TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2015年 →PWG:Don't Sweat the Technique 4/3/15

PWG:Don't Sweat the Technique 4/3/15の分析


名勝負 PWG王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ザック・セイバーJr.
好勝負 トミー・エンドvs.クリス・ヒーロー

@ブライアン・ケイジvs.ビフ・ビューシック
Aトレヴァー・リーvs.マイク・ベイリー
Bワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(キャンディス・ラレー、ジョーイ・ライアン)vs.ビーバー・ボーイズ(アレックス・レイノルズ、ジョン・シルヴァー)

Cトミー・エンドvs.クリス・ヒーロー
 軽目ながら本質的なマット・レスリングを交えた上で打撃戦。
 打つ瞬間のタイミング、間の取り方、
 コンビネーション、全ての見せ方が
 自然で素晴らしく、右肩上がりにのっていきました。
 ヒーローがエース・クラッシャーを食らって
 そのまま起き上がったシーンはホットでしたね。
 只その後の技の入れ混ぜはやや不調か、
 打撃戦から一回技の攻防に思い切って寄せた方がメリハリがついたかな。
 ともあれPWGでもこの組み合わせで素晴らしい試合をやってのけました。
 ぎりぎり好勝負。

DACH vs.トマッソ・チャンパ
Eクリス・セイビン、マット・サイダルvs.モンスター・マフィア(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)

Fアンドリュー・エヴェレットvs.リコシェ
 本来アーム・ドラッグなどに繋げる所を
 1回切ってその上で繋げていきます。
 演武にしっかりとアピールを織り込んで
 エヴァレットとリコシェの差を埋めてみせました。
 ヘッド・シザースをハンドスプリングで着地する等の
 反復でPWGチャントを巻き起こした後エヴェレットのターン。
 問題なくリコシェのターンに引渡します。
 リコシェはバランスの良い試合運びで終盤へ。
 エヴァレットはコーナー上での待機時間が長く、
 スポット・フェスターとしての色合いが残っているものの
 攻防は非常に上手くいっておりエヴァレットのシングル・ベストは間違いない。
 好勝負に少し届かず。

GPWG王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ザック・セイバーJr.
 まずはセイバーがレスリング・アピールを行い、
 ヒールのロデリックは後手に回って味付け。
 定番の動きだがスピードにのってヒートを高めていきます。
 セイバーのストラングル・ホールドに対して
 ロデリックが強引に持ち上げてロープへのスリング・ショット、と
 初めて見る動きでグッと惹きつけると
 一気に苛烈な攻めで押し込んでいきます。
 セイバーは受け手に回って応援を受ける側に回りつつも
 変則的にサブミッションをここぞで押し来み、
 息もつかせぬ緊張感を作り出しました。
 サブミッションに対してロデリックが
 リアルなスティッフさで無理やり外すのも良かったですね。
 両者がポテンシャルを最大限に発揮するケミストリー。
 終盤は全力で走ってぶつかりあうロデリック節。
 この世界にセイバーも真っ向から入って、
 リアルに息切れしていった方が負けの究極の戦い。
 いつもはロデリックが押し切ってすぐに終わるのですが、
 ぎりぎりの切り替えし合いがこれでもかと披露されます。
 こういう戦いが見たかった。
 ぎりぎり名勝負。


 (執筆日:6/?/15)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブライアン・ケイジvs.ビフ・ビューシック
Aトレヴァー・リーvs.マイク・ベイリー
Bワールズ・キューテスト・タッグ・チーム(キャンディス・ラレー、ジョーイ・ライアン)vs.ビーバー・ボーイズ(アレックス・レイノルズ、ジョン・シルヴァー)
Cトミー・エンドvs.クリス・ヒーロー
DACH vs.トマッソ・チャンパ
Eクリス・セイビン、マット・サイダルvs.モンスター・マフィア(ジョシュ・アレキサンダー、イーサン・ペイジ)
Fアンドリュー・エヴェレットvs.リコシェ
GPWG王座戦:ロデリック・ストロング(ch)vs.ザック・セイバーJr.