TOPアメリカン・プロレスROHROH 2019年 →ROH:Best of ROH 2019 part.3

ROH:Best of ROH 2019 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 アレックス・シェリーvs.ジョナサン・グレシャム(10/12/19)

ルーシュ、ドラゴン・リーvs.ライフブラッド(マーク・ハスキンス、トレイシー・ウィリアムス)(11/3/19)

@アレックス・シェリーvs.ジョナサン・グレシャム(10/12/19)
 シェリー復帰はROHにとって大きいですね。
 テクニカル感はそのままで、
 少しぎこちなさはあるものの決して耳障りな不協和音ではない。
 グレシャムもパズル・ワークで相手を崩し、
 それぞれ良い意味で自分のターンが来れば自分勝手にやるプロレス。

 目まぐるしい演舞をポイントで入れるなど
 独自性の演出も良いですね。

 グレシャムがシェリーを上回る腕攻めで
 一段深みに入る後半も自由に攻防。
 自由だからこそ盛り上がりにくい側面はあるものの
 盛り上がるだけの試合なら他のレスラーにもできる。
 この2人にしかできない試合をしたことが重要。

 ぎりぎり好勝負。

Aジョナサン・グレシャムvs.ジェイ・ブリスコ(10/25/19)
 ジェイがラフで自分のペースに引き込みます。
 グレシャムは受け手として腕攻めを試みるもジェイ優勢。

 チャレンジ・マッチのような様相ですが、
 ジェイはこういうマン・アップの見せ方に関しては
 一番分かっているので役回りを貫徹。

 シーンごとにちゃんと記憶に残しながら試合をしていましたね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bフラミータvs.マイク・ベイリー(10/27/19)
 ベイリーがリアクションの動き出しを早くして
 フラミータのリズムをサポートしていますね。

 フラミータはトペから脚攻め。
 分かりやすい展開作りしていますが、
 脚攻め自体はシーンを流す為だけのもので浅く課題あり。
 ただ根気強く行っているのは良いし、
 ベイリーはそれを拾うための試合運びで応えている。

 ベイリーの献身が光りました。
 フラミータはROHに継続参戦して欲しいが、
 少し体を絞って欲しいですね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cルーシュ、ドラゴン・リーvs.ライフブラッド(マーク・ハスキンス、トレイシー・ウィリアムス)(11/3/19)
 ライフブラッドの連携からリーの孤立に。
 ハスキンスがテクニカルに腕を攻め、
 華やかさだけでない見所を作り出します。
 
 ルーシュはUSタッグの枠組みではそんなに動けなくても
 新しい風をROHに吹き込んでいるのは確かで
 落ち着きがちな中盤や連携技で流す所に
 荒々しさを同居させている。

 ライフブラッドの勢いある連携は
 ハスキンスのシングル時の良さがそのまま出ていて、
 ルーシュ、リーとも波長が合っているので見応えがありました。
 ハスキンスとこの2人とのシングルも是非見てみたいですね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/?/19)

Dメキサ・ブラッド(フラミータ、バンディード)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(フリップ・ゴードン、マーティ・スクール)(12/13/19)
 メキサ・ブラッドが軽快な動きを見せながら
 安定感のある試合運び。
 マーティはキャラを見せながら受け。
 復帰祝いのフリップは過剰に負荷、期待はかけず、まずまずのお仕事。

 メキサ・ブラッドが目新しいムーブで
 最後まで引っ張り常に一定以上の目を引くレベルを維持しました。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

ETV王座戦:シェイン・テイラー(ch)vs.ドラゴン・リー(12/13/19)
 握手を拒んだテイラー。
 場を上手く使った構成力に
 ヒールとしての味付けが良いですね。

 リーは表層で綺麗に合わせつつ
 ムーブでギアを上げていきます。

 良い組み合わせになっていて、
 新たな光景の可能性も垣間見えました。

 中々良い試合。

Fタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル、ジョナサン・グレシャム(12/13/19)
 ブリスコズのリズムで試合を作り、
 椅子を踏み台にマークがトペコンと印象的なスポット。
 ブリスコズ色の強い出だしですね。

 リーサル、グレシャムはギアがかかるのが遅れたものの
 空間の使い方、マークの足を狙って蓄積させる攻めで
 一気に遅れを取り戻して帳尻を合わせる構築は異次元的で
 やっぱりこの2人にしかできないものがあるな、と思わせます。

 レフェリー妨害してベルト攻撃等
 ヒールとしてやっていく様子。
 まだ完成されていない感がこの試合においてありましたが、
 魅力的な2人なので今後の新タッグ王者としての活動が楽しみです。

 好勝負に少し届かず。

Gジョナサン・グレシャムvs.アレックス・シェリー(12/14/19)
 巧みなレスリングで
 相手の動きを読む攻防も演出。

 クライマックス含めた要所で挟まれる
 チェーンレスリングはこう変転するか、と唸らされる絶品。

 そういうシーンの一方で、試合の全体構成としては過去より完成されていない感が強いですね。
 シェリーも表情を意識的に見せていたけれど
 功を奏すところまでは行っていない。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果


@アレックス・シェリーvs.ジョナサン・グレシャム(10/12/19)
Aジョナサン・グレシャムvs.ジェイ・ブリスコ(10/25/19)
Bフラミータvs.マイク・ベイリー(10/27/19)
Cルーシュ、ドラゴン・リーvs.ライフブラッド(マーク・ハスキンス、トレイシー・ウィリアムス)(11/3/19)
Dメキサ・ブラッド(フラミータ、バンディード)vs.ヴィレイン・エンタープライジズ(フリップ・ゴードン、マーティ・スクール)(12/13/19)
ETV王座戦:シェイン・テイラー(ch)vs.ドラゴン・リー(新チャンピオン!)(12/13/19)
Fタッグ王座戦:ブリスコ・ブラザーズ(ch)vs.ジェイ・リーサル、ジョナサン・グレシャム(新チャンピオン!)(12/13/19)
Gジョナサン・グレシャムvs.アレックス・シェリー(12/14/19)