブランチャードを蹴りつけマイクを押しつける。
  ブランチャードが蹴りつける。
  起こそうとする。
  マグナムが殴りつけ10カウント・パンチ。
  ブランチャードがアトミック・ドロップに返す。
  マイクをマグナムの額に叩きつける。
  もう1回。
  マイクを口に押し当てる。
  マグナムはNoと叫ぶ。
  ブランチャードは振りかぶってマイクを叩きつける。
  エルボー・ドロップ。
  エルボー・ドロップ。
  脚にニー・ドロップ。
  レフェリーを突き飛ばす。
  エルボー・ドロップ。
  木の椅子を受け取る。
  リングにたたきつけて壊すと木の破片を手にする。
  レフェリーを蹴り飛ばす。
  木の破片を額に突き刺そうとする。
  マグナムはブランチャードの手を掴んですんでの所で止めている状況。
  ちょっとずつ押し上げていく。
  ニーを入れる。
  ブランチャードが横に倒れそうになるが立て直す。
  マグナムがニー。
  もう1発。
  ブランチャードの体が横に倒れる。
  マグナムはさっと木片を手にするとブランチャードの額に突き立てる。
  ブランチャードの額からは血が流れ出す。
  遂にアイ・クイット!
  マグナムの勝利!
  マグナムはブランチャードの髪を掴んで体を起こすともう1度つきたててやろうかという構え。
  木片を捨てて放す。

試合結果

@ミッド・アトランティック王座戦:サム・ヒューストンvs.クラッシャー・クルスチェフ(新チャンピオン!)
Aメキシカン・デス・マッチ:アブドゥーラ・ザ・ブッチャーvs.マニー・フェルナンデス
Bブル・ロープ・マッチ:ロン・バスvs.ブラック・バート
Cアーム・レスリング・マッチ:バーバリアンvs.ビリー・グラハム(DQ)
Dナショナル王座戦:テリー・テイラー(ch)vs.バディー・ランデル
Eナショナル・タッグ王座戦:ミネソタ・レッキング・クルー(ch)vs.ワフー・マクダニエル、ビリー・ジャック・ヘインズ
FUS王座戦、アイ・クイット・ケージ・マッチ:タリー・ブランチャード(ch) vs.マグナムTA(新チャンピオン!)
Gストリート・ファイト:ミッドナイト・エクスプレスvs.ジミー・ヴァリアント、ミス・アトランタ・リバリー
H世界タッグ王座戦、ケージ・マッチ:イワン&ニキタ・コロフvs.ロックン・ロール・エクスプレス
INWA王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ダスティ・ローデス(DQ)