PWG:Eight 7/23/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | PWG王座戦:クラウディオ・カスタニョーリ(ch)vs.クリス・ヒーロー |
1枚、約2時間45分です。
@ケビン・スティーンvs.Pac
まずはスティーンが喋りでユーモアを見せますが、
これをダラダラ続けるのがスティーンの悪癖です。
レスラーなら口ではなく行動で示して欲しいもの。
ともかく序盤のスティーンの挑発に対して、
Pacがやり返して、かつてのハイ・フライヤーとは違う所を示します。
ハイ・フライヤーに付随する弱き者というステータスを外し、
中盤以降は完成度の高い一進一退を見せました。
まあこれが出来るなら前半からやって
無駄に時間を延ばさないで欲しいと思いますけどね。
平均的な良試合。
Aブライアン・ケイジ・テイラーvs.ブランドン・ガットソン
Bエル・ジェネリコ、リコシェvs.アレックス・シェリー、ロデリック・ストロング
Cピーター・アヴァロンvs.ライアン・テイラー
DCIMA、ケビン・スティーンvs.ヤング・バックス
Yバックスが入場中のCIMA、スティーンを襲撃。
様式にのらず乱戦で動くバックス相手に
CIMA、スティーンは遊び心を出したアピールを見せます。
レフェリーをYバックスの上にボディ・スラムしようとして
そこをYバックスが防いでチョップ・ブロック+エプロンへのパワー・ボム。
これでスティーン孤立となります。
孤立したスティーンは噛みつきや抵抗ばかりで
これといったアクションを見せず脱出への高まりはありません。
スーパー・キック連打により一瞬で流れを作りましたが、
これだと当然Yバックスのクライマックスにおける
スーパー・キック連打ネタが出来ないんですよね。
終盤はCIMAが足手纏いとなりカオスな感じだが
ラッシュが良質なので緩急はついている。
上手い事フィニッシュに持って行きまとめあげました。
平均的な良試合。
EPWG王座戦:クラウディオ・カスタニョーリ(ch)vs.クリス・ヒーロー
まずはグラウンドですが少し身体を離していて
長身が映えるような形で攻防を行っているのが良いですね。
CCの執拗なロックも見事な韻、変化です。
ヒーローが打開すべく打撃を使い始め展開。
これに対し、CCがロープへのドラスクといった環境を使った脚攻めで対抗。
素晴らしい展開ですがどうしてもロング・マッチ前提の展開という印象があり
これで決めようという意思はちょっと伝わってこないですね。
CCは脚関連のサブミッションを必殺技に持っていないですから
何で決めるのか含めて予め提示しておく必要がありました。
ヒーローは今回エルボー偏重ではなく
これまでの遍歴を踏まえた多彩な技を組み合わせて反撃していますね。
良く技を理解していて散逸にならずに流れを作れていました。
CCがシングル・レッグ・ジャイアント・スイングを使った所で
本当にこの脚攻めで仕留めるつもりだ、と本気度が伝わり熱が入っていきます。
ロング・マッチならではの素晴らしい攻防を重ねました。
前回似たような内容、長時間の試合をしているので
今回は今の両者のスタイルで逆算ではなく足し算で積み重ねる試合を見たかったですが
前回を超える内容に仕上げてくれたので満足です。
ぎりぎり好勝負。
試合後スティーンが現れPWGから挑戦権を与えられたので今行使する、と言い出す。
CCはNoと拒否して去っていく・・・と見せかけて戻ってきて不意打ち。
ゴングを鳴らさせる。
FPWG王座戦:クラウディオ・カスタニョーリ(ch)vs.ケビン・スティーン
スティーンがシャープ・シューターに切り返すもレフェリーは気絶中。
スティーンを敵視するバックスが乱入するもライアンらが蹴散らす。
その後の攻防からスティーンがパッケージ・パイル・ドライバーを決め王座移動です。
総評
ゲストが豪華な割りには試合においては勿体無い使い方で一昔前のPWGを思わせます。
しかしメインで濃厚な試合をして、スティーンに王座を移動させる流れは今のPWGならでは。
見る前に期待値を上げすぎなければ全然悪くない大会です。
(執筆日:12/25/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ケビン・スティーンvs.Pac
Aブライアン・ケイジ・テイラーvs.ブランドン・ガットソン
Bエル・ジェネリコ、リコシェvs.アレックス・シェリー、ロデリック・ストロング
Cピーター・アヴァロンvs.ライアン・テイラー
Dロックネス・モンスターズvs.ダイナスティ
ECIMA、ケビン・スティーンvs.ヤング・バックス
FPWG王座戦:クラウディオ・カスタニョーリ(ch)vs.クリス・ヒーロー
GPWG王座戦:クラウディオ・カスタニョーリ(ch)vs.ケビン・スティーン(新チャンピオン!)