TNA:No Surrender 9/5/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
Twin PackとしてVictory Road 7/11/10と同梱。
@タッグ王座戦:モーター・シティ・マシンガンズ(ch)vs.ジェネレーション・ミー
ベストの組み合わせではないがまずはそれぞれが一連の連続ムーブを。
ベースには細やかなリズムを流し、要所では確実にスポットに値するアクションを見せます。
安心してノレますね。
後半は洗練された敏捷性から立体的攻防を重ねます。
GMの工夫をこらす事で持ち技を終盤に持って行ったやり方も面白かったですね。
急遽組まれた事でMCMG完勝のような形で収めた形ですが、全体の意思のために動いた素晴らしい内容。
中々良い試合です。
試合後GMがMCMGを攻撃。
AXディビジョン王座戦:ダグラス・ウィリアムス(ch)vs.サブー
サブーの仕掛けとダグラスのノラリクラリしながらのペース掴みは合うように思われましたけどね。
サブーの持ち出したテーブル、椅子に対して
反則だからと止めようとしながら実際に使われても黙認するレフェリングが興醒め。
最後の始末の付け方もすっきりしません。
サブーのミスも散見されました。
悪くない試合。
Bマディソン・レインvs.ヴェルヴェット・スカイ
まったく意味、実体のない行動の羅列。
3秒経てばそれまでの内容を忘れる。
ひどすぎる試合。
Cフォールズ・カウント・エニウェア:ライノvs.アビス
凶器をぶちまけながら放って会場の外にいったり、
突然壁の穴を通って消えたりと滅茶苦茶な展開。
普通に試合の進め方においてもリズムつける気があるのか潰しあいに走るのか決めかねた中途半端さです。
終盤も柵を不適切に放置し見え見えのニア・フォール。
しかし遊園地のアトラクションを見ているかのようなB級じみた楽しさはありました。
少し悪い試合。
Dスティング、ケビン・ナッシュvs.ジェフ・ジャレット、サモア・ジョー
ジョーは余りに動けるので2人と関われば関わる程、双方にとって悪い事になる。
しかし関りを減らすためにもJJが無理に弱設定になるという犠牲があるのだから救いようがない。
ひどい試合。
Eアイ・クイット・マッチ:AJスタイルズvs.トミー・ドリーマー
ドリーマーの移動がいまいちですね。
サブミッションを意識し過ぎて攻めがフラットになっているのも問題です。
ただアイ・クイット・マッチが要求する精神性を持っている選手ではあります。
ドリーマーの足りない部分はAJが補います
初手の奇襲狙いから始まり抜群のセンスで戦場を移していきます。
アイ・クイットか聞くに値する印象的なサブミッションも見せていますね。
唯一注文をつけるなら最後は絵的に合わないフォークよりも
折れた竹刀を押し当てた方が壮絶な印象になったように思います。
想像以上にアイ・クイット・マッチという形式をこなした内容。
平均的な良試合。
F準決勝:カート・アングルvs.ジェフ・ハーディ
ジェフは大雑把な理解だけで行動は適当。
特にカウンター・ムーブですね。
そのためかカートが序盤に場違いなパワー・ボムを放ってジェフをダウンさせ、投げのばら撒きで立て直します。
そこからは必殺技を大技に落として、
弾数の多い大技レベルの盛り上がりを増して打ち合い勝負に持っていこうという邪道構築。
技を決めた後の行動、受けによる調整と、
場外へのスワントーン・ボムのように体を這る事で実現しているのですから悪くはないですけどね。
良くも悪くもその瞬間が全てで過去、未来を無視した世界観です。
20分時間切れで一旦切ります。
最初の5分延長はいきなりオプションの体力設定を”なし”から”あり”に変えていてダラダラ感じますね。
2回目の5分延長も流血のためだけに行った印象。
そしてその流血も流れ方でひどく見えるがそこまで大量ではないんですよね。
普通に動いているし。
ビショフやらのさもリアルに協議しているかのような演出が逆にうっとうしく感じます。
予想以上の激戦ながら2回の延長は不要でした。
平均的な良試合。
G準決勝:ミスター・アンダーソンvs.ディアンジェロ・ディネイロ
ポープの間がおかしく、行動を空っ空にしている。
後半はましになるが行動自体、TVマッチ・レベルの物ですからねぇ。
アンダーソンも足取りがよたよたで、気が入っていない。
セミの影響に対する対応もなくAAOの悪夢再びです。
とてもメインとは思えぬ内容でした。
悪い試合。
インタビューとフォト・ギャラリーを収録。
総 評
悪くない感じに進行していたもののTNA王座空位が響き最後を締められない・・・。
(執筆日:9/21/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@タッグ王座戦:モーター・シティ・マシンガンズ(ch)vs.ジェネレーション・ミーAXディビジョン王座戦:ダグラス・ウィリアムス(ch)vs.サブー
Bマディソン・レインvs.ヴェルヴェット・スカイ
Cフォールズ・カウント・エニウェア:ライノvs.アビス
Dスティング、ケビン・ナッシュvs.ジェフ・ジャレット、サモア・ジョー
Eアイ・クイット・マッチ:AJスタイルズvs.トミー・ドリーマー
F準決勝:カート・アングルvs.ジェフ・ハーディ(ノー・コンテスト)
G準決勝:ミスター・アンダーソンvs.ディアンジェロ・ディネイロ